「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」第6話を見て・・・泣けた!(汗)
第3話でちょっとだけ登場した少女「マキエ」・・・実は、人類の切り札「新型弾頭」の開発者だった!そのマキエと偶然出会ったのは、401との戦闘に敗れ、艦の爆発から間一髪脱出したハルナ(+キリシマ)・・・。微笑ましい交流を通して心を通わせた2人(+1人)だったが、
情報漏えいを恐れてマキエ抹殺を決めた「軍」との間で戦闘に突入!!イオナが登場して救われる!!というお話でした。
「デザイン・チャイルド」としてDNA操作によって生まれ、天才的な才能を発揮しながらも孤独だったマキエは、ハルナ(+1匹)との触れ合いに笑顔を見せた。一見冷徹なハルナは、戸惑いながらもマキエに惹かれて行き、互いに「正体」を知った後も、相手を思いやって「軍」の攻撃を自分に向けようと心を砕く・・・そして・・・。
「いやだ!・・・いやだ!!・・・私は・・・私は・・・マキエを失いたくない!!」軍の放つ弾幕の中、叫びながらマキエに駆け寄るハルナ!!「友達がいなくなっちゃうのは嫌だ!」と泣きじゃくるマキエ・・・。ひしと抱き合い・・・耐える二人(+1匹)・・・。
そして、「助けてくれ!誰か!!」というハルナの叫びを聞き取ったイオナと群像達の攻撃によって「軍」は撤退し、救われた二人は、改めても向かい合い・・・「友」となる・・・。
苛烈な戦闘場面の中、「感情」とは無縁な「兵器」と自認していたハルナが、マキエと出会ったことで変貌を遂げるというストーリーですが、「超常的人間」として生み出されながら、「人ならざる者」として扱われて「廃棄」という「軍」の論理に蹂躙されそうになるマキエを、「人ならぬ物」「人類の敵」であるハルナが「友」として守ろうとする姿が美しい!
感情とは無縁とも思われたハルナの変貌・・・なぜでしょう・・・?ちょっと考えてみました・・・。
第4話冒頭にてハルナは言っていました。
「言葉は始原、美しいシステム・・・」
言葉は全ての始まり・・・と言う事。それにより自分が変わるとは思ってもいなかった・・・と思われる。
(参考までに書いておくと、新約聖書には「はじめにことばがあった。ことばは神と共にあり、ことばは神であった。- ヨハネによる福音書1:1」とある。このアニメでそこまで宗教的な面を意識しているとも思えないが・・・。)
また、401との海戦の最後に、キリシマを助けたハルナは「友達」を助けられたことに僅かな満足を感じていたらしい。つまり・・・萌芽はあった訳で・・・。
マキエとの交流の中・・・ハルナは記憶する・・・。
「縁・・・人と人との繋がり・・・運命的な巡り合わせ・・・」
「友達・・・ 親しく交わる人・・・大切な人・・・」
コンゴウはマヤとの会話の中で言った・・・。
「かつて我々は圧倒的な力で人類を追い詰めた。しかし、それは我々が、何物をも貫き通す矛と、何物をも通さない盾を持っていたからに過ぎない、人類の技術が同等だったら、戦術という概念を持たない霧は敗れていただろう。では、霧が戦術を持つためにはどうしたら良い?答えがこれ(メンタルモデルという形)だ・・・。
肉体がもたらす限界が思考を生み、思考は自我を形成する・・・。
自我の獲得と同時に、我々は時の概念を得て、未来を
予測することを知った・・・戦術の誕生だ・・・。しかし、もうこれ以上人間から学ぶことは何もない、401の観察は不要だ、むしろ有害と言っても良い・・・」
また、ハルナの迷いを感じ取ったコンゴウは、直接釘をさすように言った・・・。
「人類は感情によってその性質を変化させる、だが・・・我々は霧・・・かりそめの人格を演じているに過ぎない・・・」
メンタルモデルとは、「ユニオン・コア」と言う意識体を、ナノマテリアルという素材によって造形された「器」に内包させた、言ってみれば人型AI に過ぎないと思われますが、「思考は自我を形成する」というコンゴウの言葉の通り、「言葉集め」を通して「思考」を重ねたハルナは「言葉」の持つ意味の具体的現象つまり「感情」を、実体験を通して身に着け、その結果、自らの性質「自我」を変化させて行った・・・と言う事でしょうか?
「始原」と知っている「言葉」の力により人格を変貌させ、マキエと言う「人間」の「友」を得たハルナ・・・「かりそめの人格」でも、演じるうちに本物になるのか・・・「友情」という両者の関係は・・・?「霧」と「人類」の今後を占う上でも興味深いエピソードでしたね・・・。
戦闘場面に目が奪われがちなこのアニメですが、第5話6話の2作はとてもキュートなお話でした。上の文で(+1人)とか(+1匹)とかしか書いていないキリシマも・・・実は大活躍で素晴らしい!(笑)ダレル!という人もいるでしょうがお勧めです!
そうそう、『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』キャラソンクロスフェード第3弾』がアップされています!
ヒュウガの「Miracle」、キリシマとマキエの「メンタル」、そしてハルナの「Words」の3曲です。
タカビーなのに妙に可愛い、まだ見ぬ猫口ヒュウガ。(笑)マキエの押しに困惑いっぱいの体のキリシマ。(爆)そして・・・5話6話のドラマが蘇る真摯なハルナ・・・。
それぞれ実に個性的で完成度が高い!
買うかどうかは別としてお薦めです!!