雪太郎のつぶやき

美しいもの、面白いもの、切ないもの、考えさせる物・・・。一人が好きだけど、独りじゃ寂しい。そんな私のつぶやき・・・・。
クラシック音楽が苦手な人にはお薦めできません。暗いのが嫌いな人にはお薦めできません!!お子様にもお薦めできません!!
[謝辞]
父と母に、家族に、多くの慰めと喜びを与えてくれた、過去、現在、そして未来の芸術家達に、感謝!!
[おことわり]
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2011.10.30 Sunday

中野 雄 「指揮者の役割―ヨーロッパ三大オーケストラ物語」

長年の「聴くだけファン」としては興味深い本です。

『オーケストラにとって指揮者は不可欠のカリスマか、それとも単なる裸の王様か?どんな能力と資質が必要とされるのか?ウィーン・フィル、ベルリン・フィ ル、そしてアムステルダムのコンセルトヘボー管弦楽団を舞台に、フルトヴェングラーからカラヤン・小澤をへてゲルギエフまで―巨匠たちの仕事と人間性の秘 密に迫る』
(〜amazon)

著者はクラシック音楽の製作現場などで長年経験を積んできた方らしく、ウィーン・フィルやベルリン・フィルの楽団員や指揮者達との交流の中で知った「真実」をまとめたという雰囲気の本です。

読む方としては、良い指揮者とそうでない指揮者の理由や事情を知りたい訳ですが、カラヤンや小沢征爾などについては意外な程の新事実もあって結構楽しめました。類書と較べてより深い表現があるわけでもないのですが、指揮者やオケのメンバーの「現実」について内部の人間しか知り得ない点に触れていて面白いのです。

伝統あるウィーン・フィルは指揮者の選定でも団員の独自性が高く、アバドでさえも「あの方は勉強をしなくなりました」とバッサリ。編成が小さければ指揮者も不要、停電しても大丈夫という音楽家としての能力、自発性の高さが印象的。何故「小沢征爾であり」、何故「小沢征爾でなかったのか?」という現実的な事情や舞台裏も書かれていて、実際のところこの辺が本書の目玉かも知れません。

小沢登場の事情としては自動車レースのF1同様に、スポンサーとなったトヨタのもたらす「お金」が大きかったらしい。そして、勉強家小沢の「振りすぎる棒」は音楽を知り尽くしたウィーン・フィルには迷惑だったようで・・・ついには小沢を苦しめ指揮棒を捨てさせた?・・・なんてちょっとめげる裏話が・・・。その逆に、スポンサーに対するサービスとしてのウィーン・フィルの日本への肩入れ、例えば名古屋フィルハーモニーとの交流やえり抜きメンバーによる来日公演の実現などの始めて知った「良い話」もあります。

ベルリン・フィルについてはカラヤンの台頭と「末路」が目玉。とりたてて新事実はありませんが、車で言えばベンツのような団員の技量の高さ、カラヤンの「戦略」の見事さと、「帝王」でさえもどうにもならなかった自らの「寿命」に対する「無念」さの告白が印象的かな・・・。

全体の三分の一を占めるコンセルトヘボ−は・・・申し訳ない・・・ハイティンクと言う指揮者(多くの楽団員には「ラブリー」な存在らしい・・・)のイメージが強くて興味が湧かず読んでません・・・と言う訳にもいかないか。(汗)ざっと目を通すと・・・地味ながら実は凄いんです!というようなお話が多くて面白い。

冒頭で著者は、カリスマ指揮者と呼ばれるに必要な四つの資質について触れています。「統率力」「学習脳力」「経営能力」「天職と人生に対する執念」ですが、登場する指揮者達は誉められるにしろけなされるにしろこの資質は持っているようですね。

もう一つ印象に残っているのが本の書名にもなっている「役割」についてのお話。オケと指揮者は互いに切磋琢磨する存在でなければいけない、どちらかが「満足」してしまったら進歩は無い!ブレ−ズやゲルギエフは色々な意味で「砥石」の役割を果たしてくれる存在らしい。練習上手は必ずしも名指揮者とはなり得ず、語るべき言葉を持たない指揮者は最悪・・・なんて目から鱗の話も・・・。

世界には様々なスタイルのオケや指揮者、音楽家がいて、取りあげられた三大オケや指揮者が「正しい」在り方というお話ではなく、それぞれの個性がそれぞれの音楽性を育んでいると分る本ですね。

そうそう、今月はTVでクラシック音楽を取りあげた二つのドキュメンタリーを見ました。この本にも関係するので簡単に紹介・・・。

まずはNHK・・・小沢征爾のドキュメンタリーですが、まさしく「執念」を感じました。癌との戦いを経ての闘病の日々、今年のサイトウキネンでの苦闘などのお話でしたが、病身に鞭打って「青髭」の指揮台に立つ姿は痛々しく衝撃的でした。この本では小沢の師匠である齋藤秀雄の指揮法について、普通レベルのオケをトレーニングするには良いが、ウィーン・フィルの様な「高いレベルのオケ」相手では「邪魔」であり通用しなかったと言うようなことが書かれています。

身に付いた技術が逆に指揮者を苦しめる場合もあると言う話で、乗馬での美しい飛翔を目指すなら「細かな手綱捌き」ではなく「鼻先のニンジン」程度がよろしく、緩やかなニンジン捌きによって馬体を導く事こそ「名演奏」への道という、「技術」も大事だけれど最後は「感性」と言う事なのでしょうね。

ただ、小沢征爾にとっては辛いお話かもしれませんが、彼の音楽性そのものが否定されたわけでは無いのはハッキリさせておきましょう。実際の所、私の中での「圧倒的名演奏を聴かせてくれた指揮者番付」では小沢征爾がいまだダントツの一位であり、彼こそ「ミューズに愛された人間」との思いは変わっていないことを告白しておきます・・・。

さて、続いては・・・BS朝日でみたドキュメンタリーも面白かった・・・。

音楽コンクールで優秀な成績を収めた若者達がカルテットを組み、海外の室内楽コンクールに挑戦したが予備審査であえなく落選。センセーショナルなデビューを期待して取材していたポピュラー好きのプロデューサーは仕方なく彼らのその後の三年半を追った・・・というドキュメンタリーでしたが、これも最後は「感性」でした。

挫折の後、本場で通用するカルテットを目指して別々に渡欧した若者達は、彼の地で生活するうち次第にテクニックだけではどうしようもない「音楽」の本質を知る。最後には彼らなりのクラシック音楽を身に付けるに至ったが、その時にはそれぞれの音楽家としてのキャリアも方向性も違いが表面化し、いつかの再会を約して別れていった・・・という様なお話・・・。

印象的だったのは涙。カルテットとして師事していたタカーチ氏(タカーチSQの創設メンバー)が、手本を示すため自ら演奏(シューマンの一番?)を始めると・・・傍らで聴いていた第一バイオリンの彼が・・・思わずハラハラと落涙・・・。

師匠の言葉だけでは理解出来なかった「音楽」を会得した瞬間・・・彼も「音楽家」になったな・・・と感じました。

楽譜通り演奏すれば自然に名演奏になる、その様に楽譜は書かれている・・・と言う「真実」も有るでしょうが、聴くだけファンの私としてはやはり「感性」も大事だと思いたい。

この本もTVで見た二つドキュメンタリーもそんなことを考えさせてくれました。

ちなみに・・・ポピュラー好きのプロデューサーですが、取材を通してクラシックに親しんでいったらしく個人のCDコレクションを映していたりしました。別にどうでも良い事でしたが民放らしくて微笑ましかったですね。(笑)

2011.10.30 Sunday

放送予定

5時半起床・・・暗いな・・・。(笑)

クラシック倶楽部はコチラ


11/5 (土) 18:30 〜 19:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「音感力選手権 耳-1グランプリ 2011」

2011年11月 5日(土) 午後11:30〜 6日午前3:30(240分) BSプレミアム ステレオ
プレミアムシアター − アナニアシヴィリの“ロメオとジュリエット” −ほか。グルジア国立バレエ日本公演、シルヴィ・ギエム バレエ界の至宝を追った密着ドキュメンタリー。

2011年11月 6日(日) 午前6:00〜午前7:41(101分) BSプレミアム 5.1ch
特選オーケストラ・ライブN響コンサート −第1706回定期公演−。ブロムシュテット指揮でドボルザーク九番!

2011年11月 6日(日) 午後9:00〜午後9:57(57分) Eテレ 5.1chデータ放送
N響アワー − 永遠の名曲たち〜オペラ序曲集〜 −


FMは・・・。

2011年10月31日(月) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −ルノー・カプソン バイオリン・リサイタル−

2011年11月 1日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −ストラディヴァリウス&N響 チャリティー・コンサート−

2011年11月 2日(水) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック・セレクション −ティル・フェルナー ピアノ・リサイタル−

2011年11月 4日(金) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −三浦文彰 バイオリン・リサイタル−

2011年11月 5日(土) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
名曲リサイタル −NHK文化祭 〜特集・親と子のためのコンサート2011−スタニスラフ・ブーニンが登場するスタジオからの生放送!!

2011年11月 6日(日) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
サンデークラシックワイド −海外コンサート−ラーデマン指揮、コンチェルト・ケルン演奏による“マタイ受難曲”ほか

2011年11月 6日(日) 午後6:00〜午後6:50(50分) FM ステレオ
現代の音楽 −森川栄子ソプラノ・リサイタルから−(2)

2011年11月 6日(日) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
FMシンフォニーコンサート −東京フィル 第60回東京オペラシティ定期シリーズ−フェドセーエフ指揮で「シェエラザード」ほか

休みの日だからと言って寝だめをすると体内時計が狂うらしい。ほどほどの睡眠と規則正しい生活がよろしいようです。

外を見ると・・・空が綺麗なピンク色・・・素晴らしい一日の予感・・・。(笑)

2011.10.23 Sunday

放送予定

いや〜・・・日の出が遅くなりましたね・・・。

クラシック倶楽部はコチラ

10/23 (日) 16:00 〜 17:00 (60分) BS日テレ
読響シンフォニックライブ▽サン=サーンス3番・オルガン付き

10/29 (土) 18:30 〜 19:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「リスト生誕200年〜ケタ違いの成功をもたらす3つの習慣」

2011年10月29日(土) 午後11:30〜30日午前3:30(240分) BSプレミアム 5.1ch
プレミアムシアターNHK音楽祭2011

2011年10月30日(日) 午前6:00〜午前7:55(115分) BSプレミアム ステレオ
特選オーケストラ・ライブ▽輝けるピアニストたちショパンコンクール入賞者ガラコン

2011年10月30日(日) 午後9:00〜午後9:57(57分) Eテレ ステレオ
オーケストラの森− セントラル愛知交響楽団〜地域に生き 地域を育む〜 −


FMは・・・。

2011年10月24日(月) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −スミ・ジョー ソプラノ・リサイタル−

2011年10月25日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −若き名手たちによる室内楽の極み−

2011年10月26日(水) 午後7:00〜午後9:10(130分) FM ステレオ
ベストオブクラシック N響第1711回定期公演?プレヴィン指揮で、サントリーホールからの中継?

2011年10月27日(木) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック・セレクション −ヤナーチェク弦楽四重奏団演奏会−

2011年10月28日(金) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −タリス・スコラーズ−。今年6月の来日ライブ!

2011年10月29日(土) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
名曲リサイタル(ソプラノ)野々下由香里(チェンバロ)野澤知子、(ヴィオラ・ダ・ガンバ)福沢宏(チェンバロ)山縣万里。

2011年10月30日(日) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
サンデークラシックワイド−特選アラカルト− 〜クラシックリクエスト〜。

2011年10月30日(日) 午後6:00〜午後6:50(50分) FM ステレオ
現代の音楽 −森川栄子 ソプラノ・リサイタル−(1)

2011年10月30日(日) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
FMシンフォニーコンサート −東京フィル 第801回オーチャード定期から−ダン・エッティンガー指揮、(ピアノ)清水和音。

もうすぐ11月か〜・・・。(汗)

2011.10.21 Friday

やった!!夢の1000兆円突破へ!!

遂に!永年の「夢」が現実になりそうですね!!

国の借金、1000兆円突破へ=復興債発行で―11年度末見込み


LUMIX DMC-GH2 + G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 / MEGA O.I.S.

世界一の大借金大国への道をひた走る日本という国・・・「ゼッタイダイジョウブ〜!」なんて他国は本気で考えているのか??たとえ潰れても、困るのは日本人だけだから「シラナイヨ〜!」と高をくくっているのか??(笑)

それとも「世界のモルモット日本」の行く末を世界中は固唾を呑んで見まもっているのか???

ギリシャがどうこう言ったところで、日本に較べたらどうという事はない?

何だか良く分からない内に、この国は「未来永劫潰れない国」を実現するという「偉業」を成し遂げつつあるのか??(笑)

官僚も政治家も学者先生も誰の彼も知らぬ顔を決め込んでいるのか?それともただの馬鹿か??

本当にどうなるんだろうか????(汗)

「増税は景気が回復してから!」とか言ってる輩は「本当に景気が回復する」と信じているのか??

経済構造が激変している現実を無視して根拠もなく妄信しているのか?

政治家は「金」を出せば景気対策、円高対策になると思っているのか??

    ・
    ・
    ・

ハッキリと言える人間はいないんでしょうか?

目の前に口を開けた大穴・・・見ない振りを決め込んで俯いている国民・・・・。

お隣の韓国は半導体からKARAまで?(笑)明確な目的意識を持ち、現実的かつ効果的な手段を使って実績を上げてきた。目先の現実に右往左往するばかりの日本政府や企業も見習ったらどうかと思う。

まず、経済のグローバル化は賃金の均質化であるから、公務員と大企業従業員の賃金の大幅カットを行なう。中小企業従業員の賃金は大企業の搾取によって下がりきっているので現状維持(笑)。これらと消費税の大増税によって、赤字の削減と国際競争力のアップを実現する。将来的に支給金額の抑制が予想される年金は、今すぐ即座に減額する!

実に分かり易く、効果的な方法だと思うけど・・・絶対に実現しないな!(笑)

財務省OBの中には日本国債を売り払う人も結構いる何て話を聞いたこともあるが、意外とこの辺が実体を知る人々なのかもしれない。

何でも良いけど・・・そろそろ目を覚ませよ・・・と・・・ちょっとつぶやく・・・。(汗)

2011.10.16 Sunday

NHK-FM 飯守泰次郎指揮 関西フィルハーモニー管弦楽団演奏会

ここの所忙しくてほとんど聴けなかったFMを・・・。(汗)

                          
 − 関西フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会 −      
                              
「悲しみの森」               池辺晋一郎・作曲
                      (10分21秒)
                              
「バイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26」 ブルッフ作曲
                      (24分09秒)
                   (バイオリン)松田理奈
                              
「交響曲 第1番 ハ短調(リンツ稿)」   ブルックナー作曲
                      (47分37秒)
                              
           (管弦楽)関西フィルハーモニー管弦楽団
                     (指揮)飯守泰次郎
  〜大阪 ザ・シンフォニーホールで収録〜   
(〜NHK−HP)

一曲目・・・出だしの音から素晴らしい艶と響きです!(こんな音が聴けるなんて大阪の人がうらやましい・・・。)

いかにも現代音楽らしい曲・・・不協和音?と美しい旋律が明滅して現代文明に毒されつつある自然を表しているようです・・・。

池辺氏って・・・面白い司会者じゃなくて本当は作曲家だったんだ、と気付かせてくれました。(笑)

二曲目・・・現代音楽に続くのが
ブルッフのコンチェルトって・・・意図が不明ですが・・・ま・・・良いか。(汗)

松田理奈という人は初めて聴きましたが楽器の音色もあってか?どちらかという渋いトーンでジックリ聴かせるタイプか??ブログを見ると中々現代的な方らしいので注目してもいいかも。

ちなみに・・・楽器はNPO法人イエロー・エンジェルより貸与されているJ.B.Guadagniniらしい。もうひとつちなみに・・・このNPO法人・・・カレーハウスCoCo壱番屋の創業者が設立したらしい。さらにもうひとつちなみに・・・このカレー屋さん・・・娘がアルバイトしていたんです・・・。(笑)

三曲目・・・作曲者40代始めに書かれた、滅多に聴けないブルックナーの一番・・・。

この指揮者とオケは、今後10年かけてブルックナーの交響曲を演奏していくらしく、今回が遠大なその計画の第一回ということに・・・力が入るはずですが・・・。

第一楽章は・・・出だしから凄い推進力・・・複雑に絡み合う旋律も明解な演奏・・・。

トリスタンに衝撃を受けた後に書かれた第二楽章アダージョは、意外なほど柔らかくてロマンチックな表情・・・そして・・・最後の和音はトリスタンそのもの・・・。

第三楽章は・・・う〜ん確かに!これぞブルックナー!!という展開・・・細かくうねる旋律・・・雄大な曲想・・・粗野だけど実に美しい音楽です・・・。

そして劇的な迫力に満ちた終楽章は・・・金管による迫力と木管による叙情性、弦による切迫感が鮮やかに浮かび上がり、トランペットのファンファーレが締めくくる圧倒的なコーダで幕!!

金管がちょっと息切れすることもありましたが全体としては力強い演奏で、いかにも第一番らしいと感じました。

これから10年?・・・覚えておきましょう。(笑)

2011.10.16 Sunday

ジーン・クレイグヘッド ジョージ 「ぼくだけの山の家」

ジーン・クレイグヘッド ジョージ
偕成社
¥ 1,680
(2009-03)

茅野美ど里 訳

1919年生まれの作者は新聞社勤務を経て作家になったアメリカ人の女性。ワシントンDCで生まれ育ち、出産後に自然の中で動物と触れ合う内に構想が生まれて形を成したのがこの本で、1959年に出版されたデビュー作となったらしい。

 原書出版から50年後の邦訳で、いかにも偕成社の本らしく素晴らしい装幀です。外観と中身がこれほどピッタリの作品も珍しいと思う位の出来だと思います。 表紙は男鹿和雄氏、中身の挿絵は作者の自筆。巻末にはお話の中でとりあげられた動植物の細密画が10ページにわたって掲載されていて図鑑的な役割も果たしています。(松原巌樹 絵 川嶋隆義 解説)

『自分ひとりの力でやれる―ニューヨークの家を出て、少年サムがむかったのは、キャッツキル山脈の深い森。大木のうろをすみかとし、ハヤブサ「フライトフ ル」とともに一年間をすごします。すべてを自分で考え、つくり、解決してゆくサム。やがて、自然とは、そして自分とはなにか、ということに気がつきはじめ ます。アメリカでよみつがれてきた名作、50年目の初邦訳。小学校高学年から。 』
〜amazon

ナチュラリストで科学者だった父、アメリカにおける鷹匠の先駆けとなった二人の兄、そして・・・子供時代に、山で暮らしたくて一度は家出をしてしまう遺伝子の持ち主・・・。こんな背景を持って生まれ育った作家が書くとしたら・・・コレしかないよね〜!!という作品です!(笑)

以前に紹介したワット・キー作「風の少年ムーン」と同様に、自然の中で一人奮闘する少年のお話ですが、大きな木の「家」やハヤブサを使っての「猟」、鹿皮を使っての衣類の手作りなどのマニアックなエピソードがいっぱいで面白い。

ただ、主人公サムは天涯孤独でも何でもなく、「単なる家出」の一年間のお話なのが特徴です。

結末は・・・一人で暮らすことへの微妙な苦しさを感じ始めた少年が少しずつ外の人間との触れ合いを求めていく内、「18歳までは親の責任」という社会の常識が押し寄せてきて終わるという、ハッピーエンドですがほろ苦い結末です。著者のあとがきによれば、出版社に持ち込んだ最初の段階で発行者は「家出を勧める」内容に拒否反応が示したらしいが、「子供に家出をさせるなら、都会より森のほうがまし!」という編集者の言葉に翻意して出版に至ったというエピソードも紹介されています。

ちいさな子供の「家出」のほとんどは数時間か一日程度のものとすれば、この本の一年間というのは「あり得ない長さ」で、その現実離れした部分が「夢のお話」と言えるのかな?

誰でも一度は思う「森への家出」・・・それを追体験できるとても有益な本と言えますね。(笑)

大人の私だって憧れる森の生活はとても楽しく読めました。マネは出来ないから来年夏のキャンプには絶対行くぞ!!(笑)

2011.10.16 Sunday

放送予定

気温は低いのに寝苦しいのは何故?季節外れの南の風??(汗)

クラシック倶楽部はコチラ


2011年10月22日(土) 午後3:00〜午後6:00(180分) BSプレミアム 5.1ch
世界から日本へ 音楽のメッセージ

10/22 (土) 18:30 〜 19:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「第2回歌ってみまSHOW!」

2011年10月23日(日) 午前0:00〜午前4:00(240分) BSプレミアム 5.1ch
プレミアムシアターNHK音楽祭2011

2011年10月23日(日) 午前6:00〜午前7:36(96分) BSプレミアム ステレオ
特選オーケストラライブ ルツェルン音楽祭2010−アバド渾身のマーラー第9番−

2011年10月23日(日) 午後9:00〜午後9:57(57分) Eテレ 5.1chデータ放送
N響アワー− 音に込められた真意 ショスタコーヴィチの“革命” −


FMは・・・。

2011年10月16日(日) 午後6:00〜午後6:50(50分) FM ステレオ
現代の音楽 −国際作曲委嘱シリーズ〜ジュリアン・ユー−(1)

2011年10月17日(月) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −日本人指揮者特集−(1)川本貢司指揮、プラハ放送交響楽団、山田和樹指揮、スイス国際音楽アカデミー演奏会。

2011年10月18日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −日本人指揮者特集−(2)曽我大介指揮、ジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会。サンサーンスの3番!レクイエム!!

2011年10月19日(水) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −日本人指揮者特集−(3)大野和士指揮、スイス・ロマンド管弦楽団演奏会。

2011年10月20日(木) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −日本人指揮者特集−(4)尾高忠明指揮、メルボルン交響楽団演奏会。

2011年10月21日(金) 午後7:00〜午後9:10(130分) FM ステレオ
ベストオブクラシック N響 第1710回定期公演。プレビン指揮で、メシアンのトゥランガリラ交響曲!!

2011年10月22日(土) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
名曲リサイタル(ピアノ)後藤正孝、(テノール)水口聡(ピアノ)大塚めぐみ。

2011年10月23日(日) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
サンデークラシックワイド −特選アラカルト アジアオーケストラウィーク2011 

2011年10月23日(日) 午後6:00〜午後6:50(50分) FM ステレオ
現代の音楽 −国際作曲委嘱シリーズ〜ジュリアン・ユー−(2)

2011年10月23日(日) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
FMシンフォニーコンサート −名古屋フィルハーモニー交響楽団−

FMは日本人指揮者か・・・珍しい曲もあって面白そう。

2011.10.09 Sunday

放送予定

薄曇り・・・快晴を期待していたのでちょっと残念。(笑)

クラシック倶楽部はコチラ

10/9 (日) 21:00 〜 22:54 (114分) BS朝日
カルテットという名の青春〜太郎、マドカ、麻理子、大と歩いた1371日〜。若き弦楽四重奏団「ジュピター・カルテット」。彼らの約3年半の活動に密着!

2011年10月10日(月) 午後10:00〜午後10:50(50分) 総合 ステレオ字幕放送
執念〜小澤征爾 76歳の闘い〜

10/13 (木) 2:44 〜 3:44 (60分) 日テレ
深夜の音楽会〜読響Symphonic Live。大友直人指揮でサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」を全曲ノーカットで!

2011年10月15日(土) 午後11:30〜16日午前4:00(270分) BSプレミアム ステレオ
プレミアムシアター ゲルギエフ指揮ウィーン・フィル シェーンブルン夏の夜のコンサート2011ほか。ショルティ指揮1991年の「魔笛」!

2011年10月16日(日) 午前6:00〜午前7:44(104分) BSプレミアム ステレオ
特選オーケストラ・ライブ −東京フィルハーモニー交響楽団演奏会−

2011年10月16日(日) 午後9:00〜午後9:57(57分) Eテレ 5.1chデータ放送
N響アワー − バレエダンサー熊川哲也・創作の秘密 −


FMは・・・。

2011年10月10日(月) 午前7:20〜午前9:15(115分) FM ステレオ
第80回日本音楽コンクール −ホルン部門・最終予選−

2011年10月11日(火) 午前7:20〜午前9:15(115分) FM ステレオ
第80回日本音楽コンクール −チェロ部門・最終予選−

2011年10月11日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック・セレクション▽マリエルラ・デヴィーア ソプラノ・リサイタル

2011年10月12日(水) 午前7:20〜午前9:15(115分) FM ステレオ
第80回日本音楽コンクール −バイオリン部門・最終予選−

2011年10月12日(水) 午後7:00〜午後9:30(150分) FM ステレオ
NHK音楽祭2011 −華麗なるピアニストたちの競演−(3)〜河村尚子〜。ヤノフスキ指揮ベルリン放送交響楽団!!NHKホールからの生中継!

2011年10月13日(木) 午前7:20〜午前9:15(115分) FM ステレオ
第80回日本音楽コンクール −声楽部門・最終予選−

2011年10月13日(木) 午後7:00〜午後9:10(130分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会−エッシェンバッハ指揮でサントリーホールからの生中継!!

2011年10月14日(金) 午前7:20〜午前9:15(115分) FM ステレオ
第80回日本音楽コンクール −ピアノ部門・最終予選−

2011年10月14日(金) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −メナヘム・プレスラー ピアノ・リサイタル−

2011年10月15日(土) 午後6:00〜午後8:15(135分) FM ステレオ
N響演奏会。プレヴィンの指揮でブラームス / ドイツ・レクイエム!!NHKホールからの生中継!

10/15 (土) 18:30 〜 19:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「すぎやまこういち 音楽の道〜恋のフーガからドラクエまで」

2011年10月16日(日) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
サンデークラシックワイド −海外オペラアワー−

2011年10月16日(日) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
FMシンフォニーコンサート −関西フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会−飯守泰次郎指揮でブルックナー1番!

秋らしく意外と充実・・・。

2011.10.08 Saturday

林檎の涙

生まれ育ったのが新潟県の山の中だった私にとって、「林檎」と言えば木箱に入ったソレでした。

籾殻に埋もれた林檎を一冬かけて食べるという、スーパーに行けば一年中何でも買える21世紀の現代では想像も出来ない冬の生活でしたが、今となっては懐かしい記憶です。

貧乏故の「苦学」の象徴とも言える「林檎箱」の勉強机・・・そこまでの経験はありませんが日本人の原点・・ですね。(笑)

その林檎・・・若い頃は新しい「世界」の象徴でもありました。

 ビートルズそのものだったアップルレコード、新しい文化の集積地であるN・Yの愛称「ビッグ・アップル」、そして斬新なコンセプトでユーザーを魅了してきたアップル社・・・。

創業者が56歳で死去するというショッキングなニュースに世情騒然となったここ数日間、旧アップル・コンピュータの時代からお付き合いのある人々による追悼の言葉や、マスコミによるサクセスストーリーが盛んに語られていますね。

デザインとスムースな操作感を徹底的に重視した設計が功を奏し、曰く「CD」を駆逐し、「携帯電話」を蹴散らし、いままさに・・・「PC」を追い詰めていると言う・・・。

愚直なまでに自分の感性にこだわる事によって世界を制覇したかに見える、アメリカンドリームの象徴とも言えるあの会社ですが、続けて流れるTVのニュースを見ていると、ちょっと複雑な感も抱きます。

N・Yを起点に始まった若者達の「抗議行動」・・・いっこうに改善しない失業率に業を煮やし「金融機関」に押しかける・・・アラブの「革命」を逆輸入するかのような「行動」はネットを通じて全米に拡がりつつあり、政府や議会に対する「圧力」となりつつあるらしい。

我が国でも、高度成長期には誰でも就職できるのが当たり前だったのに、今やそんな「昔話」は冗談でも言えない雰囲気。私の甥や姪も例外ではなく、自己の存在を否定されるような「世間」に失望し苦しんでいる若者達が痛々しい・・・。

成功者であるアップル社の社員と、TVに映るプラカードを掲げる若者達・・・彼らの違いはどこにあるのか?超えようのない溝の深さに言葉も無い・・・。

アップル社にしろ日本のユニクロにしろ、今元気な会社って自国内には生産設備を持たないらしい。

自らは企画設計と販売のみに特化して、製造は安い途上国で行なう。アップル社の生産を請け負う中国の工場では自殺者が相次いで話題になっていたし、ユニクロも安い労働力を求めて中国から工場を移すなんて話題もあったっけ?

消費者に安くて良い商品を届けると言う「大儀」は素晴らしいけれど、すべての企業がそれをやったら、豊かな消費者のいない失業者ばかりの国になってしまって本末転倒のような気もする。安い商品を「輸入」するという行為は、同時に「失業」も輸入しているような気がする。

中国の大きな輸出品目・・・それは・・・失業・・・とも言える・・・?

最新の設計の商品を最新設備の工場で、最低の賃金で喜んで働く人々を使って造り輸出する・・・それってフェアなんだろうか・・・?

経済のグローバル化は回り回って我々を「豊かにする」という事になっているけど本当か???

グローバル企業とは縁もゆかりもない私から見ると・・・実は賃金のグローバル化ではないのか?究極的には世界同一賃金であり、途上国に人々にとっては「福音」だろうけど、我々にとっては「悪夢」でしか無いのでないか???勝者は確かに存在するだろうけれど、大部分は敗者になるのではないか????と疑う・・・。

安くて素晴らしい商品は作れたね・・・でもその割りに、若者達の為に大きな雇用を創造できないことに後ろめたさは感じなかったのかい?・・・スティーブ・・・??

ネットを通じて拡がる「抗議行動」・・・ネットの申し子として生き、そして死んだスティーブ・ジョブズ・・・自由の「原点」とも言えるiPhoneを「武器」に戦う若者達・・・「親の代より豊かになれない」と唇を噛む若者たち・・・。

成功者である彼・・・手放しで賛美するほど親しくもない私・・・。(笑)

ちょっと複雑な・・・秋の一日です・・・。

2011.10.02 Sunday

放送予定

曇り空に花火がバンバン!!

運動会、頑張って下さいね〜!(笑)


クラシック倶楽部はコチラ

10/8 (土) 18:30 〜 19:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「未来の大器2011」

2011年10月 9日(日) 午前0:00〜午前4:00(240分) BSプレミアム 5.1ch
プレミアムシアター サイトウキネンフェスティバル 松本2011

2011年10月 9日(日) 午前6:00〜午前7:26(86分) BSプレミアム 5.1ch
特選 オーケストラ・ライブN響コンサート −第1672回N響定期公演−ブロムシュテット指揮によるサントリーホールでのブルックナー5番!!

2011年10月 9日(日) 午後9:00〜午後9:57(57分) Eテレ 5.1chデータ放送
N響アワー − アンスネスのラフマニノフ〜最近の演奏会から〜 −。ピアノはレイフ・オヴェ・アンスネス・・・「最も心に残ったベスト・ソリスト2008」第1位だそうな・・・。


FMは・・・。

2011年10月 3日(月) 午後7:00〜午後9:10(130分) FM ステレオ
NHK音楽祭2011 −華麗なるピアニストたちの競演−(1)生中継!!パッパーノ指揮ローマ聖チェチーリア国立アカデミー管演奏会!!

2011年10月 4日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −古楽週間−(1)ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの音楽。


2011年10月 5日(水) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −古楽週間−(2)イル・ジャルディーノ・アルモニコ演奏会。

2011年10月 6日(木) 午後7:00〜午後9:10(130分) FM ステレオ
NHK音楽祭2011 −華麗なるピアニストたちの競演−(2)生中継!!マリナー指揮N響演奏会。

2011年10月 7日(金) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −古楽週間−(3)コープマン指揮、アムステルダム・バロック管弦楽団演奏会!

2011年10月 8日(土) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
名曲リサイタル(ピアノ)渡辺友理、(チェロ)菊地知也(ピアノ)田中麻紀

2011年10月 9日(日) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
サンデークラシックワイド− 海外オペラアワー −。パッパーノ指揮コヴェントガーデン王立歌劇場の歌劇“ウェルテル”ほか。

2011年10月 9日(日) 午後6:00〜午後6:50(50分) FM ステレオ
現代の音楽 −“第21回芥川作曲賞選考演奏会”から−(2)

2011年10月 9日(日) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
FMシンフォニーコンサート▽東フィル第800回サントリーホール定期シリーズから尾高忠明指揮でシベリウスの2番他。


そうそう・・・今までNHKで放送されていたMETの公演ライブですが・・・どうやらWOWOWで放送されるようですね。
お金の問題でしょうが残念です・・・。

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