雪太郎のつぶやき

美しいもの、面白いもの、切ないもの、考えさせる物・・・。一人が好きだけど、独りじゃ寂しい。そんな私のつぶやき・・・・。
クラシック音楽が苦手な人にはお薦めできません。暗いのが嫌いな人にはお薦めできません!!お子様にもお薦めできません!!
[謝辞]
父と母に、家族に、多くの慰めと喜びを与えてくれた、過去、現在、そして未来の芸術家達に、感謝!!
[おことわり]
本サイトはAmazon.co.jpのアフィリエイトプログラムに参加しておりますが、「紹介料放棄」の契約を結んでおり、分類上は「非商用」サイトとなります。


Since 2006. Sorry Japanese version only.

<< June 2011 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

2011.06.30 Thursday

NHK-FM「樫本大進、コンスタンティン・リフシッツ デュオ・リサイタル」

今日は雷雨があって助かりました。夕方の日差しは強烈でしたが、今夜は涼しそう・・・。

そう言えば今夜はFMが!!

    樫本大進、コンスタンティン・リフシッツ デュオ・リサイタル
      
「バイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 作品12 第1」   
                      ベートーベン作曲
                      (22分15秒)
「バイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24“春”」   
                      ベートーベン作曲
                      (25分45秒)
「バイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 作品96」     
                      ベートーベン作曲
                      (32分50秒)
                   (バイオリン)樫本大進
           (ピアノ)コンスタンティン・リフシッツ
  〜東京・紀尾井ホールで収録〜              
                  <2010/12/18>
(〜NHK-HP)

先日の庄司紗矢香
は同じベートーヴェンのソナタでも第2番、第5番、第9番という選択でした。正直に言いますが、同じベートーヴェンでも室内楽はほとんど聴いたことが無いのでそれぞれがどんな曲なのかは???です。(笑)

もちろん5番の「春」はちょっと知ってます・・・のだめ・・・でしたっけ???(汗)


さて第1番は・・・何だか知らない内に終わってました。(汗)

で、第5番は???中々表情が豊かな演奏ですねぇ〜〜・・・強弱もテンポも変幻自在という感じで、力強さが勝るか?と思うとデリケートな表現も出来る・・・・。

全体としてはオトコ二人組〜〜らしく?メリハリの効いた演奏と感じました。庄司紗矢香はひたすら美しい・・・と言う感触だったので随分違うという事になるのか???

紀尾井ホールは800席の室内楽用ホールですから響きは少な目、収録も直接音が主体に聞こえます。サントリーホールとは響きの質が全く別物で、演奏の表情も違って当然とも言えます・・・サントリーホールは・・・厚化粧・・・ですかね???(汗)

若々しくも、襟を正した正統的な演奏という感触で、さすがはベルリンフィルのコンサートマスターと言える出来か・・・。

最後は第10番・・・ベートーヴェン最後のヴァイオリンソナタであり、ベートーヴェン後期唯一の作品・・・前作の第9番「クロイツェル」から9年も経ってから作られている・・・らしい。

庄司紗矢香が人気作2曲を並べたのとは対照的?にオトコは黙って渋く 決めたかったのか???(笑)

気負いのない淡々とした第1楽章、深く沈潜するかのように・・・それでいて純真さの輝きも感じられる第2楽章・・・。

ちょっと雷鳴が聞こえてきてノイズが入り始める中・・・続けて演奏される短い?第3楽章は随分気高く若々しいぞ〜???!!(汗)

第4楽章は・・・・????!何だか子供の頃に戻ったかのような無邪気で柔らかい旋律・・・・続く変奏はかなり激しく・・・「主題と8つの変奏による変奏曲」らしいが随分と表情の変化が劇的で結構な大作という事が分ってきます・・・。

フィナーレも、力強さと格調高さを感じさせる見事なもので・・・さすが〜!!という感じでした。

2009年9月に世界一の機能的オーケストラであるベルリンフィルのコンサートマスターに内定、2010年12月から正式に就任したということですから、このコンサートはその合間を縫っての忙しい時期の演奏会と言う事になります。

全体としての印象も次元の高さを感じさせるものだったかな??TVで放送される近影も自信に満ちたものでこれからも楽しみですね。

2011.06.26 Sunday

放送予定

金曜日の灼熱地獄から一転して寒いくらいの天気・・・ほどほどと行かないね。(汗)

クラシック倶楽部はコチラ

7/2 (土) 18:30 〜 19:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「出光創業100周年記念企画(4) 歌い継ぎたい歌謡曲」

2011年 7月 2日(土) 午後11:30〜 3日午前2:55(205分) BSプレミアム ステレオ
プレミアムシアター アンジェラン・プレルジョカージュ振付「シッダールタ」 ほか

2011年 7月 3日(日) 午前6:00〜午前7:31(91分) BSプレミアム 5.1ch
特選オーケストラ・ライブ N響コンサート −第1700回定期公演−

2011年 7月 3日(日) 午後9:00〜午後9:57(57分) Eテレ 5.1chデータ放送
N響アワー − 永遠の名曲たち ジュピター交響曲(モーツァルト) −


FMは・・・・。

2011年 6月27日(月) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック・セレクション▽エリック・シューマン バイオリン・リサイタル

2011年 6月28日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −吉川隆弘 ピアノ・リサイタル−

2011年 6月29日(水) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −ヴィーラント・クイケン&レ・ヴォア・ユメーヌ演奏会−

2011年 6月30日(木) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック▽樫本大進、コンスタンティン・リフシッツ デュオ・リサイタル。2010年12月のライブ!

2011年 7月 1日(金) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック・セレクション −メタ・フォー弦楽四重奏団演奏会−

2011年 7月 2日(土) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
名曲リサイタル(ソプラノ)廣田美穂(ピアノ)濱口典子、(トランペット)岡崎耕二(ピアノ)柴田啓子。

2011年 7月 3日(日) 午前8:15〜午前9:00(45分) FM ステレオ
吹奏楽のひびき −フィルハーモニック・ウィンズ大阪 ライヴ−(1)

2011年 7月 3日(日) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
サンデークラシックワイド − 海外コンサート −ブロムシュテットとライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。「ブラ1」!「未完成」!「マチス」に「ロマンチック」!!凄いぞ!!!(笑)

2011年 7月 3日(日) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
FMシンフォニーコンサート− 大友直人指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 響きの森クラシック・シリーズ 第34回 −

目玉はブロムシュテットですがFMの室内楽もちょっと面白そう。大進君も聞き物かな?

2011.06.25 Saturday

荻原 規子「RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女」

最新刊をようやく入手・・・近所の図書館では発売後でないと予約が出来ないので仕方がないのですが・・・結局、月曜日の一日で読了してしまいました。(汗)

『夏休みも終わり学園に戻った泉水子は、正門でふと違和感を覚えるが、生徒会執行部として学園祭の準備に追われ、すぐに忘れてしまう。今年のテーマは戦国学 園祭。衣装の着付け講習会で急遽、モデルを務めることになった泉水子に対し、姫神の出現を恐れる深行。果たして会終了後、制服に着替えた泉水子はやはり本 人ではなく…。大人気シリーズ!物語はいよいよ佳境へ。姫神の口から語られる驚くべき事実とは…』
(〜amazon)

このシリーズ、表紙のイラストそのままの内気な少女が実は恐ろしい「姫神」の依り代だったというお話で、その落差の大きさに驚きながらも、少しずつ見せる少女の成長ぶりが見物と言えるストーリーです。第四巻となってお話も本筋の概要が明らかになってきました。

書名にも入っている「世界遺産」という言葉は前巻当りから出てきたのかな?正直言って違和感有りまくりで「何故?」と思う訳ですが、読んでみるとその辺が「普通と違う荻原ワールド」の真骨頂なのだと分かって来ます。世界遺産とは「人類が共有すべき顕著な普遍的価値をもつ物件」(〜wikipedia)ですが、荻原氏は主人公の少女「泉水子」が巻き込まれた世界遺産選定騒動を通して、彼女の身に降りかかる過酷な運命を描こうとしているようです。

>姫神の口から語られる驚くべき事実とは…

人類の命運を握る泉水子の未来・・・いくら何でも可哀相〜!と思える「真実」に唖然・・・。(汗)

現代の学園生活がメインなのでライトノベル風の感触?特別「深い」描写は無いのですが、少女から女性へと変りゆく泉水子の恋模様も絡めて、登場人物それぞれの立ち位置が微妙に変わって行く所が面白い。姫神と泉水子の変貌振りなど、目が離せない展開が続く第四巻です。次の第五巻が大詰めになり・・・完結は六巻位かな?

首を長くして楽しみに待ちましょう。

2011.06.18 Saturday

放送予定

梅雨らしい日が続いてくれてありがたい・・・。

クラシック倶楽部はコチラ

6/19 (日) 14:00 〜 16:00 (120分) BSジャパン
戦場に音楽の架け橋を〜指揮者 柳澤寿男 コソボの挑戦〜

6/19 (日) 23:00 〜 0:00 (60分) BS日テレ
読響シンフォニックライブ▽珠玉のアリア特集▽エヴァ・メイ&読響夢の競演

6/25 (土) 18:30 〜 19:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「出光創業100周年記念企画(3) 佐渡裕×辻井伸行」

2011年 6月26日(日) 午前6:00〜午前7:56(116分) BSプレミアム Bモード
特選オーケストラ・ライブ。指揮:チョン・ミョンフン、フランス放送管弦楽団、ロックバンド:DEMAGO?

2011年 6月26日(日) 午後9:00〜午後9:57(57分) Eテレ 5.1chデータ放送
N響アワー − ウィーン・フィルのキュッヒルさん登場! −。キュッヒル夫妻インタビューも!


FMは・・・。

2011年 6月20日(月) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −若手指揮者特集−(1)。アラン・ブリバエフ指揮、アイルランド国立交響楽団演奏会。

2011年 6月21日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −若手指揮者特集−(2)。イラン・ヴォルコフ指揮、フィンランド放送交響楽団演奏会。

2011年 6月22日(水) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −若手指揮者特集−(3)。アンドレス・オロスコ・エストラーダ指揮、 スイス・イタリア語放送管弦楽団演奏会。

2011年 6月23日(木) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −若手指揮者特集−(4)トマーシュ・ネトピル指揮、プラハ放送交響楽団演奏会。

2011年 6月24日(金) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −若手指揮者特集−(5)ロビン・ティチアーティ指揮、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団演奏会

2011年 6月25日(土) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
名曲リサイタル(ソプラノ)端山梨奈(ピアノ)關口康祐、(弦楽四重奏)コーシェリ弦楽四重奏団。

2011年 6月26日(日) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
サンデークラシックワイド −海外オペラアワー−。メトロポリタン歌劇場 ジョン・アダムズ作曲“ニクソン・イン・チャイナ”ほか。

2011年 6月26日(日) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
FMシンフォニーコンサート −静岡県裾野市公開録音から−円光寺稚彦指揮 東京フィル。


数的には淋しいですが・・・FMの若手指揮者特集は聞き物かな?とんでもない大物がいたりして・・・。(汗)

2011.06.16 Thursday

NHK-FM「庄司紗矢香、ジャンルカ・カシオーリ デュオ・リサイタル」

久しぶりにFMを・・・。

梅雨ですが高温多湿とまでいかないところがありがたいですが、紫陽花には少し雨が欲しい・・・。





− 庄司紗矢香、ジャンルカ・カシオーリ          
                  デュオ・リサイタル − 
                              
 ▽庄司紗矢香、ジャンルカ・カシオーリ デュオ・リサイタル 
                              
「バイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 作品12 第2」   
                      ベートーベン作曲
                      (18分03秒)
「バイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24“春”」   
                      ベートーベン作曲
                      (24分29秒)
「バイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47       
             “クロイツェル”」ベートーベン作曲
                      (36分03秒)
「“バイオリン・ソナタ 第8番”ト長調 作品30 第3から 
                 第2楽章」ベートーベン作曲
                       (8分59秒)
                  (バイオリン)庄司紗矢香
              (ピアノ)ジャンルカ・カシオーリ
  〜東京・サントリーホールで収録〜            
                   <2010/11/8>
(〜NHK−FM)

ちょっと微熱がある状態で、うつつの内に聴く・・・。

綺麗です・・・こんなに綺麗で良いの?

というかこれもベートーヴェンなのか?

訥々とひたすら素直な演奏に聞こえましたがひょっとしたら熱のせいかも知れない!

夕方医者に行ってきたので、後日全快後にもう一度聴いてみよう・・・。

と言う事で・・・お休みなさい・・・。(汗)

2011.06.12 Sunday

放送予定

梅雨らしい天気・・・涼しければ最高です・・・。

クラシック倶楽部はコチラ


2011年 6月12日(日) 午後4:30〜午後6:00(90分) BSプレミアム ステレオ字幕放送
ハイビジョン特集「情熱のタクト〜指揮者・佐渡裕 ベルリンフィルへの挑戦〜」。再放送ですが見ていない方はどうぞ〜!

6/18 (土) 18:30 〜 19:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「出光創業100周年記念企画(2)佐渡裕×ベルリン・フィル(2)」。2週目は、武満徹の「From me flows what you call time」。

2011年 6月18日(土) 午後11:30〜19日午前3:30(240分) BSプレミアム 5.1ch
プレミアムシアター マーラー没後100年記念演奏会 ほかアバド/ベルリン・フィルのマーラー(2011年5月)、ラトル/ベルリン・フィルの「フィディリオ」(2003年)!

2011年 6月19日(日) 午前6:00〜午前7:38(98分) BSプレミアム 5.1ch
特選オーケストラ・ライブ N響コンサート −第1699回定期公演−ノリントン指揮、サントリーホールでのベートーヴェン・プロ。       

2011年 6月19日(日) 午後9:00〜午後9:57(57分) Eテレ 5.1chデータ放送
N響アワー − 打楽器のマジック フローズン・イン・タイム −


FMは・・・。

2011年 6月13日(月) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック・セレクション −セルゲイ・アントノフ チェロ・リサイタル

2011年 6月14日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック・セレクション −アルディッティ弦楽四重奏団演奏会−

2011年 6月15日(水) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック・セレクション −マチュー&パスカル デュオ・リサイタル−

2011年 6月16日(木) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック ▽庄司紗矢香、ジャンルカ・カシオーリ デュオ・リサイタル

2011年 6月17日(金) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −アンドレア・グリミネルリ フルート・リサイタル−

2011年 6月18日(土) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
名曲リサイタル(フルート)柳原佑介(ピアノ)鳥羽亜矢子、(ユーフォニアム)外囿祥一郎(ピアノ)藤原亜美。

2011年 6月19日(日) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
サンデークラシックワイド −海外オペラアワー−ビシュコフ指揮によるワーグナーの歌劇“タンホイザー”。2010年12月 コベントガーデンでの公演。

2011年 6月19日(日) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
FMシンフォニーコンサート −日本センチュリー交響楽団定期演奏会−小泉和裕指揮、ザ・シンフォニーホールで収録。

佐渡、アバド、ラトル、ノリントン、庄司紗矢香に小泉和裕・・・意外と充実してますよ!

2011.06.07 Tuesday

まはら 三桃 「たまごを持つように」

五ヵ月振り・・・久しぶりに本の感想でも・・・今まで読んでなかった訳ではなく、書こうという気になる本に出会えなかっただけ・・・かな???(汗)

すっきりとした表紙のイラストに惹かれて借りてみました。このイラストは金子恵さんという方の作・・・この人、朽木洋の「引き出しの中の家」なども書かれているのかな?素朴な感じが好みです。

 『自信が持てず臆病で不器用な初心者、早弥。ターゲットパニックに陥った天才肌、実良。黒人の父をもち武士道を愛する少年、春。たまごを持つように、弓を握り、心を通わせていく、中学弓道部の男女三人。こわれやすい心が、ぶつかりあう。 』
 (~amazon)

イラストに描かれている3人がamazonの説明にでてくる3人で、いわゆる運動クラブが舞台の熱血部活動小説ですね。(笑)

変わっているのは、取りあげられているのが「弓道」という超マイナーな存在であると言う事。超マイナーであるという事は・・・目新しく新鮮なエピソードが沢山!!と言う事で、実際この本を読むと弓道の知られざる世界の奥深さが味わえて大変有意義な一時が過ごせます。

部活動ものですから、基本的には主人公の心身の成長の様子を辿るというストーリーで、自信のもてなかった主人公が仲間たちやライバル達との切磋琢磨を通して少しずつ強くなり、最後には立派な成績を残して爽やかに終ります。はっきり言って類型的なのですが、「弓道」に関わる細部の描写が大変興味深く最後まで飽きさせません。

足の運びから腕や手、指の動き、呼吸の仕方・・・「平常心」・・・。特にこの「平常心」の重要性、言い換えれば「精神集中の凄まじさ」には驚かされます!!

登場人物も「さえない主人公」と「天才肌なのにチャランポランな同級生」に「頼りがいのある男子」、「実は凄いオバアチャン先生」に「頼りない素人顧問」、「とても素敵なライバル」に「敵愾心むき出しの困ったライバル」等々多士済々です。(笑)

書名となっている「たまごを持つように」という事の意味や、「禅」や「茶道」に通じる精神性の深さ、「弓道」と「武道」「武士道」の関係や意味など、日本人のアイデンティティーに通じる部分もストーリーの中で分かり易く語られていて良い。

もっとも・・・著者は「弓道」未経験らしい・・・。

あとがきによれば、ドイツ人哲学者のオイゲン・ヘリゲルの「弓と禅」を読んで興味を惹かれ、関連書籍を読んだり、関係者への取材を行なった上で2年間をかけて書き上げたらしい。表紙から受ける軽快な印象とは裏腹に実は大変な労作と言えるのかも知れません。細部にわたる丁寧な描写などはそのお陰でしょうし、全体として大変分かり易い出来になっていて素晴らしいですね。

と言うように、この作品は「弓道」の世界を知るにも良いと思えます。茶道ならば森下典子の「日日是好日」、剣道ならば誉田哲也「武士道エイティーン」、そしてこの作品と言う風に、日本文化を気楽に感じ取りたいと言う人にもお勧めですね。

2011.06.05 Sunday

志村 貴子「放浪息子」(1) (2)

志村 貴子
エンターブレイン
¥ 651
(2003-07)

志村 貴子
エンターブレイン
¥ 651
(2004-05-25)

アニメ「放浪息子」全11話の原作コミックスです・・・。

現在11巻まで出ているらしく「ここは一つ大人買いで!!」・・・とも思ったのですが、それではあっという間に終わってしまうではないか??ジックリ行こうよ〜!と言う事で、月に2巻のペースで買ってみることにしました。

『月刊コミックビーム2002年12月号〜2003年7月号掲載の8話分を収録。女の子になりたい少年・二鳥修一と、男の子になりたい少女・高槻よしの。誰にも言えないこの気持ち…。思春期手前の子供たちの揺れる心情を描く話題作。 』
(〜amazon)

と言うことで読み始めた(1)(2)巻ですが、初版が2003年と随分昔です!いけだたかしの「ささめきこと」第7巻の巻末に載っていた志村 貴子氏との対談でこの作品の存在を初めて知ったのですが、その後にアニメ放映が始まったため、原作コミックスが一番最後ということになりました。

巻頭では「敷居の住人」という前作の「売り込み」カットや、登場人物の「書き分けが出来てない!」と言う正直な吐露もあって・・・微笑ましい第1巻です。(笑)

実際・・・確かに第1巻2巻ではキャラクターの描き方が今一・・・似た顔が多い?と感じる面がありますが、お話の内容が結構刺激的なのであまり気になりませんし、画力はしっかりしているけどまだ「こなれていない?」というレベルで、他の漫画家さんのように「本当に下手」ではないのが分かります。この辺はいけだたかし氏と同様に素晴らしいですね。

ちなみに・・・「敷居の住人」・・・ブックオフにあったので何冊か手に取って見たのですが・・・じっくり読まないと良さが伝わってこない面もあったかな〜?(汗)

さて放浪息子・・・ストーリーとしては、ちょっと変わった小学5年生の日常・・・と言う事になりますが、何となく点描的な感じで進んでいくので初めて読むと分かり難い面もあります。逆に言えば、何度も読めて良いと言う事ですが・・・独特の間の取り方に慣れるとその点が魅力となって来ます。また、アニメではほとんど説明もなくて良く分からなかった人間関係も、この2冊を読むとほとんど分りますね。

普通の子供なら誰でも経験する『思春期手前の子供たちの揺れる心情』というと椰月 美智子の「十二歳」を思い出しますが、ちょっと似た面もあるかな?女の子になりたい少年と男の子になりたい少女という非日常的設定なのに、細やかに描かれるその交流場面は実に優しく、切ない情感が溢れています。

また、実際の小学5年生がこんな思いをして生きているとはちょっと考えられませんが(笑)・・・いつまでも無垢ではいられない・・・日々変わって行く肉体への戸惑い、やり場のない「思い」から感情を爆発させる場面、残酷とも言える正直な子供の感覚なども描かれていて実に「切実」なお話にもなってますね・・・。

久しぶりにジックリと・・・繰り返し読める作品です。

実は昨日、遂に第3巻4巻を買ってきて読み始めました・・・う〜ん・・・随分と良くなっています!

2011.06.05 Sunday

放送予定

いよいよ6月です・・・。



昨日は朝から3時間ほどもあちこち歩いてしまいました。いや〜カメラって体に良いですね。(笑)


クラシック倶楽部はコチラ

6/5 (日) 21:00 〜 22:54 (114分) BS朝日
世界の辻井伸行 奇跡の扉を開いた10年の軌跡

6/5 (日) 22:00 〜 22:54 (54分) TBS
夢のタクトを振る日。「ベルリン・フィル」の指揮台に立った佐渡裕!リハーサルや本番までの、新鮮な映像をお届け!

2011年 6月 8日(水) 午後8:00〜午後9:00(60分) BSプレミアム ステレオ字幕放送
たけしアート☆ビート。第8回は・・・「純粋無垢な音の創造主 辻井伸行!」

6/9 (木) 1:59 〜 2:59 (60分) 日テレ
深夜の音楽会〜読響Symphonic Live。歌姫エヴァ・メイと読響の夢の競演!珠玉のオペラ・アリア特集!

6/11 (土) 18:30 〜 19:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 出光創業100周年記念企画(1)佐渡裕×ベルリン・フィル(1)

2011年 6月11日(土) 午後10:00〜午後11:30(90分) BSプレミアム ステレオ字幕放送
ハイビジョン特集。2011年5月、佐渡裕がベルリン・フィルの指揮台に立った。本番までの3か月間に密着!!

2011年 6月11日(土) 午後11:30〜午前3:30(240分) BSプレミアム
プレミアムシアター。佐渡裕指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ◇ベルリン・フィル・イン・シンガポール ◇ドキュメンタリー「ベルリン・フィルの栄光と歴史」 。

2011年 6月12日(日) 午前6:00〜午前7:36(96分) BSプレミアム 5.1ch
特選オーケストラ・ライブ N響コンサート −第1698回定期公演−

2011年 6月12日(日) 午後9:00〜午後9:57(57分) Eテレ 5.1chデータ放送
N響アワー − 英国の香りを感じて〜最近の演奏会から〜 −


FMは・・・。

2011年 6月 6日(月) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
べストオブクラシック −アスペン音楽祭2010から−(1)エマーソン弦楽四重奏団ほか。

2011年 6月 7日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −アスペン音楽祭2010から(2)

2011年 6月 8日(水) 午後7:00〜午後9:10(130分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −第1705回NHK交響楽団定期公演−アシュケナージの指揮でサントリーホールから中継。

2011年 6月 9日(木) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −アスペン音楽祭2010から−(3)ニコラス・マギーガン指揮、アスペン室内交響楽団ほか。

2011年 6月10日(金) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −アスペン音楽祭2010から−(4)タカーチ弦楽四重奏団演奏会。

2011年 6月11日(土) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
名曲リサイタル(ピアノ)鷲宮美幸、ハーモニカ)崎元譲(ハーモニカ)中里聡(ピアノ)菅田富士江

2011年 6月12日(日) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
サンデークラシックワイド −海外オペラアワー−ウェルザー・メスト指揮ウィーン国立歌劇場管「歌劇“フィガロの結婚”」ほか。

2011年 6月12日(日) 午後6:00〜午後6:50(50分) FM ステレオ
現代の音楽 −演奏家に聞く リコーダー・鈴木俊哉−(2)

2011年 6月12日(日) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
FMシンフォニーコンサート −東京フィル 第795回オーチャード定期演奏会−


梅雨らしく・・・しっとり楽しみましょう。

2011.06.02 Thursday

若い世代

会社の昼休み、食堂で菅首相の演説を聞いた・・・震災対応に「一定のめどがついた段階で、若い世代に責任を引き継いでいきたい」・・・か・・・。

直後に、NHKは速報で「退陣」とテロップを流す・・・早いな〜・・・。(笑)

夕方帰宅してTVを見ると、鳩山氏が「6月中、遅くとも7月早期に退陣」と言うような事を言っている。

しかし、岡田幹事長はその前提について「辞任の条件ではない」言う。

それを聞いた鳩山氏は『岡田幹事長が「その2つは条件ではない」と言っているのはうそだ。 人間はうそをついてはいけない。』と返したそうだが・・・。

まるで小学生の喧嘩だね・・・。(汗)

はっきりしているのは・・・小沢氏や鳩山氏は・・・間違っても「若い世代」ではないということです。(笑)


▲top