2011.05.29 Sunday
埼玉交響楽団 第66回定期演奏会
折からの大雨の中・・・行ってまいりました。
(汗)
久住純信指揮 埼玉交響楽団 第66回定期演奏会
2011年5月29日(日) 午後2時開演
場所:熊谷文化創造館(さくらめいと) 太陽のホール
1、 モーツァルト/歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」序曲
2、 メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
3、 シューマン/交響曲第1番「春」
コンサート開始に当り、登場した長身の指揮者久住氏による短いアナウンスに続いて演奏されたのは・・・バッハ作曲「管弦楽組曲第3番」から「アリア」・・・いわゆる「G線上のアリア」・・・震災の犠牲者に献げられた、拍手もない、厳かな演奏でした・・・。
ちなみに、今回の入場料は募金に充てられるとのこと・・・。
1曲目はおなじみ、モーツァルトの序曲。「皇帝」と入っていることもあって結構スケールが大きく、叙情性と同時に劇的迫力を感じさせる部分もあって意外と面白い・・・かな?吹き上がるような急速調のフレーズも、ちょっと苦しいながらまずまずの出来にまとめてくれました。実演向きの曲です。
2曲目はマタイ受難曲を復活させた天才メンデルスゾーンが、10年以上をかけて完成させた最後の交響曲「スットコランド」・・・じゃない〜!「スコットランド」!!(笑)
この曲、自分としては知ってる曲のつもりもあって「お手並み拝見」気分で聴いていたのですが・・・さすがにちょっと辛かったかな?(汗)やはりこの曲って難しいと思う。細かなフレーズが延々と続く事が多く全体像をクッキリと描き出すと言うのはかなり大変そう。大きな破綻はないんだけど、楽章毎の間を短めにしたこともあってか?何となくメリハリに欠けた印象で・・・数カ所で・・意識が飛んでしまった・・・。(汗)
う〜ん・・ゴメンナサイ〜!!昼寝しなかったからかな〜〜〜!??(笑)
とは言え、陰鬱に始まって最後は壮大に締めくくるという曲の構成はそれなりに再現されてはいたと思います。そうそう、この曲に関して驚いたのはプログラムの解説。楽団事務局長さんだったか?の書いた解説に思わず唸りました。
天才メンデルスゾーンがこの曲の作曲に10年もかけたのは何故か?に始まり、それはユダヤ人であるメンデルスゾーンが、イングランドに虐げられてきたスコットランド人に対する共感を込めて作曲しようとしてより慎重になったため?・・・と言うような推論を展開してくれていたのですが、思わず膝を打ってしまいました!プログラムなんてほとんど読まない私ですが、今回は得る物があって感謝!です。
さて、休憩後のメインがシューマンの「春」。
シューマンの交響曲って・・・「ライン」とか???正直言って・・・良く知らない曲・・・。(汗)
でも、聞き始めたら・・・あ!これか〜〜!!と言う曲で、鋭いパッセージで印象的なメロディーがあちこちにあって、ウトウトしながらも何とか最後まで聞けました。(笑)さすがに出だしからアンサンブルも整っていて、練習量を感じさせるものがあり、何故この曲がメインでメンデルスゾーンが前座?なのか??と言う疑問に対して、目で分る編成の大きさ以外に耳でも分る部分でした。
アンコールはメンデルスゾーンの劇付随音楽「夏の夜の夢」から「結婚行進曲」。
高らかなファンファーレに続いてフルオーケストラによる演奏が始まると、会場が一気に華やいだ雰囲気に!(笑)続いて新郎新婦が登場!!・・・はしませんでしたが(笑)、滅多に聴けない「真面目」な演奏は聞き物でしたね〜。
と言う事で、約2時間にわたる演奏会は終わりました。
終演後改めてプログラムを読んでみたりすると、メンデルスゾーンとシューマンという、ほとんど同年代で同時代に活躍した二人の、初演も同じ頃の曲を並べ、陰鬱に始まって壮大に終わる「スコットランド」から、自分の人生の「喜び」を「春」という季節に重ね合わせたシューマンの「春」に繋げ、最後を「結婚行進曲」で締めることで演奏会全体を「音楽の喜び」に充ちたものとしたいとでも言うような意図が感じられます。
ハッキリ言って曲目が「地味」でしたが、このようなプログラムが組めるというのもオケとしてのレベルを示す事になるのでしょうから、全体としては、意外なほど充実した演奏会だったと言わせてもらいましょうか。
やはり一番の問題は・・・寝不足だったかな?コレに懲りて、次回は昼寝してから来ます。(笑)
久住純信指揮 埼玉交響楽団 第66回定期演奏会
2011年5月29日(日) 午後2時開演
場所:熊谷文化創造館(さくらめいと) 太陽のホール
1、 モーツァルト/歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」序曲
2、 メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
3、 シューマン/交響曲第1番「春」
コンサート開始に当り、登場した長身の指揮者久住氏による短いアナウンスに続いて演奏されたのは・・・バッハ作曲「管弦楽組曲第3番」から「アリア」・・・いわゆる「G線上のアリア」・・・震災の犠牲者に献げられた、拍手もない、厳かな演奏でした・・・。
ちなみに、今回の入場料は募金に充てられるとのこと・・・。
1曲目はおなじみ、モーツァルトの序曲。「皇帝」と入っていることもあって結構スケールが大きく、叙情性と同時に劇的迫力を感じさせる部分もあって意外と面白い・・・かな?吹き上がるような急速調のフレーズも、ちょっと苦しいながらまずまずの出来にまとめてくれました。実演向きの曲です。
2曲目はマタイ受難曲を復活させた天才メンデルスゾーンが、10年以上をかけて完成させた最後の交響曲「スットコランド」・・・じゃない〜!「スコットランド」!!(笑)
この曲、自分としては知ってる曲のつもりもあって「お手並み拝見」気分で聴いていたのですが・・・さすがにちょっと辛かったかな?(汗)やはりこの曲って難しいと思う。細かなフレーズが延々と続く事が多く全体像をクッキリと描き出すと言うのはかなり大変そう。大きな破綻はないんだけど、楽章毎の間を短めにしたこともあってか?何となくメリハリに欠けた印象で・・・数カ所で・・意識が飛んでしまった・・・。(汗)
う〜ん・・ゴメンナサイ〜!!昼寝しなかったからかな〜〜〜!??(笑)
とは言え、陰鬱に始まって最後は壮大に締めくくるという曲の構成はそれなりに再現されてはいたと思います。そうそう、この曲に関して驚いたのはプログラムの解説。楽団事務局長さんだったか?の書いた解説に思わず唸りました。
天才メンデルスゾーンがこの曲の作曲に10年もかけたのは何故か?に始まり、それはユダヤ人であるメンデルスゾーンが、イングランドに虐げられてきたスコットランド人に対する共感を込めて作曲しようとしてより慎重になったため?・・・と言うような推論を展開してくれていたのですが、思わず膝を打ってしまいました!プログラムなんてほとんど読まない私ですが、今回は得る物があって感謝!です。
さて、休憩後のメインがシューマンの「春」。
シューマンの交響曲って・・・「ライン」とか???正直言って・・・良く知らない曲・・・。(汗)
でも、聞き始めたら・・・あ!これか〜〜!!と言う曲で、鋭いパッセージで印象的なメロディーがあちこちにあって、ウトウトしながらも何とか最後まで聞けました。(笑)さすがに出だしからアンサンブルも整っていて、練習量を感じさせるものがあり、何故この曲がメインでメンデルスゾーンが前座?なのか??と言う疑問に対して、目で分る編成の大きさ以外に耳でも分る部分でした。
アンコールはメンデルスゾーンの劇付随音楽「夏の夜の夢」から「結婚行進曲」。
高らかなファンファーレに続いてフルオーケストラによる演奏が始まると、会場が一気に華やいだ雰囲気に!(笑)続いて新郎新婦が登場!!・・・はしませんでしたが(笑)、滅多に聴けない「真面目」な演奏は聞き物でしたね〜。
と言う事で、約2時間にわたる演奏会は終わりました。
終演後改めてプログラムを読んでみたりすると、メンデルスゾーンとシューマンという、ほとんど同年代で同時代に活躍した二人の、初演も同じ頃の曲を並べ、陰鬱に始まって壮大に終わる「スコットランド」から、自分の人生の「喜び」を「春」という季節に重ね合わせたシューマンの「春」に繋げ、最後を「結婚行進曲」で締めることで演奏会全体を「音楽の喜び」に充ちたものとしたいとでも言うような意図が感じられます。
ハッキリ言って曲目が「地味」でしたが、このようなプログラムが組めるというのもオケとしてのレベルを示す事になるのでしょうから、全体としては、意外なほど充実した演奏会だったと言わせてもらいましょうか。
やはり一番の問題は・・・寝不足だったかな?コレに懲りて、次回は昼寝してから来ます。(笑)