雪太郎のつぶやき

美しいもの、面白いもの、切ないもの、考えさせる物・・・。一人が好きだけど、独りじゃ寂しい。そんな私のつぶやき・・・・。
クラシック音楽が苦手な人にはお薦めできません。暗いのが嫌いな人にはお薦めできません!!お子様にもお薦めできません!!
[謝辞]
父と母に、家族に、多くの慰めと喜びを与えてくれた、過去、現在、そして未来の芸術家達に、感謝!!
[おことわり]
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2010.12.31 Friday

PLANEX HDMI 1.3bカテゴリ2対応 ハイスピードHDMI-Miniケーブル2m PL-HDMI02AC

Panasonic のデジタル一眼カメラ GH2を購入して連日触っています。撮っては消し撮っては消しを繰り返す内に、少しずつでも人様にお見せできる写真が撮れるかも知れないと思っていたのですが・・・これが中々・・・。(汗)

そんな状況ではありますが、昨日は注文しておいたGH2と居間のハイビジョンTVを繋ぐケーブルが届きました。カメラ自体には当然のように接続ケーブルも付属されていますが、HDMIケーブルじゃないので画質が今一歩です。SDカードをBDレコーダーに入れて見る事も出来ますが、カードの破損の事も考えると出来るだけ脱着は減らしたいので新たにケーブルを買った訳ですね。

Panasonic のケーブルは高いので、amazonで探した安いものを注文しました。使ってみると、スライドショーも快適でした。

カメラと予備のバッテリー、そして液晶保護フィルムは他所で買いましたが、レンズの保護フィルターSDカード、そしてこのケーブルはamazonです。探せば結構安いものがあるし、購入金額にかかわらず送料無料なので最近はamazon様々ですね。(笑)

さて、暇なので・・・肝心の写真を少々・・・。

会社も休みになった昨日は、朝からこんな写真を撮っていました。昇ったばかりですぐに雲に入ってしまう太陽です。




夕方には近所の公園で・・・。




そして年末寒波に襲われて日本海側は大変のようですが、天気予報では所により「雪」と言っていました関東は、実際の所は快晴で時々雪雲が流れくる程度ですが、今日はそんな「雪雲」に隠れる太陽を撮っていました。



上の写真、フィルターによるフレアーが出てますが嫌いじゃないんです・・・。(笑)



その後は、またまた快晴になって、遠く雪山も望めたのですが、薄雲が広がっていて難しかったですね。

ついでですから今現在我家から見える富士山も載せておきましょう。望遠側いっぱいでここまで見えます。明日の朝はどう見えるでしょうか?





という感じで、こんな写真や、いまだ試し撮りレベルの動画を、今回紹介したケーブルを使ってTVで見るのですが、帰省した娘も含めて、久しぶりに家族四人揃って見る事ができて楽しめますよ。

値段も安くて良い買い物をしたと思います。

2010.12.26 Sunday

放送予定

日本海側は大雪で大変そう・・・。(汗)

こちらも昨日の朝はマイナス3度位まで下がりましたが、今朝も寒そうです・・・。



ふと見ると、居間のテーブルの上に何かが・・・お〜昨夜の名残ですね。

帰りが遅く、起きてこない娘ですが、楽しかったんだろうな・・・。


クラシック倶楽部はコチラ

12/26 (日) 13:00 〜 14:55 (115分) BS朝日
響け!吹奏楽の甲子園第58回全日本吹奏楽コンクール全国大会。10月31日、東京・普門館で行われた吹奏楽の甲子園ともいわれる全国大会の模様をお送りする。

12/26 (日) 22:00 〜 22:54 (54分) BS-TBS
サントリー1万人の第九〜シンフォニーに首ったけ!佐渡裕が語るベートーヴェンの魅力。本番を目指して1万人の合唱者は3か月も前から練習を始める。総監督・佐渡裕が直接指導する合唱練習の様子に密着!

12/26 (日) 23:00 〜 23:30 (30分) TBS
情熱大陸 ヴァイオリニスト・葉加瀬太郎の「不惑の決断」

12/27 (月) 1:50 〜 3:10 (80分) 日テレ
読響・ベートーヴェン第九コンサート2010。ヒュー・ウルフ指揮 12月20日・サントリーホールにて収録。

2010年12月28日(火) 午後10:00〜午後11:00(60分) 教育/デジタル教育1 Bモード字幕放送
 白熱教室JAPAN スコラ 坂本龍一 音楽の学校「スコラ特別講座(1)」

2010年12月29日(水) 午前6:00〜午前7:46(106分) BShi 5.1ch
クラシック倶楽部 リッカルド・ムーティ指揮 ウィーン・フィル演奏会2008年の日本公演。

12/29 (水) 21:00 〜 22:54 (114分) BSジャパン
戦場に音楽の架け橋を〜指揮者 柳澤寿男 コソボの挑戦〜

2010年12月30日(木) 午前6:00〜午前7:50(110分) BShi Bモード
クラシック倶楽部 ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサート2009

2010年12月31日(金) 午前6:00〜午前7:22(82分) BShi 5.1ch
クラシック倶楽部 N響コンサート−N響“第9”演奏会−ヘルムート・リリング指揮NHKホールでのライブ。

12/31 (金) 10:00 〜 10:55 (55分) BS朝日
はじめてのクラシック〜ロマン派・リズムの天才チャイコフスキー。三枝成彰さんが、沢山の子供たちに本物のクラシック音楽に触れて欲しいという思いから企画した「はじめてのクラシック」。

2010年12月31日(金) 午後8:00〜午後9:25(85分) 教育/デジタル教育1 Bモード
 N響“第9”演奏会。上と同じ・・・インタビュー、リハーサル風景にも注目。

12/31 (金) 21:00 〜 22:54 (114分) BS朝日
世界の辻井伸行 奇跡の扉を開いた10年の軌跡

2010年12月31日(金) 午後9:25〜 1月 1日午前0:05(160分) 教育/デジタル教育1 Bモード
クラシック・ハイライト2010。

12/31 (金) 23:30 〜 0:45 (75分) テレビ東京
生中継!東急ジルベスターコンサート。小林研一郎指揮東京フィルハーモニー交響楽団による生中継のカウントダウンコンサート。荘厳なマーラー「復活」(第5楽章)で感動的に年越し!

1/1 (土) 9:00 〜 10:00 (60分) TOKYO MX1
開局15周年記念スペシャルTOKYO MX ClassicConcert2011。ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィル ドヴォルザーク・交響曲第9番「新世界より」。

1/1 (土) 10:00 〜 11:55 (115分) TOKYO MX1
開局15周年記念スペシャルTOKYO MX ClassicConCert2011。ファビオ・ルイージ指揮 ウィーン・フィル「スプリングコンサート2010」。

1/1 (土) 10:00 〜 10:55 (55分) BS朝日
はじめてのクラシック〜モーツァルトは本当に天才か!?

1/1 (土) 13:00 〜 13:30 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「指揮者になる夢かなえます〜第6回振ってみまSHOW!(2)」

2011年 1月 1日(土) 午後7:00〜午後9:45(165分) 教育/デジタル教育1 5.1ch
ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2011。ウェルザー・メストの指揮でウィーン楽友協会からの生中継。

1/1 (土) 21:00 〜 22:54 (114分) BS朝日
奇跡のピアニスト 辻井伸行リサイタル 〜サントリーホール2010.11.6〜

2011年 1月 2日(日) 午前2:00〜午前3:30(90分) BShi 5.1ch
生誕200年 みんなのショパン アンコール(1)。

2011年 1月 3日(月) 午前2:00〜午前3:30(90分) BShi 5.1ch
生誕200年 みんなのショパン アンコール(2)。


FMは・・・。

2010年12月27日(月) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
第64回全日本学生音楽コンクール 全国大会

2010年12月27日(月) 午後9:00〜28日午前2:00(300分) FM ステレオ
バイロイト音楽祭2010  第三夜「楽劇“神々のたそがれ”」クリスティアン・ティーレマン指揮。

2010年12月28日(火) 午前7:20〜午前9:30(130分) FM ステレオ
NHK音楽祭2010アンコール −アーノンクールのバッハ−

2010年12月28日(火) 午後9:00〜29日午前0:55(235分) FM ステレオ
バイロイト音楽祭2010「歌劇“ローエングリン”」 ワーグナー作曲アンドリス・ネルソンス指揮。

2010年12月29日(水) 午前7:20〜午前9:20(120分) FM ステレオ
NHK音楽祭2010アンコール −プレヴィンのブラームス−

2010年12月29日(水) 午後9:00〜30日午前2:00(300分) FM ステレオ
バイロイト音楽祭2010「楽劇“ニュルンベルクのマイスタージンガー”」セバスティアン・ヴァイグレ指揮。

2010年12月30日(木) 午前7:20〜午前9:20(120分) FM ステレオ
NHK音楽祭2010アンコール −メータのベートーベン−

2010年12月30日(木) 午後9:00〜31日午前1:45(285分) FM ステレオ
バイロイト音楽祭2010「舞台神聖祭典劇“パルシファル”」 ワーグナー作曲ダニエレ・ガッティ指揮。

2010年12月31日(金) 午前7:20〜午前9:20(120分) FM ステレオ
NHK音楽祭2010アンコール −ヤルヴィのブラームス/ベートーベン−

2011年 1月 1日(土) 午前9:10〜午前11:00(110分) FM ステレオ
新春スペシャル 名演奏ライブラリー

2011年 1月 1日(土) 午後7:15〜午後10:00(165分) FM ステレオ
ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2011

2011年 1月 1日(土) 午後11:00〜 2日午前1:00(120分) FM ステレオ
坂本龍一ニューイヤー・スペシャル

2011年 1月 2日(日) 午前9:10〜午前11:00(110分) FM ステレオ
新春スペシャル 名演奏ライブラリー

2011年 1月 2日(日) 午後0:15〜午後2:00(105分) FM ステレオ
オーケストラ・エキゾチカ〜アジアのオーケストラの魅力〜▽トルコ国立大統領交響楽団

バイロイトにニューイヤーコンサート・・・年末年始の特番ラッシュです。お好みで・・・・と言いたいけど・・・。(汗)

大穴はウィーンフィルのスプリングコンサート?あるいは・・・トルコ国立大統領交響楽団かな?(笑)

2010.12.19 Sunday

放送予定

今日も寒い〜!(笑)

クラシック倶楽部はコチラ


2010年12月19日(日) 午後3:00〜午後4:25(85分) 教育/デジタル教育1 Bモード
思い出の名演奏「ウェルザー・メスト指揮ロンドン・フィル 1992年来日公演」

2010年12月20日(月) 午後7:05〜午後8:34(89分) BShi ステレオ
BSベスト・オブ・ベスト「旅するバイオリン〜“四季”4つの街の物語〜」<字幕>

2010年12月24日(金) 午前10:00〜午前11:49(109分) BS2 5.1ch
クラシック倶楽部 N響コンサート −第1687回N響定期公演−

2010年12月24日(金) 午後10:25〜午後10:50(25分) 教育/デジタル教育1 ステレオ
スーパーバレエレッスン <終> ロイヤル・バレエの精華 吉田都(14)「総集編」

2010年12月24日(金) 午後11:00〜25日午前2:13(193分) 教育/デジタル教育1 5.1ch
NHK音楽祭2010ハイライト

12/25 (土) 14:30 〜 15:55 (85分) BS朝日
Xmasスペシャル 大聖堂に響く天使たちの美声 パリ木の十字架少年合唱団。東京カテドラル聖マリア大聖堂〜2008年東京公演。

12/25 (土) 18:30 〜 19:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「指揮者になる夢かなえます〜第6回振ってみまSHOW!(1)」

2010年12月25日(土) 午後11:00〜26日午前3:07(247分) BShi
プレミアムシアター フルトヴェングラー指揮 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 モーツァルト作曲 ほか

2010年12月26日(日) 午前6:00〜午前7:19(79分) BShi Bモード
クラシック倶楽部 読売日本交響楽団演奏会 −第164回東京芸術劇場名曲シリーズ

2010年12月26日(日) 午前10:00〜午前11:30(90分) BS2 5.1ch
N響第9演奏会。

2010年12月26日(日) 午後9:00〜午後10:00(60分) 教育/デジタル教育1 Bモード
N響アワー − ショパン・コンクールの覇者アヴデーエワ登場! −


FMは・・・。


2010年12月20日(月) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −大阪府堺市公開録音 重松みかメゾ・ソプラノ・リサイタル−

2010年12月21日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −キングズ・シンガーズ・コンサート−

2010年12月22日(水) 午後7:00〜午後9:10(130分) FM ステレオ
N響 第9 演奏会ヘルムート・リリング指揮でNHKホールから中継!

2010年12月24日(金) 午後9:00〜25日午前0:20(200分) FM ステレオ
バイロイト音楽祭2010 ▽前夜祭と3日間の舞台祭典劇“ニーベルングの指環”から 前夜祭「楽劇“ラインの黄金”」。指揮はティーレマン!

2010年12月25日(土) 午後9:00〜26日午前1:00(240分) FM ステレオ
バイロイト音楽祭2010 ▽前夜祭と3日間の舞台祭典劇“ニーベルングの指環”から 第一夜「楽劇“ワルキューレ”」

2010年12月26日(日) 午後9:00〜27日午前1:25(265分) FM ステレオ
バイロイト音楽祭2010 ▽前夜祭と3日間の舞台祭典劇“ニーベルングの指環”から 第二夜「楽劇“ジークフリート”


渋めながら中々・・・バイロイト・・・どうしましょう・・・。(汗)

2010.12.18 Saturday

Panasonic デジタル一眼カメラ GH2 フルハイビジョンムービー一眼 DMC-GH2H-K

先日の日曜日にネットで注文し中一日おいて入手しました。注文の前日位が底値で2000円位上がったところで注文したのですが、次の日見たら更に5000円位アップしていてビックリ!!さほど人気があるカメラではありませんが、雑誌の評価が結構高く、ボーナスが出て購入者が増えてきたのかな?キャノンの60Dなどはず〜〜〜と下がる一方なのに・・・。(汗)



実はこの秋口から一眼レフカメラが欲しい〜〜〜!!と思って色々と物色しておりました。

候補となったソニーのα55キャノンのEOS 60Dの間で悩みました。連写撮影が10コマ/秒に代表される、軽く小さくても高性能なα55と、オーソドックスで質実剛健としか言いようが無い60D。手元にはEOS用のレンズが3本程もありましたので当然60Dが最有力なのですが、店頭で触ったりした時に感じるあの「デカサ」が許せませんでしたね。(笑)

撮像素子のサイズから言えば60Dのサイズはもはや足かせとしか感じず、ニコンなど他社も含めて、どうしても価格が高くサイズも大きくなる現行フォーマットは過去の遺物としか言えません。持ち出すことに躊躇するようなカメラは論外です!

それではα55か?と言えば・・・これもちょっと問題が。現行機はいまだ開発途上らしく、信頼性に不安がある。押しボタンが多くてブラインドタッチもかなり慣れが必要?軽いのは良いけれど、何だか異様に軽くて心配・・・ちょっとな〜・・・と・・・。(汗)

そんな時に目に付いたのがパナソニックのGH2・・・。

そう言えば・・・これの初代が出たときに、コンパクトなボディーに心惹かれるものがあったんですよね。ただ・・・レンズが高く種類も無かった・・・まだまだ早いフォーマットだな・・・ということでパスしていたのですが・・・今現在のラインナップを見ると中々良い・・・ただ・・・D60とα55に比べるとかなり高〜い!

けれども、小さくて高性能、面白そうなレンズもあるし・・・このカメラが最高という訳ではないのですがついフラフラと・・・買ってしまいました。(汗)

購入したのは14-140mmのレンズが付いたタイプで、ムービーも含めて考えるととりあえず外せないレンズが安く買えるということで決めました。ボディに比べるとかなり大きいのですが、このレンズの10倍ズーム、静音AF、静音自動絞りなどの特徴(ムービーでは必須?)が揃っているレンズって他にないらしい?

ムービーなんて今まで考えたことも無かったのですが、このカメラだと手軽にハイビジョンムービーが撮れるということで興味が惹かれたのです。ハイビジョンだったら「風」が撮れるかも・・・ということで・・・。

今日は初めて外で撮ってみました。晴れた屋外だとファインダーがミラーでない分感触がつかみにくいと言う欠点も分かりましたが、慣れてくると操作性の良さもあってサクサクと撮れます。構図だけを考えて後はカメラ任せです・・・。

まずは冬らしく・・・。




そしてこちらは・・・何だか縁起が良さそう?(笑)




空を見ると何かが飛んでる・・・このレンズには手ぶれ補正が付いてますが・・・効果が出てる???



良く見ると周辺光量の低下が歴然ですが、こういうの・・・実は好きです!(笑)拡大してみるとフォーカス自体は合ってますね・・・。このカラーリング・・・ANAじゃ〜ないよね???




そして試しにムービーも撮ってみたらこれが中々面白〜〜いです。

暇だったので2本ほどYou tubeにアップしてみました。強風吹き荒れる中、揺れる水面が美しい〜!!(笑)






う〜ん・・・水って面白いですね・・・。

使いこなすにはまだまだほど遠いのですが、良いのが撮れたらまたアップしましょう。

2010.12.12 Sunday

ラウラ・ガジェゴ・ガルシア「この世のおわり」

ラウラ・ガジェゴ・ガルシア
偕成社
¥ 1,680
(2010-10-07)

松下 直弘 訳

「漂泊の王の伝説」を書いた作者のデビュー作。いかにも「子供向け」を強調した表紙は正直言って好みではなく、もうちょっとどうにかならないのか?と溜息が出ます。(汗)

『紀元九九七年、中世ヨーロッパ。吟遊詩人マティウスは、ふうがわりな少年修道士ミシェルと出会う。“この世のおわり”が近いと信じるミシェルは世界を救う ため、三つの胸飾りをさがしているという。マティウスは半信半疑ながらも、ともに旅立つことになる。『漂泊の王の伝説』のスペイン人気作家が二十歳で書き 上げた、圧巻のデビュー作。バルコ・デ・バポール児童文学賞受賞。小学校高学年から』
(〜amazon)

東方からはマジャール人、南方からはモーロ人(イスラム教徒)、そして北方からはバイキングなど・・・異民族の侵入に、世情の不安定さも重なって「終末論」が拡がる世紀末の中世ヨーロッパが舞台。襲撃にあった修道院から只一人逃げ出した14歳の修道士ミシェルと、偶然であった吟遊詩人マティウスの二人は「この世のおわり」から人類を救うため過酷な旅に出る。

「敵」の襲撃や様々な困難を乗り越え、大いなる犠牲の上に、遂に偉業は成し遂げられるか??それとも・・・???

というお話。(笑)

夢見がちなバレンシア大学の女学生だった筆者が、ヨーロッパの過去の歴史を学ぶ中で様々なインスピレーションを得、それが結実したのがこの作品らしい。キリスト教徒の恐れる「黙示録」の預言、教会の分裂や英仏間の確執の歴史、そして人類すべての過去と未来を見据えた「罪深き」人間観に、普遍的な「愛」による「救済」を信じる作者の人間観が絡まって魅力的な世界が展開されています。

クライマックスでは、ちょっとSF風の異次元体験も描かれますが、これは後の作品でもとりあげられるモチーフで、作者の真摯な「世界観」や「宗教観」の表出なのでしょうが、個人的にも共感する部分です。

3つの首飾りを巡るかなりスリリングな「冒険譚」に、「裏切り」と「友情」、そして親子や男女の「愛情」も描かれていて読ませます。ある意味稚拙でカラフルな表紙を見て、「児童向け」と決めつけるのはもったいないかな。中世を舞台にした歴史ファンタジーと言った趣の作品としてもお薦めです。

2010.12.12 Sunday

放送予定

5時半起床。外は真っ暗ですが・・・金星が煌めいていて「あんな所まで行ったんだ・・・」と、思わず見入ってしまった。(笑)

クラシック倶楽部はコチラ

12/12 (日) 23:00 〜 23:30 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「俺たちの魂を聴いてくれ!話題のアーティスト」

12/12 (日) 23:30 〜 0:30 (60分) BS日テレ
読響シンフォニックライブ▽モーツァルト「魔笛」第二幕…名作アリア続々。指揮:テオドール・グシュルバウアー、2010年9月9日新国立劇場にて収録。ウルトラマンの監督として有名な実相寺氏の演出!

2010年12月14日(火) 午前0:00〜午前0:50(50分) BShi ステレオ
BSベスト・オブ・ベスト 小澤征爾 若者たちとの夏「最後のタングルウッド音楽祭」。小澤征爾が若者たちとともにバルトークに挑む5日間。

2010年12月14日(火) 午前0:50〜午前1:49(59分) BShi Bモード
BSベスト・オブ・ベスト 小澤征爾 オペラへの情熱。ラヴェルの名作“スペインの時”。小澤征爾のオペラリハーサルの全記録。

2010年12月14日(火) 午前8:00〜午前8:45(45分) BShi ステレオ字幕放送
クラシックミステリー 名曲探偵 アマデウス「ショパン“ピアノ協奏曲 第2番”」。

2010年12月14日(火) 午後8:05〜午後9:57(112分) BShi ステレオ
BSベスト・オブ・ベスト ハイビジョン特集「輝く女 吉田 都」

2010年12月14日(火) 午後10:00〜午後11:49(109分) BShi ステレオ
BSベスト・オブ・ベスト「強く 強く〜バイオリニスト・神尾真由子 21歳〜」

2010年12月15日(水) 午前0:00〜午前2:00(120分) BShi Bモード
BSベスト・オブ・ベスト ハイビジョンスペシャル「ロストロポーヴィチ」

2010年12月16日(木) 午前0:00〜午前1:50(110分) BShi ステレオ字幕放送
BSベスト・オブ・ベスト ハイビジョンスペシャル「小澤征爾 終わりなき道

2010年12月17日(金) 午前10:00〜午前11:44(104分) BS2 5.1ch
クラシック倶楽部 N響コンサート −第1685回N響定期公演−

2010年12月17日(金) 午後3:00〜午後4:50(110分) BShi ステレオ
BSベスト・オブ・ベスト HV特集「熱情と静寂のオペラ〜指揮者・大野和士の挑戦」

2010年12月17日(金) 午後10:25〜午後10:50(25分) 教育/デジタル教育1 ステレオ
スーパーバレエレッスン ロイヤル・バレエの精華 吉田都(13)


2010年12月18日(土) 午前0:20〜午前1:50(90分) BShi ステレオ
BSベスト・オブ・ベスト「征爾とユンディ The Young Romantic」

2010年12月18日(土) 午後3:00〜午後5:00(120分) 教育/デジタル教育1 ステレオ
第79回日本音楽コンクール ドキュメント

2010年12月19日(日) 午前6:00〜午前7:45(105分) BShi 5.1ch
クラシック倶楽部 N響コンサート −第1687回N響定期公演−

2010年12月19日(日) 午後9:00〜午後10:00(60分) 教育/デジタル教育1 Bモード
N響アワー − 聖夜に聴きたい、この一曲 −



FMは・・・。

2010年12月13日(月) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −プラハの春音楽祭2010から−(1)ヤクブ・フルーシャ指揮、プラハ・フィルハーモニア演奏会「わが祖国」ほか。

2010年12月14日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −プラハの春音楽祭2010から−(2)マレク・ヤノフスキ指揮、ベルリン放送交響楽団演奏会。

2010年12月15日(水) 午後7:00〜午後9:10(130分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −第1690回NHK交響楽団定期公演−シャルル・デュトワ指揮、東京・サントリーホールから中継。   

2010年12月16日(木) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −プラハの春音楽祭2010から−(3)マレー・ペライア指揮、アカデミー室内管弦楽団演奏会ほか。

2010年12月17日(金) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック −プラハの春音楽祭2010から−(4)アンドレ・プレヴィン指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団演奏会ほか。

2010年12月18日(土) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
名曲リサイタル(バイオリン)吉田恭子(ピアノ)鈴木慎崇、(チューバ)橋本晋哉(ピアノ)藤田朗子。

2010年12月19日(日) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
サンデークラシックワイド  − 海外オペラアワー −マルク・ピオレ指揮 リセウ劇場管弦楽団によるビゼー作曲“カルメン”ほか。

2010年12月19日(日) 午後6:00〜午後6:50(50分) FM ステレオ
現代の音楽 −湯浅譲二80歳記念コンサートから−(2)


年末らしく再放送がズラリ!見逃した方はどうぞ。

外を見ると・・・おお〜!!あかつきだ!!(笑

2010.12.07 Tuesday

NHK-FM「ウィーン・フィル特集」を聴く

NHK-FM「ベストオブクラシック」を聴きました。

 − ウィーン・フィル特集 −(2)            
                              
 ▽ピエール・ブーレーズ指揮、               
       ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会 
                              
「交響曲 第3番 作品27“夜の歌”」   シマノフスキ作曲
                      (25分26秒)
               (合唱)ウィーン楽友協会合唱団
            (テノール)スティーヴ・ダヴィスリム
          (バイオリン)フォルクハルト・シュトイデ
                              
「バレエ音楽“遊戯”」           ドビュッシー作曲
                      (16分39秒)
「ノタシオン 1,7,4,3,2」 ピエール・ブーレーズ作曲
                      (16分46秒)
                              
        (管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
                (指揮)ピエール・ブーレーズ
  〜オーストリア・ウィーン楽友協会で収録〜        
                   <2010/3/21>
  (オーストリア放送協会提供)              
                              
「“ダフニスとクロエ”組曲 第2番」      ラヴェル作曲
                      (17分19秒)
        (管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
                  (指揮)ロリン・マゼール
  〜オーストリア・ウィーン楽友協会で収録〜        
                    <2010/3/7>
  (オーストリア放送協会提供)              
                              
「序曲“ローマの謝肉祭”作品9」      ベルリオーズ作曲
                       (9分03秒)
              (管弦楽)ドレスデン国立管弦楽団
                 (指揮)シャルル・デュトワ
  〜ドイツ・ドレスデン ゼンパーオーパーで収録〜     
                   <2009/11/9>
  (中部ドイツ放送協会提供)



余り期待してなかったので、2曲目の途中から聴きました。だって・・・シマノフスキなんて聴いたことありませんから・・・。(汗)

結果として・・・しまった〜!!と思いました・・・ブーレーズ・・・良いですね!!(笑)

昔から良かったけど、今回のドビュッシーも良かった・・・最初から聴いておきたかった・・・。(汗)

3曲目の「ノタシオン」はまともに聴いたのは初めてですから、正直言って良く分からないのですが、何だか最後がストラヴィンスキーを思わせる分かりやすさでちょっとビックリ。作曲家自身による指揮ですからこれが100%の出来なのか?ブーレーズの曲って意外と面白いのかも知れない・・・。

4曲目は昨日の放送の残り。前半はもうちょっと切れが欲しかったけど、さすがにウィーンフィルだけあって良い音です。大スケールのフィナーレまで安心して聴けました。

そう言えば、今回の放送録音は音が良い!かなりのオンマイクで、ステレオ感が強調された、悪く言えばちょっと自然さに欠ける音とも言えるけど、とりあえず・・・私好みですね。(笑)

最後は・・・デュトワ指揮は良いけど、ウィーンフィルじゃなくて良いのか?(笑)

う〜ん・・・いや〜・・・余裕たっぷりの艶と切れのある素晴らしい音・・・思わず聞き惚れました・・・・。

と言うことで・・・曲目的に少々中途半端でしたが、聴いて良かった!!

拾いものの一時でした・・・明日も聴こうかな・・・・。

2010.12.06 Monday

サンボマスター「きみのキレイに気づいておくれ/あれから10周年オーディションライブ完全収録(アニメ盤)」

購入しました〜。1日発売だったので市内のお店を回ったのですが・・・無い!!どこにも置いてなかったので仕方なくamazonで取り寄せました。

サンボマスターって・・・人気無いんだ〜・・・。(笑)



通常盤と期間生産限定盤がありますがもちろん限定盤を注文。CD自体は、通常盤と配色が逆になっているだけのようですが、ケース裏に大きな違いがあります!

限定盤は言う間でもなくアニメとのタイアップ版で、「海月姫」ワイドキャップステッカー(作者:東村アキコさん描き下ろし)が売りなのです。ケース裏側にはこんなイラストが入ってます。



これ・・・シールになってるの?どこに貼るんだ??・・・と、ちょっと困惑・・・。(笑)

CDシングルらしく?リーフレットには「きみのキレイに気づいておくれ」の歌詞とスタッフリストがあるだけのシンプルな物。2〜9曲目には「あれから10周年オーディションライブ完全収録」というのも入っていてトータル36分程というのはお得なのかな?ファンだったら感涙物か?良く分からん〜〜!!(汗)


 1. きみのキレイに気づいておくれ
 2. イントロダクション (2~9 =  あれから10周年オーディションライブ完全収録)
 3. 世界をかえさせておくれよ
 4. 残像
 5. これで自由になったのだ
 6. MC
 7. ラブソング
 8. そのぬくもりに用がある
 9. できっこないを やらなくちゃ

お目当てはもちろんです。当然のことながら全曲ですからイントロにしろ間奏にしろ後奏にしろ、随分とオマケが入っています。アニメサイズは必要最小限という感じですね。シンプルなアニメサイズに比べると全曲はちょっとくどい!ウルサイ!と言えない事も無いかな?(笑)

が・・・しかし・・・う〜ん・・・やはり・・・名曲だね・・・。

2〜9はライブですが・・・これは何だ?(汗)

ファンではない私には少々???なライブです。(大汗)

サンボマスターって・・・絶叫系コミックバンド???(笑)

不器用で純な恋を語るなどは思わず聴き入ってしまいましたし、全体に漂う独特のヒリヒリ感には確固とした個性も感じましたが、完全門外漢の私としてはコメントは差し控えておきましょう・・・。

「きみのキレイに気づいておくれ」1曲だけだったらDLした方が良いかもしれませんが、音の良さならやはりCDじゃないとね。選択に迷うところですが・・・ファンだったら買い〜!!

2010.12.04 Saturday

放送予定

5時過ぎに目が覚めましたが・・・寒い〜!!(笑)

クラシック倶楽部はコチラ

2010年12月 6日(月) 午後7:00〜午後7:45(45分) BShi ステレオ字幕放送
クラシックミステリー 名曲探偵 アマデウス「ヘンデル“メサイア”」。

2010年12月10日(金) 午前5:35〜午前6:00(25分) 教育/デジタル教育1 ステレオ
スーパーバレエレッスン ロイヤル・バレエの精華 吉田都(11)

2010年12月10日(金) 午前10:00〜午前11:40(100分) BS2 5.1ch
クラシック倶楽部 N響コンサート −第1686回N響定期公演−

2010年12月10日(金) 午後10:25〜午後10:50(25分) 教育/デジタル教育1 ステレオ
スーパーバレエレッスン ロイヤル・バレエの精華 吉田都(12)

12/11 (土) 18:30 〜 19:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「俺たちの魂を聴いてくれ!話題のアーティスト」

2010年12月12日(日) 午前6:00〜午前7:43(103分) BShi 5.1ch
クラシック倶楽部 N響コンサート アンドレ・プレヴィン指揮 −第1685回N響定期公演−

2010年12月12日(日) 午後9:00〜午後10:00(60分) 教育/デジタル教育1 Bモード
N響アワー −生誕150年マーラー交響曲シリーズ〜第7番“夜の歌”から〜 −

2010年12月13日(月) 午前0:40〜午前4:55(255分) BS2 5.1ch
プレミアムシアター N響コンサート −第1682回N響定期公演− ほか「歌劇“アイーダ”」(全曲・演奏会形式)、カラヤン&スカラ座のレクイエム〜ミラノ・スカラ座で録画〜。   



FMは・・・。

2010年12月 6日(月) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック ロリン・マゼール指揮 −ウィーン・フィル特集−(1)ほか

2010年12月 7日(火) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック ピエール・ブーレーズ指揮 −ウィーン・フィル特集−(2)ほか

2010年12月 8日(水) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック アントニオ・パッパーノ指揮 −ウィーン・フィル特集−(3)ほか

2010年12月 9日(木) 午後7:30〜午後9:10(100分) FM ステレオ
ベストオブクラシック フランツ・ウェルザー・メスト指揮 −ウィーン・フィル特集−(4)

2010年12月10日(金) 午後7:00〜午後9:10(130分) FM ステレオ
ベストオブクラシック シャルル・デュトワ指揮 −第1689回NHK交響楽団定期公演−。ブリテンの「戦争レクイエム」!

2010年12月11日(土) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
名曲リサイタルビオラ)高橋梓(バイオリン)山崎早登美、(ピアノ)柏原佳奈、(ピアノ)加羽沢美濃。

2010年12月12日(日) 午前8:15〜午前9:00(45分) FM ステレオ
 吹奏楽のひびき −大阪市音楽団 第100回定期演奏会ライヴ−

2010年12月12日(日) 午後2:00〜午後6:00(240分) FM ステレオ
サンデークラシックワイド −海外オペラアワー−フランツ・ウェルザー・メスト指揮ウィーン国立歌劇場の“ボエーム”ほか。

2010年12月12日(日) 午後6:00〜午後6:50(50分) FM ステレオ
現代の音楽 −湯浅譲二80歳記念コンサートから−(1)

2010年12月12日(日) 午後7:20〜午後9:00(100分) FM ステレオ
FMシンフォニーコンサート −大阪交響楽団定期演奏会−


中々充実してます。とりあえずはウィーンフィル特集を・・・余った時間にも捨てがたいコンサートの模様が放送されます。

2010.12.04 Saturday

ワット・キー「風の少年ムーン」

ワット・キー
偕成社
¥ 1,890
(2010-11-05)

茅野美ど里 訳

原題は「Alabama Moon」。1970年生まれで、米国アラバマ州の森で狩猟や釣りをして幼少期を過したという著者ワット・ケイ(Watt Key)の2006年のデビュー作が本書。

ちょっと微妙な表紙~~なので、どうしようか?と迷ったのですが読んで見たら中々素晴らしい・・・。

『アメリカ・アラバマ州。父親と二人きり、森の奥でくらしてきた少年ムーンは、父の死をきっかけに森を出た。しかしそこで待っていたのは、暴力的な警官の追跡と、保護施設での自由のない暮らしだった。小学校高学年以上』
(〜amazon)

「政府」の干渉を嫌う父親と共に、森の奥深く人知れず自給自足の生活を送ってきた10歳の少年「ムーン」。幼くして母親を失った彼が、怪我が悪化して死亡した父親をたった一人で埋葬する場面から物語が始まります。一人で生きる術は身に付けており、父親が言い残した「アラスカに行け」という指示を実行しようとするが、ムーンの存在を知った周囲の人々は彼を「施設」に入れようと・・・。

前半は、魚や動物を仕留めて食料はもちろん服も手作りし、森の恵みを集めて生きてきた親子の生活が新しい土地の所有者の登場によって次第に脅かされ、父親を失ったムーンが遂には施設送りになるが、悪戦苦闘の末に逃げ出すまでが描かれます。

そして中盤以降は友達と逃げ出したムーン達の逃避行と「戦い」、そしてほろ苦くも暖かな結末が語られます。

何も無い山の中でのサバイバル、銃を巡っての「悪徳警官」との「対決」場面等、意外と激しい猫写で荒唐無稽とも感じる部分もありますが、著者の幼年時代の生活をそのまま活写した?と思える内容は大変興味深く読めます。また、生まれて始めて得た「友人」との「出会い」と「別れ」、心優しい大人との交流がムーンを成長させていく様子にはアメリカ人特有の「肯定的な人生観」が溢れていて安心して読めますね。

舞台は1980年のアメリカの田舎町で、いかにもアウトドアライフの本場アメリカらしい作品ですが、ムーンを巡る「騒動」を追いかけるマスコミの様子がTVドラマそのままだったり、最後が法廷劇になっていたりして意外と現代的とも言えます。

様々な経験をする内、唯一のヒーローだった父親が過去の戦争の犠牲者であり、その教えも必ずしも正しくなかった事を知っていくムーンの複雑な胸の内や、全てが終わって新しい人生に踏み出す彼の表情も印象的・・・。

ベン・マイケルセンの「スピリットベアにふれた島」の様なスピリチュアルな雰囲気はありませんが、日本人には到底書けないお話であることは確か、子供たちはもちろん大人でも楽しめます。

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