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PROJECT PRISMIX
ビクターエンタテインメント
¥ 2,691
(2006-10-04)
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遂に購入してしまいました!そして、今週はこれだけで過してきました。(汗)
テーマソング2曲をiTunesストアからDL購入してみたのですが、どうもねエ〜〜音が悪いんです!!少ないながら今まで何度か利用してますが、いつも感心しない「音」です。「200円」の音と言えばそれまでですが、CDに比べたら情報量半減ですし、歌詞もないというのはちょっと辛い・・・。DL販売が伸びてCDショップがドンドン潰れていく現状は、正に「悪貨が良貨を駆逐」しているとしか思えないですね・・・。
さて、今回購入したのはO.S.T.2の方ですが、目当てはやはり「リトルグッバイ」です。これの全曲が良い音で聴けて歌詞もあるし、試聴した限りでは他にも良い曲がありそうですから、ちょっと高いお値段も、ま、良いっか〜!!と言う事です。(笑)
ジャケットはデジパック仕様。外側が紙ケースになっており、付属する12ページのブックレットには歌物5曲の歌詞、スタッフリストなどを収録して
います。
このジャケットがまた・・・・中々良い。
表は守凪了子(カミナギ リョウコ)の横顔ですが、反対側には十凍 京(ソゴル キョウ)が・・・う〜ん漢字が難し過ぎるな・・・仕方なくWikipediaを見ると・・・・あッ!!!!粗筋があるぞ・・・おっと・・読んでしまった・・・。(汗)
そうか・・・最後はそうなるのか・・・・ってダメじゃん!!!(笑)もう仕方が無い・・・何とかして忘れよう・・・
自然発生的ウェットダメージに期待しよう〜〜・・・。(大汗)全29曲、70分程の大容量です。(PCだと正確な時間が分からない・・・)曲毎に感じたところを簡単に・・・。(しかし、この時点ではまだ11話までしか見ていないのでその範囲でしか書けませんが・・・だから大部分は妄想・・・。)
1.リトルグッバイ(ROCKY CHACK)
6分を超える長尺。ミステリアスな雰囲気で淡々と始まるが、途中からトンデモない盛り上がりを見せて驚かされる。アニメではE・Dに使われていたが、5話くらいまでは最初の部分しか聞いていなかった為に気づくのが遅くなった〜〜。(笑)
ストーリーを見事に取り込んだ歌詞が凄い!躍動的な旋律に乗り、一見明るく聞こえるのに、実はとても切ない「想い」を切々と歌い上げる。メインボーカルのちょっと舌足らずな部分が守凪了子の幼いイメージにピッタリで、アニメを見た人間なら引込まれずにはいられない・・・思わずリピートで延々と聞いてしまった・・・。(汗)
シンプルな構成の曲なのに、全体としては、物語世界を見事に描き出していると言う意味でも傑作としか言いようが無いな・・・。
2.消されるなこの思い
音だけを聴くと欺される。(笑)ギターと
コンガが入って何となくラテン調の曲。逆に刹那的にも感じるが、実は、曲名からも分かるように、そのメロディーがこの物語全編を表している・・のか?(笑)
3.RYOKO 「素」のままの守凪了子を表すピアノソロによるシンプルな曲。無垢なる存在・・・そして・・・愛すべき存在・・・。
4.dawn
ピアノとオーボエ?が切々と歌い上げるのは・・・2のメロディー・・・深く・・・純真なる・・・想い・・・。
5.いつもの朝
軽快に始まるギターとエレピをメインにした曲。流れるメロディーは・・・やはり2・・・平和な光景・・・。
6.スタートダッシュ!
曲名からは想像も付かない弦楽合奏による100%クラシック調の曲!!あちこちでベートーベンやモーツァルトが聞こえてきて笑ってしまう。何故この曲が・・・音楽担当
大塚彩子の趣味・・・かな?(笑)
7.時は動き出す
ピアノと弦楽合奏による叙情的な曲。静かな一時・・・が・・・良く聞くとやはり2の木霊が聞こえる・・・。
8.CESTREE(牧野由依)
これは・・・懐かしい・・・
サイケデリックロック(古い!!??)を想わせる不思議な曲。一応歌詞カードもあるがラテン語か?イタリア語が???と困惑させられる。色々見たところ、どうも単なる造語のようで歌詞の不思議な響きを「感じる」ことが出来ればOK?ただ、
DOMINUSというのはラテン語やイタリア語で
「主」(イエス・キリスト)や教会、権力者などを表すらしいし、その他にも探せば色々隠されているかも知れないが・・・ちょっと・・・。(笑)
最終話冒頭で使われているらしく、場面がわかればまた別の見方も出来そうだけど、とりあえずは癒し系環境音楽ということに・・・。けれど、日本のアニメでは滅多に登場しない「神」という存在が、この曲によって突然意識に登ってくるとしたら、中には驚愕する人もいるかも知れないな・・・。
かの香織による作詞・作曲・編曲であるが中々興味深い曲・・・
造り酒屋の娘か・・・。
9.出会いはほのかなリンゴの香り
ヴァイオリンとピアノのデュエット。ほのかな・・・とくれば石鹸の香りですが・・・。(笑)清らかな日常風景と感じるのに、やはり2が流れる・・・。
10.悲しい知らせ
弦楽合奏による葬送曲か?涙滂沱とばかりに悲劇的に歌い上げるのは・・・2・・・・。
11. 疑惑のかげに
オーケストラによる合奏。暗く不穏な空気が充満している・・・。
12.PAIN OF ZEGA
強烈なリズムに乗って弦楽合奏が流れ金管が咆哮する。曲名からは想像も出来ないビッグバンドJAZZ風の展開はフェードアウトして終わる・・・正直・・・懐かしい。(汗)
13.battle field
モロにハードロック!!ギターの旋律はほとんど
サンタナで・・・思わず拳を突き上げてしまいそう!(笑)
14.復元されし者
鳴り続ける鐘?弦楽合奏主体の曲。存在の不可思議さを表すような・・・不安定で虚ろな曲。最後はほとんど幻霧・・・。「復元されし者」とは彼のことか・・・。
15.the message
これまた不条理と不安を表すような曲。これも弦楽合奏主体で、ほとんどクラシックの現代音楽・・・。
16.繰り返す世界
延々と鳴り続けるシンセ主体の曲。これはアニメ中で良く聞いた曲だったかな??(汗)荒涼寂寞たる現実世界を描写した?
17.眠り姫
シンセを背景に、途切れがちのピアノ・・・眠り続ける了子・・・?? 3の残滓か・・・??
18.揺れる思い
モノトーンの世界・・・変わり果てた・・・2・・・・。
19.燃え尽きる花のように
オーケストラによる嘆きの歌!!?叩き付ける拳!?やるせない思い!?運命の残酷さ!!??・・・消えて行く・・・命・・・?
20.僕らは明日夢の存在になる
優しく奏でられるピアノと弦楽合奏・・・ぬくもりと安らぎ・・・・そして・・・救い・・・。曲名から言ったら文字通り「最後の日」への惜別か・・・。
21.刻まれた痛み
ソロヴァイオリンが奏でる悲哀の叫び?10と同様でありながら深まる孤独の影・・・一人耐える京?・・・。
22.ノイズ
シンセ主体の曲。深まる混沌・・・そして突然の静寂・・・。
23.滅びるもの,よみがえるもの(PROJECT PRISMIX feat.池城淑子)
鐘とシンセによる漂う響きの中に、くっきりと浮かび上がる祈りの声?歌詞はドイツ語・・・。
- Was entstanden ist, das muß vergehen.
- Was vergangen, auferstehen!
生まれて来たものは、滅びなければならない。- 滅び去ったものは、よみがえらねばならない。
(〜Wikipedia)
曲名は本来の歌詞をまとめたもの?歌詞カードに小さく書かれているけれど、これは
マーラーの交響曲第2番5楽章の合唱からの引用。この交響曲は一般的には「復活」という標題を付けられるが、元々はキリストの「復活」をうたった詩をマーラーがこの曲に取り入れ、生きとし生けるもの全てに対する「復活賛歌」として高らかに演奏される・・・のか?(笑)
物語のストーリーから言うと、「輪廻転生」を歌い上げるこの歌詞は非常に意味深。しかし、賛美歌をも思わせる曲自体はあくまでも透明・・・まるで天上の声を、深い水底から見上げて聞いているよう・・・。
24.沈まない月
23の続き・・と言いたくなるような劇的なオーケストラ曲。曲名からも分かるけど、マーラーの交響曲を意識して書いたけれど、時間的に収まらないので二つに分けた・・・のか???(笑)
最後に聞こえるかすかなファンファーレの響きは・・・2か?
25.the final mission
オーケストラによる壮大な行進曲・・・それに続く激しい戦闘場面・・・。
26.光の戦士
滑るように流れ出す爽快なオーケストラ曲。明るい曲調は曲名から言っても当然か。(笑)
27.ラストブルー(ROCKY CHACK)
これも6分を超える曲。第22話のエンディングに使われたそうだが、なにやらボーカロイド調の歌声・・・。1同様の構成で軽快なリズムに乗った展開が心地よい・・・反面、歌詞が全く記憶に残らないな。(汗)
何故か・・・どこかで聞いたことがある・・・様な気が・・・。(汗)
28.舞浜の空は青いか
ピアノと弦楽合奏によるひたすら柔らかな演奏。これは・・・全てが終わって流れ出す・・・暖かな・・・涙か・・・・?
29.キミヘ ムカウ ヒカリ(新居昭乃)TVのオンエアーではO・Pなのに、このCDでは何故ラスト???・・・と思ったら、第1話と最終26話ではE・Dに使われたのですね。歌詞カードを良く読むと京と了子の「絆」を歌った曲と思われるが、歌手の声質やミキシングの関係で歌詞がちょっと分かり難く、あまり印象に残らないのが惜しい・・・。
それでも、ノイズの中から聞こえて来る密やかな「想い」が、次第次第に「飛翔」していく情景は感動的・・・。
と言う事で、全29曲聞いてみました・・・・。(汗)
う〜ん・・・やはり妄想大爆発かな?(笑)正直言って、試聴までしたのに一部のピアに曲を除いて余り期待していませんでした。ところが今は、印象がまるで違うのが驚き!!各曲たった45秒の視聴じゃ〜このCDの全体像は分かりませんね。1曲1曲をジックリ聴くと、それぞれが非常に丁寧に作られていることが分かって、いつの間にか引込まれます・・・。
大塚彩子、他(ROCKY CHACK、牧野
由依、新居昭乃)による音楽は、全体的にクラシックを取り入れたポップスという印象ですが、所々で聞かせる本格クラシックも私的には素晴らしいと感じまし
た。ロックや JAZZ的な曲などバラエティーにも富んでいて楽しめますが、「消されるなこの思い
」をテーマとした、あえて言えば「暗い」、主人公たちの苦しみを描く「哲学的」とも言える物語世界を表現した多くの曲も「見事!!」と言える出来だと思い
ます。
「職人芸」とも「強烈な個性」とも違う「素
直な音楽性」が心地よく、文字通り「是我痛」の境地に至るため何度も聞きたくなる・・・心優しい曲集です。
改めてジャケットやブックレットを見ると・・・まだ見ぬアニメのシーンがズラリ・・・ああ・・・これじゃ〜ストーリーが分かってしまう?と思える程の内容・・・。
ああ・・・了子・・・やはり消えるのか・・・・?
アニメを見た人なら文句なく、そうでなくても、今まで色々な音楽を聴いてきたと言う方なら大丈夫・・・お薦め!!