雪太郎のつぶやき

美しいもの、面白いもの、切ないもの、考えさせる物・・・。一人が好きだけど、独りじゃ寂しい。そんな私のつぶやき・・・・。
クラシック音楽が苦手な人にはお薦めできません。暗いのが嫌いな人にはお薦めできません!!お子様にもお薦めできません!!
[謝辞]
父と母に、家族に、多くの慰めと喜びを与えてくれた、過去、現在、そして未来の芸術家達に、感謝!!
[おことわり]
本サイトはAmazon.co.jpのアフィリエイトプログラムに参加しておりますが、「紹介料放棄」の契約を結んでおり、分類上は「非商用」サイトとなります。


Since 2006. Sorry Japanese version only.

<< June 2009 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

2009.06.28 Sunday

放送予定

今日は涼しい〜!(笑)

6/28 (日) 16:00 〜 16:54 (54分) BS-TBS
藤井尚之&福井舞〜本願寺御影堂平成大修復完成慶讃法要祝賀記念ライブ〜。藤井尚之&福井舞が競演!本願寺御影堂での平成大修復完成記念ライブ!

6/28 (日) 17:00 〜 18:55 (115分) BSフジ
さだまさしコンサート まさしんぐWORLDカーニバル。2008年5月28日にNHKホールで行われた、さだファミリー3組によるカーニバルコンサートの模様をお届け!

6/28 (日) 23:30 〜 0:00 (30分) BS朝日
題名のない音楽会 「声魂〜コエダマ」。スーザン・オズボーン(ヴォーカル)、ブレンダ・ヴォーン(ソウル・シンガー)、木下航志(弾き語り)、木原健太郎(ピアノ)。え〜!!スーザンおばさんが!!??

2009年 6月30日(火)午後5:00〜午後5:30(30分)BShi
mihimaru GT 〜武道館へのキズナ〜

7/1 (水) 0:00 〜 0:55 (55分) BSフジ
7ーSEVENー 村上“ポンタ”秀一スーパーバンドスタジオライブ。村上“ポンタ”秀一率いるスーパーバンド「7(seven)」のレコーディングライブの模様をお届け!

2009年 7月 3日(金)午前10:00〜午前11:35(95分)BS2
N響演奏会 −ミュージック・トゥモロー2009−

2009年 7月 3日(金)午後10:35〜翌日午前1:10(155分)教育
芸術劇場 −チューリヒ歌劇場 オラトリオ“セメレ”舞台上演版−

7/4 (土) 22:30 〜 22:55 (25分) テレビ東京
ミューズの晩餐 〜My song,My life〜 ゲスト:青柳いづみこ。

2009年 7月 4日(土)午後11:25〜午後11:55(30分)教育
佐野元春のソングライターズ <新>「小田和正」(前編)。これは見物?

2009年 7月 4日(土)翌日午前0:37〜翌日午前2:13(96分)BShi
ウイークエンドシアター ボリス・ベレゾフスキー ピアノ・リサイタル

2009年 7月 5日(日)午前6:00〜午前7:40(100分)BShi
N響演奏会 −第1649回N響定期公演−庄司紗矢香登場!

2009年 7月 5日(日)午後8:00〜午後8:45(45分)BShi
クラシックミステリー 名曲探偵 アマデウス スメタナ「交響詩“わが祖国”より“モルダウ”」。

2009年 7月 5日(日)午後9:00〜午後10:00(60分)教育
N響アワー − 最近の演奏会から〜スペインの輝き〜 −。準・メルクルのボレロ。

2009年 7月 5日(日)翌日午前1:10〜翌日午前4:10(180分)BS2
クラシック・ロイヤルシート 新国立劇場 歌劇「トゥーランドット」

FMは

2009年 6月29日(月)午後7:30〜午後9:10(100分)
ベストオブクラシック・セレクション −トン・コープマン オルガン・リサイタル−

2009年 6月30日(火)午後7:30〜午後9:10(100分)
ベストオブクラシック・セレクション アンドルーマンゼ、リチャードエガーリサイタル

2009年 7月 1日(水)午後7:30〜午後9:10(100分)
ベストオブクラシック −コンラッド・ジャノー バリトン・リサイタル−

2009年 7月 2日(木)午後7:30〜午後9:10(100分)
ベストオブクラシック・セレクション 諏訪内晶子、ニコラ・アンゲリッシュリサイタル

2009年 7月 3日(金)午後7:30〜午後9:10(100分)
ベストオブクラシック −長野県須坂市公開録音−(バイオリン)松山冴花(ピアノ)津田 裕也

2009年 7月 5日(日)午後2:00〜午後6:00(240分)
サンデークラシックワイド −海外コンサート−メンデルスゾーンの“エリア”と“賛歌”。

2009年 7月 5日(日)午後7:20〜午後9:00(100分)
FMシンフォニーコンサート −東京都葛飾区公開録音から−松尾葉子指揮東京フィル。


ま〜梅雨時ですから・・・。(笑)

2009.06.27 Saturday

落書き その1


暑くて出かける気も起きませんので、ちょっと暇つぶしに作ってみました。

たった30秒程の、落書きみたいな曲です。誰でも作れます。何しろドレミファソラシドしか使っていませんからね〜!(笑)


ゆっくり、のんびり・・・ダイレクトに録音して、ほとんど修正もしていません。


音源はウィンドウズにおまけで入っているやつじゃなくて、以前DLしておいたYAMAHAのS-YXG50とかいうやつで、その中のMelChoirというのが高音から低音まできれいに入っていて好みです。


まずはDOMINOで作ったのですが、そのままWAVEなりMP3に落とせないんですねあれって。

フリーソフトを数種類DLして試してみましたがダメ・・・どうやらサウンドカードが全二重タイプじゃないらしく、処置無しかと思ったんですが、オンボードの出力をサウンドカードのライン入力に入れてやってみたら何とか成功しました。

解決するまで色々手間取っている間に、仕方なくてSONARにMIDIファイルを読み込み、ソフトシンセのDPro-LEで音出ししてWAVEで書き出し、更にiTunesでMP3に変換する・・・なんて面倒なこともやるはめになりました。作るときは5分位だったのに結局2時間以上も・・・。(笑)


色々ありましたが、当分はこんな感じでのんびりやっていきます。


お暇だったらこちらで聞いてみて下さい。


2009.06.26 Friday

「ソネブロ」スタート!

暑いな・・・思わずつぶやいてしまいそう。(笑)

今日はヘッドホンを耳入れタイプに変更しました。

快適だけど・・・う〜ん・・ボリューム調整が欲しい・・・。(汗)

ついでにソニ風呂・・・じゃないソニブロもオープンしてしまいました。

jugem以外は初めてですので結構手間取りました。ヘルプがお粗末で、細かいところは手探りでしたし、最後の最後でソネット会員(無料のコンテンツ会員)になるしかなくなってまたまた一手間でしたが・・・。

ま〜・・・それでも、何とか形にはなったかな?

肝心のMP3ファイルが無いんだけど・・・まあいいや〜!と見切り発車です。(汗)

1ヶ月以内には一つ位は・・・期待しないで・・・忘れていて下さい。(笑)

さあ〜て一杯やろうか?!(笑)

2009.06.26 Friday

トラックバックについての設定を変更します

 最近、スパム設定をすり抜けて同じ内容のトラックバックを連日送ってくる輩がいて閉口しています。

自動でURLを取得しているのか?きりがないので設定を変更しました。

「トラックバック元の記事に当方の記事へのリンクがない場合はトラックバックの受付はできない」というふうにさせていただきました。

これは、トラックバックの「基本的な使い方」に戻るだけなのですが、困る方もおられるかな?(汗)

そういう方には御免なさいですが・・・必要な方はコメントにURLを書き込んでいただいてかまいません。

それでは、よろしくお願いいたします。


2009.06.26 Friday

asta*編集部 編「魅せるひとの極意」

1998年から2002年にかけての紀伊国屋書店PR誌「ifeel 読書風景」から10編。2008年のポプラ社PR誌「asta*」から5編の合計15編を収録。

装幀が凄い!の画像は離れた位置から本を写したものではありません。表紙そのものの画像ですが、目次なども含めてクリエイティブ!と感じます。寄藤 文平、鈴木千佳子のお二方によるものですが、いかにもいかにもで・・・決まりすぎてる・・・とも感じますが、これだけでも見る価値ありです!さすがポプラ社!

『第一線で活躍するプロたちは、どのように本を読み、自分の力としてきたのか。15名の「大切な一冊」からその奥義に迫る!

演出家・蜷川幸雄/美術 家・森村泰昌/ロシア語通訳・作家・米原万里/漫画家・萩尾望都/指揮者・大野和士/コスチューム・アーティスト・ひびのこづえ/写真家・畠山直哉/落語 家・柳家喬太郎/漫画家・安野モヨコ/画文家・大田垣晴子/振付家・近藤良平/ノンフィクションライター・最相葉月/写真家・石川直樹/映画監督・犬童一 心/ヴァイオリニスト・庄司紗矢香』
(〜amazon)

良くある有名人の読書遍歴を紹介する本です。文章だけだと一人当り5ページ〜11ページ位になりますが、それぞれの方が、それぞれの「影響をうけた本」について熱く語っています。リストを見て分かるとおりの、現代の第一線で活躍中のクリエーターばかりかな?(米原さんのみ故人ですが・・・)

表紙には「Professionals' Philosophy」という英語の書名もあり、それぞれのクリエーター魂に火を着けた本や生き方の指針になっているような本が取り上げられていて読ませます。

中でも面白かったのが米原さん

歴史に翻弄される国「旧ユーゴスラヴィア」の悲劇の分析に関しては、なんと、遠く離れた日本人の著作が一番!というお話(ユーゴネタの漫画が外務大臣による天皇陛下へのユーゴ情勢の説明に使われたなんて史実も!)や、「グローバリゼーション」とは「世界に合わせる」ことではなく、「自分たちの基準で世界を覆い尽くそう」という考え方だ、「違うからこそ存在価値がある」と言うような話は「目から鱗」でした。我々は惜しい人を亡くしたな・・・とつくづく思います・・・。

また萩尾さんの、受験一辺倒の社会が子供達を「感情喪失」に追い込んでいるという、自身の苦しみを告白するような内容も印象的でした。

初めて知った人で面白かったのが犬童さん。映画や漫画にまつわる話が多かったけれど、B級映画から「2001年宇宙の旅」「グーグーだって猫である」まで、大変熱い語り口で語ってくれて引込まれました。

色々なジャンルの方が登場しますが音楽家も二人。何と大野和士と庄司紗矢香という大看板です!!さすがポプラ社!!(笑)

大野氏は梅原猛の「隠された十字架 法隆寺論」なんて難しそうな本を取り上げていて、日本にも素晴らしいオペラの題材がたくさんあると論じています。また、「感性から作品の中に入っていく」とか「オーケストラにも作曲家の霊がそのまま語る状況が現出」することを理想とするというような話もあって、あの人の方向性が私と同じだ!と分かってちょっと嬉しかった。(笑)

庄司さんはクンデラ、ドストエフスキーやカミュ(原語で読む!)を取り上げていましたが・・・。

そうか・・・聖書や本で出会った印象的な言葉を紙に書き、ヴァイオリンケースにボロボロになるまで入れていたなんて・・・「早熟の天才」の悩みを吐露しているような部分もあってちょっと「安心」したし、シューベルトは「怖かった」とか、ドストエフスキーを読んだらロシアの作曲家の心情が理解できたと言うような話もあって「なるほど〜!」と感心しました。いかにも彼女らしい「まったりとした透明感」が漂う、大変正直な内容に好感度アップ!!ですね。(笑)

という感じで、名前は聞いたことがあるけど良くは知らない人も多いのですが、さすがにその道の「大家」とも言える人達は違います。「Philosophy」と名付けるに足る、深い話が多いですよ。

日頃から関心を持っている人がおられるならぜひ、そうでなくても、「魅せるひと」になりたい!と思っている方ならば読んでみる価値ありですね。もっとも、レベルの違う人間なのですから、同じ本を読んでも同じに感じるはずもないと思いますが、その人の内面を理解する手助けには、なるのではないかな。

小振りで装幀も良いですから、単なる読書ガイド以上の、ときどき取り出して何度も味わえる本だと思います。

さすがポプラ社!!!(笑)

2009.06.24 Wednesday

ちょっとしたニュース・・・。

暇なので・・・ちょっとしたニュースをいくつか・・・。

1、先ほど「のだめBBS」で初めて知ったのですが・・・二宮所長が入院していた・・・らしい!(汗)

執筆に子育てに・・・忙しい中での緊急事態らしくBBSも騒然としていたようですが、私・・全く知りませんでした。(笑)とりあえず・・・お大事に・・・と。

2、樫本大進がベルリンフィルに入団!これも「のだめBBS」で知った・・・。(汗)

これは・・・お祝いするべきなのか???ちょっと分かりません・・・。「逆」の話は良く聞きますが、ソリストとして活躍していた音楽家が、オーケストラに「就職」するというのは何だか「グレードダウン」のような気がします。ソロイストとしての音楽生活に「疲れた」のか?あるいはオーケストラという「新しい楽器」を発見したのか?消極的な理由がベルリンフィルに通用するとは思えないけど・・・心境を伺いたい所ですね・・・。

3、ビックカメラの“謎のピアノマン” の正体が!

何気なくみたYahooニュースで知りましたが、う〜ん良いな〜こういう話・・・憧れます。(笑)

4、天才??!何だか凄い?「Nora」猫(笑)・・・これは森先生のブログで紹介されていました。

純真無垢な猫君だが・・・表情が変わらないところが・・・何だか笑える・・・。(笑)

暇つぶしにどうぞ・・・。(汗)

2009.06.23 Tuesday

森 絵都「君と一緒に生きよう」

森 絵都
毎日新聞社
¥ 1,470
(2009-03-27)

2007年10月から1年間に亘って毎日新聞に掲載された、同名のコラムをまとめたもの。

『ネット上で一目ぼれした捨て犬との出会いから「人と人との関係」を考え始めた「森さん」がペット問題に取り組む人を訪ね書いた初のノンフィクション。

 ブリーダー崩壊の現場を前に決意した島田さんは、ただちに救出を開始した。持参したケージに次々と犬を入れ、ワゴン車へと運びこむ。島田さん宅ではボラン ティアスタッフが53頭の到着を待っていた。知り合いのトリマーや獣医師も応援に駆けつけてくれた。痛みと、痒みと、空腹と、悪臭と―苦痛のなかでのみ生 きてきた犬たちの、幸福への一歩がはじまった。人と犬のあいだで呼応する命の声―。犬と暮らす喜びと厳しさを描く、森絵都初のノンフィクション』
(〜amazon)

連載中から時々目に留めてはいましたが、途中で他紙に変わったりで記憶に残っているのは後半の数編かな。ペットブームの裏側で、たくさんの犬や猫が安易に捨てられ、最終的には保健所での最期を迎えている現状を知った著者が心を痛め、出会ったボランティアの人々に取材し、その「奮闘振り」を綴ったノンフィクションです。ペットと縁のない我家ですが、「書名」に惹かれて借りてみました。

犬にしろ猫にしろ、飼いたい気持ちは誰しもあると思うけど、実際に飼える人はそう多くはないのでは?最良の環境を用意し、手抜き無く世話と躾けを行い、最後には安らかに死を迎えさせてあげる・・・。少なからず「犠牲」をはらう覚悟もなしに、命あるものを「飼う」ことは「無責任」としか言いようがないのですが、現実には・・・。

著者も含めて登場する人々は、そのような飼い主の犠牲となった犬たちに終の棲家をあたえようと懸命に動き回ります。その結果として、やせ衰え、人を恐れ震えていた子犬が健やかな生涯をすごせるようになった・・・。そんな実例がたくさん紹介されています。泣ける話もいっぱいあった・・かな?(笑)巻末には登場した犬たちの微笑ましい写真が多数掲載されていて、思わずホッとさせられます。

森氏といえば直木賞作家でしたっけ?先頃NHKでドラマが放送されたりして、大変充実した仕事ぶりと言えそうですが、そのような人が、このような「啓発本」を出版されることは、社会の注目度も上がって大変良いことだと思います。この本の中でも、保健所に赴いて「殺処分の現場の一部始終」をルポしていて、「保健所のHPを見よう!」「保健所に行ってペットを見つけよう!」「里親になろう!」と呼びかけています。

ペットはペットショップで「買う」ものと思っている人には、「保健所」での出会いというのはちょっとショッキングかもしれませんが、「共に生きるパートナー」としてのペットを求めるのであれば、生と死の瀬戸際に立たされている犬や猫の中から、目に留った「命」を救い出してあげる事は少なからず「意味」があるのではないかと思いますね。

「ペットと過す人生」はとても素晴らしい!それが、不幸な「命」を救うことになるのであればなお素晴らしい!!著者のそんな思いが溢れている本です。興味のある方には一読をお薦めしましょう。

ただ・・・この本から離れて「一言」言いたいのも事実かな。

この本に書かれているのは不幸なペットを「救う」活動なのですが、もっと根本的な、不幸なペットが「生まれないようにする」と言う活動があっても良いと思いますね。

もちろん、この国にその様な「活動」はとっくに存在しているとは思いますが、生憎私は知りません。もっと、この国の「常識」となるような何か・・・世を騒がす「漢字検定」などというものと同様に「ペット飼い主検定」なる「国家資格」でも設けて、無責任な飼い主が一掃されるようにするべきではないか・・・なんて思いますけどね。

ペットという名の小さな「命」も守れずに、人間を大事にできるのか?政治屋さんやお役人屋さんには真摯に考えてもらいたいものです・・・。

2009.06.21 Sunday

放送予定

今日は夏至。いよいよ梅雨らしい天気になってきましたが・・・。

2009年 6月25日(木)午前6:00〜午前6:55(55分)BShi
クラシック倶楽部 −びわ湖ホール声楽アンサンブル 歌劇“ディドーとエネアス”−。琵琶湖か・・・。

2009年 6月26日(金)午前6:00〜午前6:55(55分)BShi
クラシック倶楽部 −バッハ 深遠なる響き−BCJの聖地「神戸市・神戸松蔭女子学院大学チャペル」での録画!

2009年 6月26日(金)午前10:00〜午前11:45(105分)BS2
N響演奏会 −第1634回N響定期公演−デュトワの“エディプス王”!

2009年 6月26日(金)午後3:00〜午後3:50(50分)BS2
あなたの街で夢コンサート − 栃木県・小山市 −

2009年 6月28日(日)午前6:00〜午前7:50(110分)BShi
ベルリン・フィルのワルトビューネ・コンサート2007ラトルの指揮による「ラプソディーの夕べ」だったかな?

2009年 6月28日(日)午後8:00〜午後8:45(45分)BShi
クラシックミステリー名曲探偵アマデウス▽モーツァルト・交響曲第41番ジュピター。

2009年 6月28日(日)午後9:00〜午後10:00(60分)教育
N響アワー − 庄司紗矢香 20世紀の名曲を弾く! −

2009年 6月28日(日)翌日午前1:00〜翌日午前2:42(102分)BS2
クラシック・ロイヤルシート ザルツブルク音楽祭2008 オープニングコンサート。指揮はブーレーズ。

2009年 6月28日(日)翌日午前2:42〜翌日午前4:30(108分)BS2
クラシック・ロイヤルシート 第14回 宮崎国際音楽祭デュトワの指揮でマーラーの1番が。



FMは・・・。

2009年 6月22日(月)午後7:30〜午後9:10(100分)
ベストオブクラシック −ウィーンの演奏会から−(1)アンサンブル・ウィーン・ベルリンの演奏会。

2009年 6月23日(火)午後7:30〜午後9:10(100分)
ベストオブクラシック −ウィーンの演奏会から−(2)バリトン歌手“クリスティアン・ゲルハーヘル”のリサイタル。

2009年 6月24日(水)午後7:30〜午後9:10(100分)
ベストオブクラシック −ウィーンの演奏会から−(3)ティル・フェルナーのピアノ・リサイタル。

2009年 6月25日(木)午後7:30〜午後9:10(100分)
ベストオブクラシック −ウィーンの演奏会から−(4)アルテンベルク・トリオの演奏会。

2009年 6月26日(金)午後7:30〜午後9:10(100分)
ベストオブクラシック −ウィーンの演奏会から−(5)モザイク・カルテットの演奏会。


・・・とこんな所かな?NHKの場合一週間先の予定が確定していない番組もあるので後で追加しますが・・・。

お・・・今日は父の日か・・・えへ・・・。(笑)

2009.06.20 Saturday

荻原 規子「RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧 」

荻原 規子
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680
(2009-05-29)

図書館に先月半ばに予約しておいたのですが、ようやく入手できました。第1巻同様に表紙は酒井駒子さん。主人公「泉水子」そのものの素晴らしい表紙です。ただ・・・黒い汚れのような表現は必要なのか?成長途上の泉水子の不安定さを表しているのか?彼女を取り巻く不穏な存在を表しているのか・・・。(汗)

『神霊の存在や自分の力と向き合うため、生まれ育った紀伊山地の玉倉神社を出て、東京の鳳城学園に入学した鈴原泉水子。学園では、山伏修行中の相楽深行と再 会するも、二人の間には縮まらない距離があった。弱気になる泉水子だったが、寮で同室の宗田真響と、その弟の真夏と親しくなり、なんとか新生活を送り始め る。しかし、泉水子が、クラスメイトの正体を見抜いたことから、事態は急転する。生徒たちはある特殊な理由から学園に集められていたのだった…』
(〜amazon)

実は、第1巻の内容は・・・かなり忘れていて困りました。一応あらすじが書いてありますが、読み進む内、突然「和宮」って出てこられても???でした。(笑)出来たらもう一度第一巻を読んでおきたいところ・・・。

読み始めてすぐ感じるのは「ああ・・・小説だな・・・」と言う事。きめ細かで丁寧な情景描写が続いてホッとさせられます。児童向けやエンタメ系小説だとちょっと経験できない「純小説」風の感触が心地良い・・・。萩原さんて立派な「小説家」ですね。

ちなみに、文章表現にこだわって起承転結にかまわないのが「純小説」で、起承転結がはっきりしているのが「エンタメ小説」だという様な話を新聞で読んだ記憶があります。これが「業界標準」なのかは知りませんが、妙に納得させられましたね・・・。ただ・・・そうだとすると、この作品は「純小説風エンタメ小説」というややこしいことになってしまいますが・・・。(汗)

前半は入寮や入学式から始まる一通りの顛末が、後半は少しづつ明らかになる学園や登場人物の「正体」が描かれていきます。主人公の泉水子は表紙の絵の通りのキャラクターで、常に神経を張り詰めた繊細過ぎる性格。「迷い」「逡巡」「躊躇」「後悔」・・・そんな言葉のオンパレードのような心理描写が続いていきます。荻原ファンだったら問題無いかと思いますが、初めてこの作品に触れる人はちょっと面食らうかも・・・。(汗)

そんな主人公ですが、脇役陣は逆に大変個性的で全体としてバランスがとれているところが凄い?(笑)萩原作品らしく、ちょっと突飛な人物や展開もありますが、随所に「古典」の要素が加味され、泉水子が少しずつ成長していく様子を描く展開は読みごたえがあり一気に読めます。

ストーリーとしては事前の予想通りの「学園生活」のお話でしたが、驚いたのが最後が「次巻へ」になっていたこと。たしかに「姫神」にまつわる「壮大な物語」を書き切るには「薄い」と感じた通りで、後数冊は必要と思います。「姫神憑き」「陰陽師」や「山伏」「巫女」、「歌舞伎」「日舞」「審神者」「神楽舞い」「神降ろし」・・・・1巻から続く神秘ネタはさらに深まりを見せ始めましたが、特に「舞」のもつ「力」に付いては荻原作品の独壇場かな・・・?

図説日本呪術全書」「新版九字護身法」「古事記」「万葉集」・・・巻末の引用文献も興味深いですね。

そう言えば、お話の中に泉水子が「謡う」場面が二ヶ所ありますが、その「歌」が気になります。

『からのを 塩に焼き
しがあまり 琴につくり
かく弾くや
ゆらのとのわたりの となかのいくりに
ふれたつ なづの木の
さやさや』

意味不明ですが、引用文献の中のものかな?と思って調べてみたら・・・ありました。

「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選 」と言うサイトの「由良港と成ヶ島」というPDFファイルです。兵庫県洲本市のお話らしいですが、元は「日本書紀」のようですね。少し引用しますと・・・。

『由良という地名には、「波に押された砂が狭い平地を平らにする」という意味があるという。

 日本書紀「応神天皇三十一年の条」には『枯野( からの) を 鹽に焼き 其( し) が余り 琴に造り 掻き弾くや 由良( ゆら) の門( と) の 門中( となか) の海石( いくり) に 触れ立つ なづの木の さやさや』という歌の記述がある。

 伊豆の国から献上された「枯野」という船が壊れてしまい、船材を薪として塩を焼くことにした。焼け残った余りの材から琴を造らせて弾いてみると、由良の瀬戸の暗礁にゆらゆら揺れて立つ水に濡れた木のように、冴えた音色を出したので、天皇が上の歌を詠んだということである。』

う〜ん・・・泉水子が何故これを・・・いや彼女も分からないらしいから良いんだけど・・・。(笑)

ここで気になるのが「日本書紀」ということですね。荻原氏は「古事記」から引いてようですが、どちらかが間違っていいるのか???そこで調べてみると・・・・なるほど!

この「歌」って大元は「後漢書」に載っていたようで、それが「古事記」仁徳天皇に載り、更に「日本書紀」応神天皇に載ったらしいですね。こちらこちらに詳しく載っていますので参考にどうぞ。

そしてもう一つが・・・。

『天地の 寄り合ひの極み 玉の緒の 絶えじと思ふ 妹があたり見つ』

これは万葉集の第11巻の2787。意味はこちらが分かり易いが・・・恋の歌か・・・泉水子・・・恋??・・・あるいはホームシック???

う〜ん・・・深行への思いか?それとも「舞」の本来の「意味」に気付いたためか?私には難しいな・・・。

いずれにしろ・・・奥が深くて楽しめますね。(笑)

違う意味で気になったのは後半で登場する「影の生徒会長」。募集を初めてまだ二年の学校で、三年生を2回やってることになってますが・・・つじつま・・・合ってる?(汗)三年生の存在ははっきりと書かれているから、最初から三学年同時に募集したってことなのだろうけど、そう言うものなのかな??(汗)

ま、どうでも良いことですがね。(笑)

「どうしてあの鈴原泉水子なのかわからないの」「選ぶのは泉水子だ」「このままでは人は滅んでしまうだろう。わたしがそうしてしまうだろう・・・・・・」「鈴原さん、まだまだ力を出し切れないしね」「まさか、きみがその立場を勝ち得るとは、ぼくも意外なくらいで、鈴原さんも、たぶん自分では知らないんだよ。人間の気持ちってわからないものだね」

結末で登場人物達が語るのは、泉水子の「変貌」を予感させる様々な言葉・・・子供の頃からその身を護るためにつけた「殻」を破り、確固たる「意思」で「力」を「振るう」泉水子が登場するのか?興味津々です・・・。

待て次巻!!って事で!!(笑)

2009.06.18 Thursday

ジェイン・レズリー・コンリー「ほとばしる夏」

ジェイン・レズリー・コンリー
福音館書店
¥ 1,890
(2008-07-03)

尾崎愛子 訳  今村麻果 画

原題は「TROUT  SUMMER」。TROUT は淡水魚の「マス」のこと・・・天然物は稀少・・・。

表紙の絵は見るからに拙いのですがあえて狙っているのか?だとしたら上手いのか?(汗)裏表紙は川面に飛び上がったニジマス?の姿。24章の各章の最初には小さなカット画があって 誠実な本作りと感じます。

ただ・・・読み始めてすぐに分かるのが、この表紙の絵ってお話の内容とちょっと違うんじゃないか?と言う事です が・・・。(汗)

『さまざまに姿を変える川の流れさながら、私の思いは走り、たゆたい、渦を巻く。姉と弟がひと夏をすごした渓谷の丸木小屋。こわれそうな家族のきずなに胸をいためながら、川とのかかわりを深めてゆくふたり。やがて季節が移るとき、この日々はどこに向かうのだろう? 』

描かれるのは、13才の姉シャーナと12才の弟コーディー、そして猫のフェリックスが過ごした夢のような一夏の記憶・・・。

父親が家出したため、自然豊かな田舎町から高速道路に囲まれた新興住宅地に超してきた母と姉弟。子供二人が学校にも家にもなじめないため、偶然見つけた川沿いの古い丸太小屋を知り合いから借り、夏休みの日々を過ごすことになった・・・。母親は仕事をもつため、日中は姉弟二人きりの夏休み日々が始まる・・・。

冒頭は、人を傷つけたか?と思わせる危ない場面で始まります・・・。その後も、家族がバラバラになる事に対する恐れや連絡の取れない父親への思いもあってか、小さいながらも「罪」を犯したり「嘘」をついたり、あるいは「秘密」を持つようになる子供達の様子が書かれていきます。年頃の子供にとってはそれぞれに「理由」はあるのですが、読む方としてはちょっと居心地が悪いな・・・と感じて、前半は意外と辛い展開です・・・。

ただ、同時に描かれる、豊かな自然の中で過ごす姉弟の描写が素晴らしい・・・。川の流れに身を任せ、大きな魚を釣り、秘密の洞窟で日記を書く・・・都会に暮らす人間には縁のない日々の様子に引込まれます。田舎育ちの私の場合・・・結構deja byuですが。(笑)

一家の他に登場するのが年老いた森林管理官ヘンリー。意固地で意地悪、そして怖い老人だが、病気のために家事も買い物もままならず、シャーナが見かねて手助けを始めた事をきっかけに、弱った体をおして姉弟にカヌーや釣りを教え、川や自然の素晴らしさを伝えようとする・・・。

クライマックスは凄い展開です!!

夏休み最後の日々、別れを前にして老人ヘンリーが最後にとった驚愕の行動は姉弟に試練をもたらす!カヌーに乗って白く泡立つ激流に飛び込んでいく姉弟!!二人の命がけの挑戦に手に汗を握る場面が続き、圧倒されます。これだけ迫力ある描写は滅多にありません!!

そして・・・最後に分かる「真実」と、残された「思い」に涙するシャーナの姿は感動的・・・。

お話の中で目立つのは自然の中で過ごすことの素晴らしさですが、実は、この物語の「主題」は、アメリカ人の多くが体験しているという「家族の崩壊」の物語、という面にあるのですね。

家族ですごした過去の素晴らしい日々を懐かしむ場面も多く、それに対する現実に苛立ちながらも、次第に受け入れていくしかない・・・子供達にとっての辛い日々のお話でもあります。両親の、自分の、周りの大人の「嘘」に苦しみながらも、最後はその「事実」を受け入れていく。そして、過去と別れ、未来を見つめて進んで行こう、自分のなりたい物やりたいことに向かって進んでいこう。そんな積極的な心境になるまでの、姉弟の成長を見守る一夏の物語・・・ですね。

読了後に再び表紙の絵を見ると・・・おお・・・この絵!花に畑に・・川・・・そうかそうなんだ!・・・と分かります・・・。そして「TROUT  SUMMER」という原題は、最後の場面でシャーナが釣り、そして水中に消えて行った美しいマスの記憶のことであり、愛すべき老人ヘンリーと過ごした日々の記憶のことでもあるのだな・・・と思えます・・・。

朽木 祥 「風の靴」では海の素晴らしさが描かれていましたが、この作品では川の素晴らしさが描かれました。どちらも夏休みの子供達に読んでもらうにはピッタリですね。

もちろん大人にもお薦めしましょう。

▲top