ベネズエラという国の場所や正式な名前をご存じの方はいますか?場所は南米の北の端、名前は「ベネズエラ・ボリバル共和国」というのだそうです。石油のおかげもあって裕福な国らしいが、貧富の差も激しいらしい・・・。お勉強になりましたね。(笑)
− ドゥダメル指揮
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ
・オブ・ベネズエラ演奏会 −
「“ダフニスとクロエ”組曲 第2番」 ラヴェル作曲
「交響曲 第5番 ホ短調 作品64」 チャイコフスキー作曲
「“ウエスト・サイド・ストーリー”
シンフォニック・ダンスから マンボ」バーンスタイン作曲
「バレエ組曲“エスタンシア”から 終曲の踊り」ヒナステラ作曲
(オーケストラ)
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ
(指揮)グスターボ・ドゥダメル
〜東京芸術劇場で録画〜
(〜NHK HP)
先日のNHK教育TVで放送された芸術劇場は、グスターボ・ドゥダメルと手兵オケの来日公演ライブでした。眠かったので録画しておいて昨晩見てみたのですが、う〜ん・・・凄い!
TV放送で困るのは「絵」を見ると「音」がしっかりとは聞こえず、「音」だけだと「もったいない」と言うことですね。得られる情報量が段違いですが、クラシックの場合は微妙なニュアンスが聴こえないと分からない部分もあって、私の場合はまずは「音」が聴きたくなります。曲目によっては「音」に対する要求レベルはかなり低くなりますが、今回の曲、ラヴェルとチャイコフスキーはそうはいきません。まずは聴きます・・・。とは言っても、生き生きとした彼らの表情には思わず目が行く・・・黒髪で天パが多いな・・・結構マッチョだ・・・喧嘩したらかないそうもないね(女の子も(笑))・・・おっと音音・・・。(笑)
この選曲・・・微妙です・・・。
情熱的な中南米・・・ラヴェルの曖昧模糊とした繊細な曲、彼らに演奏出来るのか?
情熱的な中南米・・・そんなイメージから最も遠いロシアの曲、選曲ミスじゃないか?
な〜んて考えていたのですが・・・やられました!
確かに前半に曖昧模糊とした部分もあるラヴェルの曲ですが、その序奏部は海のきらめきや風を感じさせるように見事に演奏してくれましたし、後半も一気呵成のダイナミックな表現で引込まれました。鮮やかで力強い、クッキリとしたラヴェルが聴けました。音の一つ一つがしっかりと立っています。豊かな音と言えるのでしょうかね。
2曲目のチャイコフスキーもしっかりとした演奏です。クライマックスは豪快!(笑)結局、彼らなりのラヴェルとチャイコフスキーを聴かされて、納得させられましたね。全員が何の迷いも無くしっかりと弾き、それでいて一糸乱れぬ演奏が可能だと言うことは、全員のリズム感がピッタリとシンクロしていてブレが無いと言う事でしょう。これは尋常の事ではないと感じます・・・。
楽天的な彼らのメンタリティーが全開になったのがアンコールの2曲。恒例となった、
You tubeでも見られるお祭り騒ぎに聴衆も熱狂です!熱いぜ〜〜!!(笑)驚かされるのは、そんな「騒ぎ」の中でも演奏自体は完璧なのだ・・・恐るべき若者達です・・・。(汗)
以前書いたベネズエラのユースオーケストラが実際に来日して演奏するなんて思いもよりませんでしたが、今では世界中で引っ張りだこになって単なるユースオーケストラではすまなくなったのでしょうね。確かにこれなら「お金」になります。貧困対策として始まった運動の結実とも言えるのか?事前のインタビューで音楽に触れるのは人間としての「
権利」だとか言っていたドゥダメルですが、楽器に縁の無かった私など彼らがうらやましいですね・・・。そして、今の日本が本当に豊かと言えるのか?と、ちょっと考えてしまいます・・・。それにしても、みんな楽しそうでした!
この演奏会に続いてはドゥダメルが指揮した昨年の「ワルトビューネ2008」から、後半の5曲が放送されましたがやはり楽しかった!NHK大盤振る舞いです!(笑)
実は、昨日はドゥダメルの前に放送されたロックも聴きました。
「ワールド・プレミアム・ライブ ワールド・ロック・ライブ▽ジェフ・ベック
ジェフ・ベック。1960年代にエリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジミ・ヘンドリックスらとロック・ギターの基礎を確立したパイオニア的存在だ。今回紹介するのは、2007年11月、ロンドンの老舗ジャズクラブ、ロニー・スコッツで収録されたライブ。女性ベース奏者、タル・ウィケンフェルドをフィーチャーしたバンドをバックに、新旧の代表曲をたっぷりと聞かせる。クラプトン、ジョス・ストーンなど豪華ゲストも登場。」
* BECK’S BOLERO
* STRATUS
* CAUSE WE’VE ENDED AS LOVERS
* YOU NEVER KNOW
* NADIA
* BLAST FROM THE EAST
* LED BOOTS
* ANGEL (FOOTSTEPS)
* PEOPLE GET READY
* SCATTERBRAIN
* GOODBYE PORK PIE HAT / BRUSH WITH THE BLUES
* SPACE BOOGIE
* BLANKET
* BIG BLOCK
* A DAY IN THE LIFE
* YOU NEED LOVE
* WHERE WERE YOU
(〜NHK HP)
ジェフ・ベックは・・・聴きましたよ昔・・・レコードを。(笑)ただ、今一、曲に恵まれなかったのか?印象に残っていないんですよね。凄いやつだけどそれ以上じゃなかったな・・・。ロニー・スコッツクラブの狭い会場で聴くジェフ・ベックって、考えてみれば贅沢な話ですが、正直言ってさほど期待はしていませんでした・・・。
1944年生まれだから64歳。全盛期には及ばないだろうと覚悟して聴き始めましたが・・・えっ・・・
ええええええ〜〜〜〜〜!!!!す・凄い!!!
実は、最近のロック界の状況・・・というかクラシック界も含めて音楽界の状況って全く知らないのです私は。ロックはどんな曲が聴かれているのか?JAZZは???ポップスは???さっぱり知らない状態で聴き始めたのですが・・・う〜ん・・・良いじゃないか・・・これって・・・昔と同じだよ・・・。
当然ギターに付いても無知な私(笑)ですが、見ても楽しめましたね。アイボリー色のシンプルなストラトキャスターを使い、ピック無しの繊細な指使いでメローで強靱な音を聞かせてくれます。ボトルネック奏法?だったかそんな感じのやり方も使いハーモニクスたっぷりの多彩な響きを聴かせてくれます。ハードロック、ブルース、JAZZ、テクノ風の曲もあってそれぞれに目と耳が惹きつけられました。う〜ん・・・ジャンルを超えて音楽してるね・・・。
何曲か女性ボーカルも入り、ドラムやキーボード(
KORGを使ってたね)のオッサン(笑)のソロもあり、最近人気?の女性ベーシスト(笑顔が素敵!)もいて華やかさもあり、JAZZクラブらしい落ち着きもある。素晴らしいライブです!
アンコールの1曲目にはエリック・クラプトンも登場して共演!独特の「詰まったような濁った音」に
痺れる〜〜!!(汗)40年前と同じだよ〜!!(笑)
最後の曲は静かで美しい・・・朝日の煌めきのような曲・・・・良かったね・・・。
客席にはジミーペイジにロバート・プラント、ポールマッカートニーもいたらしい。さすが本場です!!これは永久保存盤に決定!!(笑)
良いな〜こんな夢のようなコンサートに行きたいな〜と思って今朝の新聞を見たら、
今日の夜ジェフ・ベックとエリック・クラプトンのジョイントコンサートがあるらしい!当日券17,000円!!場所は埼玉アリーナ!!
夢が目の前に!!!良いな〜〜〜〜・・・・・。(汗)
若きドゥダメル、円熟のジェフベック、そしてクラプトン!見て良かったよ〜!!NHKに感謝です!(笑)