雪太郎のつぶやき

美しいもの、面白いもの、切ないもの、考えさせる物・・・。一人が好きだけど、独りじゃ寂しい。そんな私のつぶやき・・・・。
クラシック音楽が苦手な人にはお薦めできません。暗いのが嫌いな人にはお薦めできません!!お子様にもお薦めできません!!
[謝辞]
父と母に、家族に、多くの慰めと喜びを与えてくれた、過去、現在、そして未来の芸術家達に、感謝!!
[おことわり]
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2009.01.28 Wednesday

篠田 真由美「闇の聖杯、光の剣―北斗学園七不思議〈2〉」


闇の聖杯、光の剣―北斗学園七不思議〈2〉 (ミステリーYA!)
篠田 真由美  (2008年4月刊)

「北斗学園七不思議」シリーズ第2弾。第1巻は一学期だったのかな?第2巻はその後の夏休み明けの二学期から始まります。登場人物も同じですが、お話としては随分怖い展開に・・・。

「鬱蒼とした森に囲まれた、歴史ある全寮制の北斗学園。その広大な敷地内の一画「旧ブロック」には、戦前からの建物が点在し、異空間を作りあげている。アキ、ハル、タモツは、中等部2年の同級生。新聞部に所属している3人が目下頭を悩ませているのは、文化祭に出品する新聞製作コンクールのネタ。期限まであと数日なのに、何も思いつかない。ただでさえ頭が爆発しそうなそんな中、学園にまつわる七不思議のひとつ、「記念博物館の謎」を探るはめになってしまう。さらに、3人に近づいてきた女生徒が謎の失踪を遂げて…。ドイツ第三帝国の崩壊、暗号、魔女、オカルト…。歴史の闇に秘められていた恐ろしい企みが動きだす。謎が加速する学園ミステリー、第2弾。」
(〜amazon)

第1巻と同様、冒頭で学園ドラマとは全く異質の「過去」の情景が描かれます。その過去の「亡霊」のような「存在」が学園を舞台に彷徨い、3人組を恐怖のどん底にたたき込む・・・う〜ん・・・何だか凄いぞ〜!!(笑)

今回の3人組は、単純に右往左往しているだけではなくて、頭も使い体を張って行動しますし、表紙に描かれている「猫」も重要な使命があったりして最後まで飽きさせません。第2弾だけに全体的な描写もかなり緻密に・・・結末はあっと愕く展開です!!

恐怖の対象でしかなかった「存在」が実は・・・・過去から繋がる「思い」が浄化されていくような結末は見事ですし、絵画や星座、美術史や聖書の話題までも盛り込んだ描写や「謎解き」は見事です!

基本的には学園ドラマなんだけど、ナチスの亡霊やオカルトといった怖いエピソードと、芸術絡みの格調い高いエピソードが絡まり合って読み応えがあります。「猫」が絡んだユーモアも秀逸!(笑)ごった煮風とも言えるYA向け小説ですが大人でも楽しめます。あ、出来たら第一巻を読んでからの方が良いでしょうね。グッド

2009.01.26 Monday

メトロポリタン歌劇場総裁 ピーター・ゲルブの挑戦

NHK−TVの「クローズアップ現代」を見ました。いわゆる報道番組なのですが、今夜はMET総裁という人物が登場しました。「芸術を変革せよ〜ピーター・ゲルブ氏に聞く〜」と題した30分でした。

「観客が高齢化し、動員数が年々減少する中で、古典芸術を復興させたいと新たな仕組み作りに挑戦しているのが、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の総裁に就任したピーター・ゲルブ氏だ。タイム誌の「世界で最も影響のある100人」に選ばれたゲルブ氏は、オペラを中継で世界中に配信。これまでオペラを見たことのない観客を惹きつけている。さらに、高校などでも上映し、若い人たちにオペラを広める活動にも力を入れ、見事古典芸術を復興させた。そんなゲルブ氏も今、大きな試練に直面している。世界的な金融危機でオペラの観客が減るなど大きな影響が出ているのだ。時代が大きく動く中で、いかに魅力あるオペラを作り出し、改革を成し遂げていくのか、ゲルブ氏に、国谷キャスターがインタビューする。」
(〜NHK−HP)

昨年来NHKを通じてメトロポリタン歌劇場のライブが度々放送され、世界各地で「ライブ・ビューイング」も実施されるようになったのは数年前には考えられない出来事でしたが、どうやらそれらの仕掛け人がこの人物ピーター・ゲルブ氏だったようです。今年54歳の彼は3年前の就任以来様々な改革を行って「クラシック界の変革者」と呼ばれ、125年の歴史があるMETを率いると同時に、「オペラ界」「クラシック界」をも活性化させようと奮闘しているそうだ。NHKの表記は「メトロポリタン歌劇場総裁」という肩書きですが「General Manager」ですから「総支配人」と言うことかな?前任者ジョセフ・ヴォルピー氏の後任なのでしょうね。

ホロヴィッツ等のマネージメントを手がけ、24年前にはTVプロデューサーとして小澤征爾への1年間に亘る取材を元にしたドキュメンタリーを制作。「音楽家を大事にする人物」と評価され、後にはレコード会社社長も務めた経験も買われてMETへ・・・。

「目で見て楽しめるオペラ」を目指し、ブロードウェイのトニー賞演出家を招き、一般人に親しめる舞台を作ろうと意気込む。10台以上のHVカメラを使い、1回1億円の経費をかけて世界31ヶ国へのHV映像生中継も実現させて多くのファンを動員。ハイトーンが出るか?何秒続くか?生中継でのハラハラドキドキは「スポーツ中継と同じ」と言い切り、舞台裏まで見せて観客を引きつける工夫を重ねる。全米の高校でも無料で生中継の放映を行い、若い人たちにも浸透を図る・・・。

観客の高齢化に伴って廃れはじめた「オペラ」に危機感を抱いて、オペラを知らない大衆にも受ける「ヒット作」を目指す。高尚な「芸術」のままでは未来は無いという危機感が背景ですが、具体的で意表を突く行動力は凄いものだと感じます。

とは言え、METを「世界のオペラ界のリーダー」の座に復帰させようと努力をして来た彼も、昨年来の、100年に一度の金融危機には苦悩しているそうです。国からの援助はほとんど無く、チケットの売り上げと寄付、そして自らの資金運用に頼るMET。「自分たちで明りを探し出さなければならない」と言いながら、コスト削減のために自分も含めた従業員に賃金カットを提案したり、経費の掛かる再演は取りやめたりと大変そうです。

今の困難を乗り越える方法は「今はまだ分からない」と言いながら、「芸術と社会をつなげ、オペラが社会に存在する意義を見出していくこと・・・それが私の夢です・・・」と言って話を締めくくった彼・・・音楽に対する誠実さを感じました。検討を祈りましょう。お金

2009.01.25 Sunday

放送予定

では明日からの放送予定です。

2009年 1月26日(月)
午前9:00〜午前10:45(105分)BShi

N響演奏会 −第1634回N響定期公演−
月〜水の3日間連続でデュトワ/N響の定期演奏会のライブが。どれも素晴らしい〜!

午後8:00〜午後11:57(237分)デジタル教育3

グラインドボーン音楽祭2005 歌劇「ジュリアス・シーザー」

2009年 1月27日(火)
午前9:00〜午前10:50(110分)BShi

N響演奏会 −第1635回N響定期公演−

2009年 1月28日(水)
午前9:00〜午前10:52(112分)BShi

N響演奏会 −第1636回N響定期公演−

2009年 1月30日(金)
午前10:00〜午前11:54(114分)BS2

N響演奏会 −第1625回N響定期公演−。面白そうな曲目です。

2009年 1月31日(土)
午後8:00〜午後9:30(90分)BS2

BSエンターテインメントさだまさし 音楽を愛する心のビッグショー。妻が見るかな?(笑)

TVはこんなものかな?FMも地味なヤツが多い・・・。

2009年 1月26日(月)
午後7:30〜午後9:10(100分)

ベストオブクラシック −神奈川県横浜市神奈川区公開録音−

2009年 1月27日(火)
午後7:30〜午後9:10(100分)

ベストオブクラシック・セレクション コリヤ・ブラッハー バイオリン・リサイタル

2009年 1月29日(木)
午後7:30〜午後9:10(100分)

ベストオブクラシック・セレクション −上村昇、迫昭嘉デュオ・リサイタル−

2009年 1月30日(金)
午後7:30〜午後9:10(100分)

ベストオブクラシック・セレクション アストル・ピアソラ オラトリオ“若き民衆”。これは・・・ちょっと興味がありますね。

2009年 2月 1日(日)
午後2:00〜午後6:00(240分)

サンデークラシックワイド −海外コンサート−。今回はブルックナーの大作がズラリですので聴いてみたいですね。

午後7:20〜午後9:00(100分)

オーケストラの夕べ −大田原市公開録音から−。オールシベリウスプロです。季節的にもピッタリです。

という所で、気が向いたら聴いてみよう。ムード

2009.01.24 Saturday

篠田 真由美「王国は星空の下―北斗学園七不思議〈1〉」

王国は星空の下―北斗学園七不思議〈1〉 (ミステリーYA!)
王国は星空の下―北斗学園七不思議〈1〉 (ミステリーYA!)
篠田 真由美 (2007年3月刊)

理論社のヤング・アダルト向けミステリーシリーズの1冊。表紙がお気楽な感じで楽しめそうだったので借りてみました。

「深い森に囲まれた全寮制の北斗学園。中等部2年で新聞部の3人は、学園に伝わる「七不思議」を探ろうとする。秘密結社、黒魔術、占星術…。眩惑する謎の数々とゴシック風の建築物が織りなす学園ミステリー! 」
(〜amazon)

TVの学園ドラマのノリそのもののお話。主な登場人物のイラストが表紙や人物紹介のページに掲載されていてイメージがつかみやすくなっています。主人公の3人は典型的な凸凹トリオで、互いにそれぞれの役割が分かり合っていて、その長所短所が物語の進行に影響を与えるという展開。伝統ある全寮制の私学に付きものの「七不思議」に興味を持った3人組が探索を始める内に、何やら危ない陰謀?に巻き込まれてハラハラドキドキのドラマが繰り広げられる・・・。

主な語り手が3人組の内で一番「単細胞」(笑)な少年であるため、初めのうちは随分と大雑把で乱暴な印象がつきまとうのですが、冒頭で語られる「過去」の一場面や、怪しさ満点の「ゴシック風の建築物」、奥深い「森」、曰くありげな脇役達も登場して読ませます。

「ミステリー」なので「謎解き」がメインとしてあるのですが、生き生きとした人物描写もあって理屈っぽさは感じません。この辺のバランスは上手いと思いますね。

結構どぎつい悪役も登場しますし、語り口もあってかなり「乱暴」な印象もあるのですが、「星」や「図書館」にまつわる興味深いエピソード、人間的な「暖かみ」や「哀しさ」に関する部分も丁寧に描かれていて意外と上質な読み物となっています。文字通りのヤング・アダルト向けとしてお薦めかな。読書

2009.01.22 Thursday

ルーシー・M. ボストン「グリーン・ノウの魔女―グリーン・ノウ物語〈5〉」

グリーン・ノウの魔女―グリーン・ノウ物語〈5〉 (グリーン・ノウ物語 5)
グリーン・ノウの魔女―グリーン・ノウ物語〈5〉 (グリーン・ノウ物語 5)
ルーシー・M. ボストン著  亀井俊介訳  (2008年12月刊)

1968年に評論社から刊行されていた作品の改訂新版。全6巻シリーズの第5巻です。表紙と挿絵はいつものように、著者の息子のピーター・ボストン氏ですが今回も良い味出してますね。(笑)。 

「グリーン・ノウをうばいとろうとするおそろしい魔女メラニー。ふたりの少年とひいおばあさんは、大切なやしきを守るため、勇気と知恵で立ちむかいます。」
(〜amazon)

今回の登場人物は前作「グリーン・ノウのお客さま (グリーン・ノウ物語 (4))」「グリーン・ノウの川 (グリーン・ノウ物語 3)」で登場した中国人難民の少年ピン。そして「グリーン・ノウの子どもたち (グリーン・ノウ物語 1)」「グリーン・ノウの煙突 (グリーン・ノウ物語 2)」で登場していたオールド・ノウ婦人とひ孫のトーリーの3人です。

ピンとトーリーは初めて会ったと思うけど、冒頭からすでに大の仲良しとなっている。どうやら長い夏休みの途中からお話は始まるようで、3人は最初から意気投合していて楽しい日々を予感させます。

ところが、今回は題名の様に「魔女」との戦いの日々が描かれていきます。とは言っても、最初から箒に乗った魔法使いがやって来て大騒動に・・・なんて事ではありません。極々普通の日々の中に、少しずつ影が差してくるように、徐々に正体を現わして来るのですね「魔女」が・・・。そして、丁々発止の戦いに続いて、クライマックスではあっと言うどんでん返しが!!

正直言って、この物語の今までの展開から考えてそれほど劇的なお話になるとは思っていなかったのですが、読んで見て驚きました。

一見地味な展開なのですが、一つ一つのエピソードが実によく考えられているのです。あとがきの説明を読むとその辺の事が説明されていて納得したのですが、20世紀前半のあの時代の民間伝承や迷信の様な「危ない部分」、そしてキリスト教信仰やケルト人の信仰に基づいた「聖なるもの」への信頼や共存の姿がさりげなく描かれているのですね。クライマックスでは素朴な信仰の生み出す「力」が劇的に描かれていて圧倒されます。

著者の筆は今までの作品と同様にあくまでも丁寧で、実際に体験したとしか思えないようなきめ細かな描写の積み重ねで物語を形づくっていきます。このような作品て、ひょっとしたら現代では得難いのでは無いか?と思える位です。一読をお薦めしましょう。

全6巻のこのシリーズですが、ここまで来ると全体の様子も分かって来ますね。この第5巻の結末では明るい未来がほの見えて来て・・・最終刊が待ち遠しいです。グッド

2009.01.21 Wednesday

「BLUE DROP」公式HPの秘密

「リリイ伯爵のチェキラ☆」さんを時々覗いて・・・笑っています。(笑)中々ユニークな「絵」ですし、アニメ「BLUE DROP」を世に広めようという意気込みが感じられて「同志!」と言いたくなる程ですね。

先日の書き込みでは意外な話が。「BLUE DROP」公式HPに隠しページ(クロニクル冒頭の薄字の部分の(仮)から入る)があると言うのですね。実際にやってみたらなるほど・・・と感心しました。内容はご自分で確認してみて下さいね。2chからの情報らしいですけれど、世の中にはいるんですね・・・見つける人が。(汗)

ところで、取り上げられている公式HPの文言を読んでいてちょっと気になったことが。

  異星人本星での男子出生率の異常低下
       ナノマシンとの共生へ
    『BLUE DROP 〜天使の始まり〜(仮)』
       女性だけの人類となる
       エミルフォースドライブの開発
       地球を発見、侵攻計画発動

という部分ですが、冒頭の「異星人本星での男子出生率の異常低下」という部分に関係して、少し前の朝日新聞の記事を思い出したのです。大まかな内容は・・・どうだったかな?(笑)

確か・・・・現代人は一夫一婦制のために生存競争が無くなり、男性を形づくる「Y染色体」が弱まって男が減りつつある。やがて人類は「滅亡」に向かっていく。と言うような話だったと思う。Wikipediaを見ると「ヒトY染色体は遅くとも500万年後には消滅するのではないかとみられている。」なんて書かれているし。本当かどうかは別にして、我々人類にも危機が迫っているのですね・・・多分。(汗)

アニメ「BLUE DROP」では「膜状多元宇宙」なんて宇宙観が出てきたりして、科学的な考証も以外とされているようなのですが、「アルメの悲劇」も荒唐無稽ではないのですね。この辺も大倉監督のこだわりの一部でしょうか?感心します。ついでに書いておくと、隠しページにあった「M理論」なんてのも何やら怪しくて凄いぞ!(笑)

隠しページなんてのは偶然見つけた人向けの「ご褒美」だと思うけど、あると知ったら他にもあるかな?と思って探してしまう。もう1個位あると嬉しいんだけど・・とりあえず・・・無いな〜。(笑)

さて「人類滅亡の危機」ですが・・・とりあえずは関係ないし、一夫一婦制を止めて競争を促進するのも恐ろしいし(笑)、座して待つしかないですね・・・。もっとも・・・その前に資源や環境問題で滅びちゃうと思うけど・・・。(汗)抱擁

2009.01.20 Tuesday

ツェッペリン伯爵邸のハインリヒ・シフ

ここの所ちょっと疲れ気味。余り音楽を聴こうと思わないのですが、久しぶりにNHK−FMを聴いてみました。

今週は「ソリスト出身の指揮者たち」という特集。第二夜の今夜はハインリヒ・シフの演奏会。

「チェロ協奏曲 第1番 ハ長調」        ハイドン作曲
                      (22分05秒)
              (管弦楽)チューリヒ室内管弦楽団
              (チェロ、指揮)ハインリヒ・シフ

「室内交響曲」               シュレーカー作曲
                      (22分42秒)
「交響曲 第36番 ハ長調“リンツ”K.425」
                      モーツァルト作曲
                      (24分17秒)
              (管弦楽)チューリヒ室内管弦楽団
                  (指揮)ハインリヒ・シフ

  〜ドイツ・フリードリヒスハーフェン
                ツェッペリン伯爵邸で収録〜
                    <2008/5/4>
  (南西ドイツ放送協会提供)

「バイオリン、ビオラ、チェロと弦楽合奏のための三重協奏曲
 “コンチェルト・フォー・スリー”から
     ビオラと弦楽のための“ラルゲット”」シュニトケ作曲
                       (4分00秒)
「3つの映画音楽」              武満 徹・作曲
                      (11分40秒)
             (管弦楽)セントポール室内管弦楽団
            (ビオラ、指揮)ユーリ・バシュメット

  〜アメリカ・ミネソタ イーデン・プレーリー
                  ウッデール教会で収録〜
                  <2007/10/26>
  (アメリカン・パブリック・メディア提供)
(〜NHK HP)

ハインリヒ・シフと言えばチェリストでしたっけ?名前は覚えていますが音楽を聴いた記憶は無いのです。はっきり言って・・・期待しないで1曲目の途中から聴き始めたのですが・・・・。

ハイドンの曲とは知りませんでしたが、どこかで聴いたことがあるメロディー・・・空を飛ぶような奔放なチェロ!!え〜!!凄い演奏だ!!いや〜もったいなかったな・・・・。(汗)会場の雰囲気が伝わってくる明解で艶のある音もGOOD!!ツェッペリン伯爵邸って言うのであるから、さぞかし凄いんだろうな・・・。ティンパニーが気持ち良さそう・・・。

2曲目は初めて聴きます、と言うかシュレーカーって作曲家の作品自体が初めてかな?ユダヤ人?ゆえにナチスの迫害も受け、1834年失意の内に55歳で没したそうだが・・・何となくR・シュトラウスを思わせる曲だな・・・。

3曲目はモーツァルト・・・・。(汗)

中々・・・良いぞ・・・ピリオド奏法風?のすっきりとした弦、元気なティパニー!!(笑)う〜ん1曲目の奔放さに通じるものがあって楽しめそうかな?(汗)しかし・・・長い曲だ・・・途中で眠くなったが・・・終楽章は・・・快調!目が覚めた。(笑)

う〜ん。やはりチェロ奏者だからかな?明解な音楽で楽しめましたし、ツェッペリン伯爵邸と言うこともあってか飛翔感さえも感じられたかな〜?(笑)

最後におまけで入っていた2曲は、昨晩登場したユーリ・バシュメットの指揮による興味深い曲。

シュニトケの名前は良く聞くけれど、シュレーカー同様に不遇だった作曲家?旧ソ連の体制下で苦しみ、晩年は病魔に苦しんだらしい。曲は・・・「普通の前衛音楽」だな・・・。

最後は武満徹。

「いかにも前衛音楽」と「武満節」に「優雅で粋な映画音楽」が絡んで「踊る」不思議な曲。ちょっと照れくさいけど・・・粋だな・・・。(笑)

と言う事で、意外に聞き所があって良い暇つぶしになりました。やはりこまめに聴いた方が良いですね〜。ムード

2009.01.18 Sunday

放送予定

ここの所公私の公で色々あって忙しい。大した事はしていないのですが、結構神経使うので疲れます。今日の午前中で一段落したので、ちょっと安心して昼から飲んでいました。熱燗(笑)

さて、明日からの放送予定ですが、う〜ん・・・ちょっと地味かな?

2009年 1月19日(月)午後8:00〜午後11:37(217分)デジタル教育3
歌劇「ローエングリン」 ワーグナー作曲。このデジタル教育3という言うのはハイビジョンじゃないようですね・・・惜しいな。

2009年 1月23日(金)午前10:00〜午前11:54(114分)BS2
N響演奏会 −第1636回N響定期公演−一月前の演奏ですが中々良かったぞ〜!

2009年 1月23日(金)午後8:00〜午後9:30(90分)BShi
スーパーライブmihimaruGT in 武道館。これどうなのか?良く知らないけれど娘が「良い!」と言ってました。(汗)

2009年 1月24日(土)午後9:00〜午後11:45(165分)BS2
ウィーン・フィル ニューイヤー・コンサート2009。早くも2回目の再放送。

2009年 1月24日(土)午後10:00〜翌日午前1:10(190分)BShi
ウイークエンドシアター 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

2009年 1月25日(日)翌日午前0:40〜翌日午前2:15(95分)BS2
ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート2008

2009年 1月25日(日)翌日午前2:15〜翌日午前3:20(65分)BS2
ヴェルビエ音楽祭2007マルタ・アルゲリッチ室内楽リサイタル

FMもちょっと小粒?

2009年 1月19日(月)午後7:30〜午後9:10(100分)FM
ベストオブクラシック −ソリスト出身の指揮者たち−(1)ユーリ・バシュメット

2009年 1月20日(火)午後7:30〜午後9:10(100分)FM
ベストオブクラシック −ソリスト出身の指揮者たち−(2)ハインリヒ・シフ

2009年 1月21日(水)午後7:00〜午後9:10(130分)FM
ベストオブクラシック −第1639回N響定期公演−。サントリーホールからの生中継。

2009年 1月22日(木)午後7:30〜午後9:10(100分)FM
ベストオブクラシック −ソリスト出身の指揮者たち−(3)ハンスイェルク・シェレンベルガー

2009年 1月23日(金)午後7:30〜午後9:10(100分)FM
ベストオブクラシック −ソリスト出身の指揮者たち−(4)ピエール・ローラン・エマール

2009年 1月25日(日)午後2:00〜午後6:00(240分)FM
サンデークラシックワイド −オランダ・バッハ協会“ヨハネ受難曲”−

う〜ん・・・かなりのベテラン向きかな?渋すぎ?(笑)ムード

2009.01.15 Thursday

小澤征爾/SKO プーランク「ティレジアスの乳房/仮面舞踏会」

プーランク ティレジアスの乳房/仮面舞踏会
プーランク ティレジアスの乳房/仮面舞踏会
小澤征爾,マーク・オズワルド,サイトウ・キネン・オーケストラ (1997年発売)

大分古いですからダメかと思ったのですが、探してみたら何とか入手できました。ラッキー!(笑)

国内盤ですから貸した医薬・・・じゃなくて歌詞対訳付です。(笑)

早速パラパラと歌詞を見てみましたが・・・う〜ん・・・「今こそ星が輝くとき」なんて言葉は見あたらない〜!(汗)

星を子供の「瞳」や「火」にたとえている表現が冒頭にありますが・・・先日の書き込みで引用されていたアポリネールの言葉は、プーランクが書いたオペラの台本の中には無いように見えます。

台本自体はアポリネールのものらしいけれど、ひょっとしたら「省略」があるのかも知れない。あるいは、翻訳の問題も否定できないかな?いずれにしろ、フランス語が分からないからこれ以上は決め手が無いのでここまでとしよう。ま、大した事ではないな〜!(笑)

肝心なのは演奏ですね。

このCDは、1996年のSKFの際に録音されたものですがライブではないようです。(おまけで「仮面舞踏会」と言う10数分の小品も収録されています。)物語は他愛のない物。インテリが思いきり羽目を外して悪ふざけしているようなお話ですが、おフランスのインテリの悪ふざけは大変美しく、醜悪さも見せながらもとても粋、皮肉と哀愁にも事欠かない・・・。

音楽も同様で、とっても粋!!ユーモラスでコケティッシュでしかも流麗!プーランクの他の作品でも聴かれるフレーズが時々顔を出してニヤリ!(笑)

録音も予想外に良い。柔らかくても艶のある音で、音楽に没入できます。

小澤/SKOの演奏もしなやかで十全なもの。ただ、ちょっぴりだけ「出」が遅いような感触もある・・・。小澤のオペラはまともに聴いたことが余り無いのだけれど、ひょっとしたらこの辺が彼の欠点か???

歌手で知っているのはバーバラ・ボニーだけだけれど、他の男声陣も自然なフランス語で気持ちよく聴ける。むしろ・・・バーバラ・ボニーのフランス語が・・・気のせいか?フランス語の「美しさ」があまり感じられないような・・・。

あ、念のため言っときますが、私はフランス語なんて全く知りませんよ〜。単純に語感の問題です・・・。

「カルメル派修道女の対話」や「声」等の「悲劇」で聴かれるプーランクのオペラの魅力は、洗練された優美なメロディーと、静かではあっても劇的な迫力に満ちたクライマックスだと思いますが、この喜歌劇「ティレジアスの乳房」は肩の凝らないお話でありながらプーランクの音楽のショーケースのようにもなっていて楽しめます。

もし手に入れられる機会がありましたらゲットすることをお薦めしましょう。

そして・・・愛する人と共に、子作りに励むのです!!(笑)抱擁

2009.01.12 Monday

まったりと

今日は成人の日?妻は仕事、娘はバイトでいないため、一人でまったりと過ごしました。年末から溜まっているビデオを見たり本を読んだり、お酒を飲んだり・・・。久しぶりにのんびりと・・・いや、今までと大差ないか?(笑)

新聞のTV欄を見ると今夜のドラマの広告が。「そうか、君はもういないのか」か・・・。「出会いは奇跡。別れは運命(さだめ)。」という謳い文句が書かれているけど、そういう事もあるだろうね。うちは・・・どうだろう?(笑)

一通り読んでからTVとビデオを点け、まずはアニメをズラズラと見る・・・。(笑)

「まりあ ほりっく」と「マリ見て」をもう一度。いや〜・・・良いな・・・。(汗)「まりあ ほりっく」ってほとんど変態アニメで・・好き!(爆)寮長先生を沢城さんがやってるが・・・・す、凄い・・・凄すぎる!!(笑)「マリ見て」も、良く見ると丁寧に作られていて唸る・・・・。「呪文」(笑)は・・・探せばいくらでもウンチクサイトがあるだろうから気にしない事にしよう・・・。(汗)

いつの間にか「FLAG」の第2話が録画されていて見ると・・・う〜ん微妙だな・・・。現実の世界の出来事と重ね合わせる見方は「邪道」かもしれないが、そう見ざるを得ないのが辛いところかな?スポンサー付かない訳だ・・・。戦争=「人の死」をどう描くのか興味津々・・・。

新作の「RIDEBACK-ライドバック-」というアニメがあったので見て見たら、これは良いかも。謎の軍事勢力が支配する数十年後の未来が舞台というSFだが、まず描かれるのがピアノ版の「展覧会の絵」をバックにしたクラシックバレーの舞台!!優雅に舞い踊る主人公の少女の「挫折」と「覚醒」が第1話かな?3DCGのメカが凄い、主人公のパンツが見えない!(偉いぞ!)、顔が長い!、など色々特徴がある。(笑)全体としては非常に手間の掛かった力作と見える。先行きが「青春物語」なのか「戦闘物」なのか良く分からないが、見事なメカの描写だけでも見る価値があるかな。

続いてクラシック関係のビデオをポチポチと・・・。
う〜ん・・・クラシックは気合いを入れて見ないと分からないんだよな〜。(笑)

「ヴェルビエ音楽祭2007」の庄司紗矢香・・・髪がサラサラで綺麗・・・。(笑)ドレスデン歌劇場の歌劇「リゴレット」は意外と良かった。テノールのフアン・ディエゴ・フローレスが素晴らしい!これは拾い物!それにしてもリゴレット・・・何度見ても凄い「ドラ〜マ」だね・・。

金曜日夜の「ETV50クラシック・アーカイブ〜和洋名演名舞台〜 −第2部・世紀の名演奏−」では懐かしい映像が次々に見られて楽しめた。デル・モナコとティート・ゴッビの「オテロ」はCD持ってるけれどやはり凄い!その他有名所が次々と登場して楽しめました。

午後からはBShiのスーパーライブを横目で見ながら本を読む・・・。お酒もチビチビ・・・そしてお昼寝・・・う〜ん・・・最高だ!(笑)熱燗

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