2007.12.31 Monday
アニメ「BLUE DROP」第13話「Rosmarinus」(感想編)
余りに長くなったので、改めて・・・。(笑)
書き起こす為に何度も見ました・・・その度に・・・泣けました。(笑)
いや〜・・・実に素晴らしい作品です・・・・。
余りに奥が深くて、あれこれ考えていると何も書けなくなりそうです。夜中に目が覚めると、そのまま朝まで起きていられるほど、あれこれ考えさせてくれる・・・・。そんなお話ですね。こんな物語に出会えて・・・幸せです・・・・。
「大好き!!」と・・生まれ変わったように見詰め合ったマリと萩乃・・・。
12話の最後の場面、素適でした。
13話は12話の続きとしてすぐにはじまりました。よくありますね。なんだか期待しちゃいましたが、辛い結末でした。二人の幸せは・・・実にはかないものだった。「せめて学園祭が終わるまで・・・・・」という萩乃の望みも・・・・。
深夜の舞台での3人の会話・・・暖かな良いお話です。ミッチーって実に頭が良くそして純真で、誠実な人間です。彼女はこの物語の初めから、マリと萩乃に心を惹かれ、二人が結ばれる事を望んでいたと思います。二人が笑顔で語り合う姿を見ることが、彼女の喜びだったと思います。これって決して主人公にはなれないけど、大事な脇役ですね。(笑)
手を繋いでやってきた二人の姿は、彼女に喜びをもたらしましたが、同時に、裕子先生の話を聞いた以上は、二人の運命について不安を感じていたと思います。だからこそ、「今まで本当にありがとう御座いました・・・」と泣いたんでしょうね。別れの予感・・・でしょうか?でも・・・「あったかい」といった萩乃の思いと、その手のぬくもりは、彼女の心にいつまでも残ると思います。(この「あったかい」と言う言葉、第4話でも萩乃が口にしていましたね・・・。)
ですから、劇の上演が打ち切られたとき、「スパイ?」という言葉に対して、「違います!!」と言い切れたのも、ミッチーだからこそと思います。萩乃に対して、憧れに似た思いを持ち、彼女の暖かな心に触れ、共に劇を作りあげてきたという思いがあったからこそ、萩乃が異星人であっても「この星を守りたい」と言う言葉を信じることが出来たのでしょう。
そしてその気持ちを言葉にして、みんなを納得させることが出来たのも彼女だけだったと思いますね・・・。マリと萩乃・・・二人の幸せを見守ったミッチーこそ、この物語の3人目の主役だと思います・・・。
そういえば、細かい事ですが・・・脚本は緑色、プログラムはピンクで良いんですよね?何だか混乱しているように見えましたが・・・。(爆)
そして孤軍奮闘でエカリルを守ろうとするツバエルも素適でした。この二人の関係は、あくまでもコマンダーとオペレーターの関係に止まって、それ以上にはなりませんでしたが、軍人としての二人には当然のことだったでしょう。でも、それはドライな関係ではなく、とても親密な、暖かい関係でした。恋愛感情とは違う、主従の愛情?師弟愛と言うのか?その辺の微妙な部分が見所でもありましたね。エカリルの苦しみを全て見てきたツバエルにとって、コマンダーの幸せはミッチーと同様自分の喜びでもあったと思います。
マリと萩乃の別れの場面で、その喜びが目の前で無残に消えていくのを見守るしか無かったツバエルの辛さ・・・泣けましたね・・・。
そして、ラスト・・・エカリルと共に行けなかった無念・・・。目の前で消えていくBLUEとエカリルをポッドの中から見ることしか出来なかったことは、生を与えられた喜びよりも彼女を苦しめるのかもしれません・・・。
でも、そのおかげで、残された者たちは、エカリルの最期の様子を知る事が出来、何よりマリにとって大切なもの・・・萩乃の愛の強さを知る事が出来たのだと思います。
エカリルが見せた最後の微笑み・・・それはツバエルにとって生涯の宝でしょう・・・。
さて、ふたりの恋人・・・。
細かく見れば見るほど切ない二人でした。二人にとって残された時間は余りにも少なかった・・・。出合ってから別れまで、半年に満たない日々だと思います。更に互いの思いを確かめてからは・・・12時間もあったのでしょうか?他人の目が無い所では、手を離そうとしなかったのじゃないかな?そんな気がします。マリは別として萩乃には全てが見えていたと思います・・・・自分の最期まで含めて・・・。だからこそ、一瞬も離れたくなかったのではないか・・・余りに切ない二人です・・・。
そして、講堂から一人出て行く萩乃が満面の笑みを見せながらも、「さよなら」としか言わなかった時・・・。マリは初めて萩乃の考えが分かったのでしょう。この時にはっきりと・・・だから追うしかなかった・・・・。逆に言うと、萩乃は、マリに対して自分の運命について話していなかったんでしょうね・・・。
「寂しくなかったはず無い!・・・悲しくなかった訳が無い!!」萩乃の苦しみが全て理解できたマリ・・・。でも非情に出ていくBLUE・・・。どうしようもないと分かっていても追わずにはいられないマリの悲しみ・・・。
港での別れは余りに悲しく・・・そして・・・美しい情景でした・・・。何度見ても・・・泣けます・・・。
二人で過した時間は余りに少なく、追いすがるマリが口に出来たのは、懸命に練習したジャンヌへの叫びだけだった・・・・・・・・。でも・・・それこそマリにとっては萩乃の笑顔の思い出と共に・・・大切な宝物なんですね。二人で作りあげた物語ですから・・・思いのたけを全て表現できた・・・そう思います・・・。
そして・・・それは萩乃にとっても同じ・・・。最期の時・・・萩乃がジャンヌの言葉をつぶやく事で、マリの叫びの声と共に一体となり・・・これによって舞台では実演出来なかった劇を、マリと萩乃は、最後の別れの場面で・・見事に演じ切ったのだと思います・・・。
マリを救い、二人が主役の劇を見事に演じきった!!この思いこそ・・・萩乃の最期の安らかな表情の意味でしょう・・・。
何の悔いもなく逝ける・・・萩乃は・・・幸せだったと思います・・・。
一つだけはっきりしないのは最後に登場する2羽のアジサシですね。(いつもは覗き見趣味のガンナー(笑)の目となり口となっていましたが・・・。)
あれは・・・オノミルとエカリルでしょうか?アザナエルのためにオノミルが、そしてもはや彼岸の人となりつつあったエカリルの魂がとった形・・・そんな気がします。死を覚悟していたエカリルにとってのあの瞬間は、あちらとこちらの世界の境目だったのかも知れません・・・。
オープニングのテーマソングのように、できたら生きのびて、マリと共に飛びたかった萩乃の思い・・・その思いがとった形でしょうか・・・・。答えが何であれ、とても悲しく・・美しい形・・・それがあのアジサシのような気がしますね・・・・。(それとも・・・忠実なしもべであるBLUE自身か?・・・・・・。)
最終話まで見て初めてわかるのは、この物語は全体が実に良く考えられていということです。中間の回のお話は、見ているときは余り意味が無いように感じましたが、最終話まで見ると見えてくるものがあるのかも知れません。もう一度見たいですね。テーマソングも、それぞれが意味を持っていると思います。オープニングのテーマソングは萩乃のマリに対する最期の時の思いを、エンディング・テーマソングは萩乃の思いを受け継いでのマリの生きる道について・・・。
そして、副題になった「天使たちの戯曲」はその戯曲を通して、主役の二人が愛を深め、逃れられない運命の中でも幸福を得られるという事を見せてくれたんだと思います。
そう言えば、意味不明なのは最後に入るあのエピローグ?ですかね?あの部分から新たな物語が始まるという事なんでしょうが、実際に続編を期待して良いのか???不明です〜〜!!(笑)
あの「おばさん」が30年後のミッチーというのは全く想像も出来ませんでした。ひょっとしたら、あの「おばさん」が交渉をうまくまとめて、萩乃とマリが無事に生き延びることになる・・・なんて妄想を抱いていた私は大変ガッカリしました。(笑)最終話を見た直後は非常〜〜に落ち込みましたね。(笑)とんでもない「悲劇」に思えまして・・・辛かったよ〜!!(笑)でも時間と共に色々考えて・・・今まで書いたような結論に至りまして、何だか落ち着きました・・・今ではレクイエムも受難曲も聞こえません。(笑)
そんな訳で、ちょっと複雑なんですが・・・。半面、ツバエルとアザナエルが健在で相変わらず、というのはうれしいことでしたね。
心残りは、マリの事が分からなかった事です。それが分かっていればもう少し幸せな気持ちで見終わる事が出来たと思うんですが・・・。
でも、マリは・・・きっと元気でしょう。何しろ、萩乃があれだけ愛したんですから・・・。
うん・・・これで・・・ハッピー・エンド・・・ですね!!(笑)
書き起こす為に何度も見ました・・・その度に・・・泣けました。(笑)
いや〜・・・実に素晴らしい作品です・・・・。
余りに奥が深くて、あれこれ考えていると何も書けなくなりそうです。夜中に目が覚めると、そのまま朝まで起きていられるほど、あれこれ考えさせてくれる・・・・。そんなお話ですね。こんな物語に出会えて・・・幸せです・・・・。
「大好き!!」と・・生まれ変わったように見詰め合ったマリと萩乃・・・。
12話の最後の場面、素適でした。
13話は12話の続きとしてすぐにはじまりました。よくありますね。なんだか期待しちゃいましたが、辛い結末でした。二人の幸せは・・・実にはかないものだった。「せめて学園祭が終わるまで・・・・・」という萩乃の望みも・・・・。
深夜の舞台での3人の会話・・・暖かな良いお話です。ミッチーって実に頭が良くそして純真で、誠実な人間です。彼女はこの物語の初めから、マリと萩乃に心を惹かれ、二人が結ばれる事を望んでいたと思います。二人が笑顔で語り合う姿を見ることが、彼女の喜びだったと思います。これって決して主人公にはなれないけど、大事な脇役ですね。(笑)
手を繋いでやってきた二人の姿は、彼女に喜びをもたらしましたが、同時に、裕子先生の話を聞いた以上は、二人の運命について不安を感じていたと思います。だからこそ、「今まで本当にありがとう御座いました・・・」と泣いたんでしょうね。別れの予感・・・でしょうか?でも・・・「あったかい」といった萩乃の思いと、その手のぬくもりは、彼女の心にいつまでも残ると思います。(この「あったかい」と言う言葉、第4話でも萩乃が口にしていましたね・・・。)
ですから、劇の上演が打ち切られたとき、「スパイ?」という言葉に対して、「違います!!」と言い切れたのも、ミッチーだからこそと思います。萩乃に対して、憧れに似た思いを持ち、彼女の暖かな心に触れ、共に劇を作りあげてきたという思いがあったからこそ、萩乃が異星人であっても「この星を守りたい」と言う言葉を信じることが出来たのでしょう。
そしてその気持ちを言葉にして、みんなを納得させることが出来たのも彼女だけだったと思いますね・・・。マリと萩乃・・・二人の幸せを見守ったミッチーこそ、この物語の3人目の主役だと思います・・・。
そういえば、細かい事ですが・・・脚本は緑色、プログラムはピンクで良いんですよね?何だか混乱しているように見えましたが・・・。(爆)
そして孤軍奮闘でエカリルを守ろうとするツバエルも素適でした。この二人の関係は、あくまでもコマンダーとオペレーターの関係に止まって、それ以上にはなりませんでしたが、軍人としての二人には当然のことだったでしょう。でも、それはドライな関係ではなく、とても親密な、暖かい関係でした。恋愛感情とは違う、主従の愛情?師弟愛と言うのか?その辺の微妙な部分が見所でもありましたね。エカリルの苦しみを全て見てきたツバエルにとって、コマンダーの幸せはミッチーと同様自分の喜びでもあったと思います。
マリと萩乃の別れの場面で、その喜びが目の前で無残に消えていくのを見守るしか無かったツバエルの辛さ・・・泣けましたね・・・。
そして、ラスト・・・エカリルと共に行けなかった無念・・・。目の前で消えていくBLUEとエカリルをポッドの中から見ることしか出来なかったことは、生を与えられた喜びよりも彼女を苦しめるのかもしれません・・・。
でも、そのおかげで、残された者たちは、エカリルの最期の様子を知る事が出来、何よりマリにとって大切なもの・・・萩乃の愛の強さを知る事が出来たのだと思います。
エカリルが見せた最後の微笑み・・・それはツバエルにとって生涯の宝でしょう・・・。
さて、ふたりの恋人・・・。
細かく見れば見るほど切ない二人でした。二人にとって残された時間は余りにも少なかった・・・。出合ってから別れまで、半年に満たない日々だと思います。更に互いの思いを確かめてからは・・・12時間もあったのでしょうか?他人の目が無い所では、手を離そうとしなかったのじゃないかな?そんな気がします。マリは別として萩乃には全てが見えていたと思います・・・・自分の最期まで含めて・・・。だからこそ、一瞬も離れたくなかったのではないか・・・余りに切ない二人です・・・。
そして、講堂から一人出て行く萩乃が満面の笑みを見せながらも、「さよなら」としか言わなかった時・・・。マリは初めて萩乃の考えが分かったのでしょう。この時にはっきりと・・・だから追うしかなかった・・・・。逆に言うと、萩乃は、マリに対して自分の運命について話していなかったんでしょうね・・・。
「寂しくなかったはず無い!・・・悲しくなかった訳が無い!!」萩乃の苦しみが全て理解できたマリ・・・。でも非情に出ていくBLUE・・・。どうしようもないと分かっていても追わずにはいられないマリの悲しみ・・・。
港での別れは余りに悲しく・・・そして・・・美しい情景でした・・・。何度見ても・・・泣けます・・・。
二人で過した時間は余りに少なく、追いすがるマリが口に出来たのは、懸命に練習したジャンヌへの叫びだけだった・・・・・・・・。でも・・・それこそマリにとっては萩乃の笑顔の思い出と共に・・・大切な宝物なんですね。二人で作りあげた物語ですから・・・思いのたけを全て表現できた・・・そう思います・・・。
そして・・・それは萩乃にとっても同じ・・・。最期の時・・・萩乃がジャンヌの言葉をつぶやく事で、マリの叫びの声と共に一体となり・・・これによって舞台では実演出来なかった劇を、マリと萩乃は、最後の別れの場面で・・見事に演じ切ったのだと思います・・・。
マリを救い、二人が主役の劇を見事に演じきった!!この思いこそ・・・萩乃の最期の安らかな表情の意味でしょう・・・。
何の悔いもなく逝ける・・・萩乃は・・・幸せだったと思います・・・。
一つだけはっきりしないのは最後に登場する2羽のアジサシですね。(いつもは覗き見趣味のガンナー(笑)の目となり口となっていましたが・・・。)
あれは・・・オノミルとエカリルでしょうか?アザナエルのためにオノミルが、そしてもはや彼岸の人となりつつあったエカリルの魂がとった形・・・そんな気がします。死を覚悟していたエカリルにとってのあの瞬間は、あちらとこちらの世界の境目だったのかも知れません・・・。
オープニングのテーマソングのように、できたら生きのびて、マリと共に飛びたかった萩乃の思い・・・その思いがとった形でしょうか・・・・。答えが何であれ、とても悲しく・・美しい形・・・それがあのアジサシのような気がしますね・・・・。(それとも・・・忠実なしもべであるBLUE自身か?・・・・・・。)
最終話まで見て初めてわかるのは、この物語は全体が実に良く考えられていということです。中間の回のお話は、見ているときは余り意味が無いように感じましたが、最終話まで見ると見えてくるものがあるのかも知れません。もう一度見たいですね。テーマソングも、それぞれが意味を持っていると思います。オープニングのテーマソングは萩乃のマリに対する最期の時の思いを、エンディング・テーマソングは萩乃の思いを受け継いでのマリの生きる道について・・・。
そして、副題になった「天使たちの戯曲」はその戯曲を通して、主役の二人が愛を深め、逃れられない運命の中でも幸福を得られるという事を見せてくれたんだと思います。
そう言えば、意味不明なのは最後に入るあのエピローグ?ですかね?あの部分から新たな物語が始まるという事なんでしょうが、実際に続編を期待して良いのか???不明です〜〜!!(笑)
あの「おばさん」が30年後のミッチーというのは全く想像も出来ませんでした。ひょっとしたら、あの「おばさん」が交渉をうまくまとめて、萩乃とマリが無事に生き延びることになる・・・なんて妄想を抱いていた私は大変ガッカリしました。(笑)最終話を見た直後は非常〜〜に落ち込みましたね。(笑)とんでもない「悲劇」に思えまして・・・辛かったよ〜!!(笑)でも時間と共に色々考えて・・・今まで書いたような結論に至りまして、何だか落ち着きました・・・今ではレクイエムも受難曲も聞こえません。(笑)
そんな訳で、ちょっと複雑なんですが・・・。半面、ツバエルとアザナエルが健在で相変わらず、というのはうれしいことでしたね。
心残りは、マリの事が分からなかった事です。それが分かっていればもう少し幸せな気持ちで見終わる事が出来たと思うんですが・・・。
でも、マリは・・・きっと元気でしょう。何しろ、萩乃があれだけ愛したんですから・・・。
うん・・・これで・・・ハッピー・エンド・・・ですね!!(笑)