2007.07.31 Tuesday
日独経済の「病気」
選挙も終わり、何となく無気力な雰囲気だ・・・暑いからね。(笑)
先週の毎日新聞から一つ、忘れないうちに・・・。実は、先日の直木賞関連の記事の「上」にあったやつです。(笑)
「現在を読む」というコラム。「共通する副作用は格差拡大」と題した、ジャーナリスト熊谷徹氏の記事を一部引用。
『戦後の旧西独と日本の間には、いくつかの共通点がある。両国とも戦後めざましい経済復興を遂げ、輸出大国となった。1990年代前半から、深刻な経済停滞による「失われた10年」を経験したことも似ている。だが日本経済の低迷がバブル崩壊に端を発したのに対し、ドイツ病の主因は、高福祉による人件費の高騰や高い税金だった。東西ドイツ統一による負担も、症状を悪化させた。
ドイツ病の最も顕著な症状は、大量失業だった。1994年から12年間にわたり、平均失業率が10パーセントを超え、2005年の冬には、約529万人が路頭に迷った。ドイツの労働コストと法人税率は世界で最も高い部類に属する。多くの企業が、人件費を減らす為に、工場や経理部門を東欧に移したために、産業の空洞化が進んだ。・・・・・』
近年のドイツ政府の対応は社会保障にナタを振るうこと。年金、保険制度の削減見直し、法人税率の引き下げ、付加価値税を16%から19%へ、失業給付金の削減・・・・。企業は喜び、今年度の成長率は4%に、失業率も8.8%。しかし、長期失業者の雇用環境は改善されず生活水準は悪化・・・。増えたのは契約社員・・・。金持ちも増えたが貧乏人も増えた。同じじゃないか日本と。
『毎年帰国するたびに、日本がドイツを上回るスピードで格差社会になりつつあることを感じる。格差の拡大による、価値観の劣化も深刻だ。ドイツ病が最も深刻な時でも、毎年3万人が自殺したり、凶悪犯罪や引きこもりが急増することはなかった。日本ではドイツほど社会保障による安全ネットが整備されていないため、格差拡大の副作用もより重篤だ。ドイツではキリスト教的な倫理観が、危機の際にも市民の行動を律するが、日本ではそうした価値観が存在しないことが、事態を深刻化させている。責任意識の欠如も、ドイツ以上に深刻だ。5千万人分の年金記録が宙に浮くという未曾有の不祥事は、ドイツとは異質の「日本病」の進行を示す症例ではないだろうか。「痛みを伴う手術」が必要なのは、ドイツだけではない。』
「格差」問題に倫理観の崩壊を見る。初めて聞くお話です。
確かに、キリスト教的倫理観というのは日本人には無いと思うけど、それに代わる日本的な倫理観はあるんじゃないか?と一瞬思いましたね。でも、それって昔の事かな??。恥の文化、日本的勤勉さ、隣同士の助け合い・・・みんな過去の遺物??昨今の社会風潮は自分大事主義とでも言うのか?周りの人間の存在に目を閉ざすような雰囲気を感じる。もはや日本人を律する倫理観は存在しないのか??だとしたら・・・深刻だよな・・・。
年金記録の不祥事についても、関係ないだろ?と思ったんだけど、言われて見れば、倫理観、責任意識の欠如の現れか・・・言葉が無いな。日本最高水準の知性が結集されているはずの組織がこの有様では、もはやこの国が沈んで行くのは止めようが無いように思えてくるね。
頼るべき政治家は、選挙を前にしても大事なことは黙して語らず。最後の砦と思った有能なお役人様は、オオボケかましても平然とし・・・天下り先の確保に汲々として日々を過ごす???「責難は成事に非ず」・・・他人の粗探しをして咎めるばかりでなく、自らも謙虚に反省して政治に臨む。そういう政治家が・・・いるよね??いてほしいんだけど・・・。あ〜〜あ、只のおじさんは・・・あくまでも他力本願だ。(笑)
そういえば・・・昨日で一周年でしたね。信じられないけど、何とか続いている・・・まるで日本経済みたいだ・・・。(爆)皆様に・・・感謝いたします。
先週の毎日新聞から一つ、忘れないうちに・・・。実は、先日の直木賞関連の記事の「上」にあったやつです。(笑)
「現在を読む」というコラム。「共通する副作用は格差拡大」と題した、ジャーナリスト熊谷徹氏の記事を一部引用。
『戦後の旧西独と日本の間には、いくつかの共通点がある。両国とも戦後めざましい経済復興を遂げ、輸出大国となった。1990年代前半から、深刻な経済停滞による「失われた10年」を経験したことも似ている。だが日本経済の低迷がバブル崩壊に端を発したのに対し、ドイツ病の主因は、高福祉による人件費の高騰や高い税金だった。東西ドイツ統一による負担も、症状を悪化させた。
ドイツ病の最も顕著な症状は、大量失業だった。1994年から12年間にわたり、平均失業率が10パーセントを超え、2005年の冬には、約529万人が路頭に迷った。ドイツの労働コストと法人税率は世界で最も高い部類に属する。多くの企業が、人件費を減らす為に、工場や経理部門を東欧に移したために、産業の空洞化が進んだ。・・・・・』
近年のドイツ政府の対応は社会保障にナタを振るうこと。年金、保険制度の削減見直し、法人税率の引き下げ、付加価値税を16%から19%へ、失業給付金の削減・・・・。企業は喜び、今年度の成長率は4%に、失業率も8.8%。しかし、長期失業者の雇用環境は改善されず生活水準は悪化・・・。増えたのは契約社員・・・。金持ちも増えたが貧乏人も増えた。同じじゃないか日本と。
『毎年帰国するたびに、日本がドイツを上回るスピードで格差社会になりつつあることを感じる。格差の拡大による、価値観の劣化も深刻だ。ドイツ病が最も深刻な時でも、毎年3万人が自殺したり、凶悪犯罪や引きこもりが急増することはなかった。日本ではドイツほど社会保障による安全ネットが整備されていないため、格差拡大の副作用もより重篤だ。ドイツではキリスト教的な倫理観が、危機の際にも市民の行動を律するが、日本ではそうした価値観が存在しないことが、事態を深刻化させている。責任意識の欠如も、ドイツ以上に深刻だ。5千万人分の年金記録が宙に浮くという未曾有の不祥事は、ドイツとは異質の「日本病」の進行を示す症例ではないだろうか。「痛みを伴う手術」が必要なのは、ドイツだけではない。』
「格差」問題に倫理観の崩壊を見る。初めて聞くお話です。
確かに、キリスト教的倫理観というのは日本人には無いと思うけど、それに代わる日本的な倫理観はあるんじゃないか?と一瞬思いましたね。でも、それって昔の事かな??。恥の文化、日本的勤勉さ、隣同士の助け合い・・・みんな過去の遺物??昨今の社会風潮は自分大事主義とでも言うのか?周りの人間の存在に目を閉ざすような雰囲気を感じる。もはや日本人を律する倫理観は存在しないのか??だとしたら・・・深刻だよな・・・。
年金記録の不祥事についても、関係ないだろ?と思ったんだけど、言われて見れば、倫理観、責任意識の欠如の現れか・・・言葉が無いな。日本最高水準の知性が結集されているはずの組織がこの有様では、もはやこの国が沈んで行くのは止めようが無いように思えてくるね。
頼るべき政治家は、選挙を前にしても大事なことは黙して語らず。最後の砦と思った有能なお役人様は、オオボケかましても平然とし・・・天下り先の確保に汲々として日々を過ごす???「責難は成事に非ず」・・・他人の粗探しをして咎めるばかりでなく、自らも謙虚に反省して政治に臨む。そういう政治家が・・・いるよね??いてほしいんだけど・・・。あ〜〜あ、只のおじさんは・・・あくまでも他力本願だ。(笑)
そういえば・・・昨日で一周年でしたね。信じられないけど、何とか続いている・・・まるで日本経済みたいだ・・・。(爆)皆様に・・・感謝いたします。