雪太郎のつぶやき

美しいもの、面白いもの、切ないもの、考えさせる物・・・。一人が好きだけど、独りじゃ寂しい。そんな私のつぶやき・・・・。
クラシック音楽が苦手な人にはお薦めできません。暗いのが嫌いな人にはお薦めできません!!お子様にもお薦めできません!!
[謝辞]
父と母に、家族に、多くの慰めと喜びを与えてくれた、過去、現在、そして未来の芸術家達に、感謝!!
[おことわり]
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2007.03.31 Saturday

桜が

咲いてますね〜〜!!

近所をちょっとブラブラして見ましたが、曇り空では綺麗に写りませんね・・・・。


まだ蕾も結構ありましたが


かなり咲いちゃってますね〜・・・。


次の週末まで・・・もたないかな???(笑)花見に奔走する人達も必死か???(爆)桜

2007.03.31 Saturday

遺産?

聴いてます・・・ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番ト長調作品78《雨の歌》。
ヴィクトリア・ムローバとピョートル・アンデルシェフスキーの演奏、1995年の録音。

あ〜・・・ブラームスって多分好いやつだったんだろうな・・・そんな音楽だ・・・。(笑)

先ほどまでブックオフに行ってました、明日雨とか言ってたから・・・あ?夜なの??
クラシックCDがど〜んと増えてました!!1000枚〜2000枚位の感じで・・・。

有名なやつは結構高かったけど、そうでなければ1枚1000円位。今聴いてるのと、アシュケナージのシューマン・・・「ダヴィッド同盟舞曲集」が入っているやつ(笑)・・・それからカラヤンのEMI盤の「ドン・カルロ」と「アイーダ」。オペラは高かったけど・・・、対訳が付いてたので買ってしまいました。LPでも持ってたやつなんですけどね・・・懐かしくて・・。(笑)

ブックオフで驚いたのは・・・増えてたCDのほとんどが、どうも同じ所有者からの買い入れのようだったこと。クラシック全般・・・満遍なく、それなりのレヴェルの作品で揃ってましたね。帯が付いたままで、それが同じやり方でテープ止めしてありましたので・・・同じ所有者と分かる。

なぜ手放したのか????飽きたから???引越しするんで???それとも・・・・??
いずれにしろ・・・・ありがたく聴かせていただきます・・・ということですね・・・。

まだまだ掘り出し物が有りそうな気がします・・・・じっくり選びましょう・・・。見る

2007.03.29 Thursday

小菅優ピアノリサイタル

NHK−FMベストオブクラシックを聴きました・・・注目の小菅優さん!!

− 小菅優 ピアノ・リサイタル −
  〜滋賀県東近江市公開録音〜
「歌劇“後宮からの誘かい”から 序曲」モーツァルト作曲/編曲(4分55秒)
「ピアノ・ソナタ 変ホ長調 K.282」  モーツァルト作曲(12分50秒)
「ピアノ・ソナタ ニ長調 K.284」   モーツァルト作曲(24分07秒)
「雨の樹 素描」               武満 徹・作曲(4分42秒)
「ダヴィッド同盟舞曲集 作品6」       シューマン作曲(30分27秒)
「“オーボエ協奏曲 ニ短調”から 第2楽章」
     マルチェルロ作曲、ヨハン・セバスチャン・バッハ編曲(4分05秒)
「超絶技巧練習曲 第5番“鬼火”」        リスト作曲(3分55秒)

(ピアノ)小菅 優 〜滋賀県・東近江市あかね文化ホールで収録〜(2006.9.23)
(〜NHK HP)

新聞を読みながらだったりして・・・・。(笑)
モーツァルトは・・・とても滑らか〜〜とは感じましたが・・・・眠かった・・・・・。(恥)
モーツァルトは苦手なんだ・・・という事がはっきりした、それが前半の収穫か?・・・。(笑)

後半は・・・武満とシューマン。

武満は・・・良い感じ・・・・。透明で柔らかな響きが・・・決して濁らない!!絶妙なタッチ!!曲の全体像が見えるような演奏・・・・上手い!!

シューマン・・・小菅優がこれから力を入れるといったそうですが・・・素晴らしい!!

小粋に始まった曲・・・。スローな部分・・・・柔らかい・・・・。快活な部分・・・リズム・・・テンポがしっかりしていて安定している・・・。ゆっくり歌う部分・・・微妙な揺れが・・・絶妙・・・。静かなつぶやき・・・・音の繋がりが光の糸を引くように・・・。激しい部分も・・・決してうるさくならない・・・しっかりとしたテンポ感覚。

強弱・・・緩急・・・明暗の表情の付け方が絶妙!!淡い光に浮かぶ陽炎のような表現も・・・聴かせる・・・・・。

聴いていて・・・ドラマを感じましたね・・・・。起承転結・・・曲の中の部分部分の意味合いが分かるような演奏。こんな演奏はめったに聴けないと思う・・・・。
思わず・・・腕を組んで・・・正座して聴いていた・・・。(笑)

アナウンサーは、彼女の活躍ぶりをあれこれ説明してくれましたが、とにかく音を聴いて見ないことには始まらない・・・。TV(トップランナー)でも放送してましたが、まともには聴いていないし・・・で、聴いてみたわけですが・・・凄い人ですね!!

アンコールの2曲も、歌わせ方が絶妙!!

ゆるぎない基礎の上に豊かな音楽性が花を開いたという感じ・・・安心して音楽に没入できました。これは只事では無い!!(笑)これからも注目していきましょう〜!!拍手

2007.03.29 Thursday

上橋菜穂子「守人シリーズ」NHKラジオドラマで登場!!

NHKの番組表を見ていたら、FMの「青春アドベンチャー」というラジオドラマの予定が目に・・・。

『精霊の守り人』(再)(全10回)

【放送日】
4月2日(月)〜4月9日(金) 22:45〜23:00(1-5回)
4月9日(月)〜4月13日(金) 22:45〜23:00(6-10回)

原作:上橋菜穂子
『精霊の守り人』(偕成社刊)
脚色:丸尾聡
選曲:伊藤守恵
演出:真銅健嗣
技術:藤井芳保 水野友晴
効果:西ノ宮金之助 稲葉護

出演:唐沢潤 大久保祥太郎 渡辺美佐子 建蔵
斉藤とも子 草薙幸二郎 織田優成 酒向芳
石住昭彦 平沼寧 若松武史 渡辺卓
岡村洋一 小林達雄 沢りつお

あらすじ:日本のファンタジーで絶大なる人気を誇るシリーズのドラマ化。腕のたつ異国出身の女用心棒バルサが、異界のものに卵を産みつけられ、危機に直面している皇子を救う!人間世界の刺客たちとの激闘、百年に一度生まれるという異界の卵の秘密。人知を遙に越える巨大な爪の襲撃。主人公と皇子の息をつかせぬ冒険譚のエンターティンメントドラマ。

『闇の守り人』(全10回)

【放送日】
4月16日(月)〜4月20日(金) 22:45〜23:00(1-5回)
4月23日(月)〜4月27日(金) 22:45〜23:00(6-10回)

原作:上橋菜穂子
脚色:丸尾聡
選曲:伊藤守恵
演出:真銅健嗣

出演:未定

あらすじ:日本のファンタジーで超人気シリーズ「精霊の守り人」続編のドラマ化。腕のたつ異国出身の女用心棒バルサが、25年ぶりに故郷に帰る。幼い日、王宮の陰謀に巻き込まれ、槍の達人ジクロとともに旅立って以来のことである。育ての親ジグロはそのため故国で汚名を着せられていた。汚名返上のため命懸けの槍がうなる!息をつかせぬエンターティンメントドラマ。(日本児童文学者協会賞受賞)

(〜NHK HP)

「精霊の守人」は昨年夏に放送されたものの再放送ですね。アニメも始まるのでついでに・・・ということでしょう。上手く時間が合ったら聴いてみたいものです。音楽

2007.03.26 Monday

アニメ「十二国記」第11話

第十一話 「月の影 影の海」 十一章

「戦乱に明けくれる中世の京都に、蝕によりこの地へと流れ着いていた幼き六太の姿があった。家族を養っていくことが出来なくなった両親の手によって、山の中に捨てられた六太。やがて空腹と疲労から意識を失いかけた時、一匹の獣が近づいてくる――。
 獣は、触によって流された雁国の麒麟である六太を探しにきた女怪だった。そして、自分のいるべき場所へと戻ってきた六太は、麒麟としての宿命を知らされる。」
(〜NHK HP)

「おとう・・・なんでだ・・・・偉い人は俺たちを助けてくれるんじゃないのか?」
戦乱の中、逃げ惑う幼い六太は父親に聞くが・・・血に弱い六太は山中に置き去りにされる・・・。
「絶対帰ったりしない・・戻って困らせたりしない・・皆が落ち着いて・・・幸せになって・・・オレのことを思い出して・・・・・弔いに来てくれるまで・・・・・・・待ってるから・・・・・」

「食っても痩せてるぞ・・・」死にかけた六太を助けたのは女怪の沃飛・・・頬擦りをして抱きしめ・・・蓬山へ連れ戻す。

蓬山で育てられるながらも「王を選ぶ」という自分の役割に違和感を感じる延麒六太・・・。
荒廃した雁国を見た六太は「オレは王など選ばない・・・王は民を救わない・・・王がいるから戦がおきる・・・・」とかたくなに思い込む・・・。

王を目指す者が集まる昇山が始まっても、王を見出す事に嫌悪感を抱く六太は、「オレには王は選べない!!」と叫んで自ら蝕を起こし・・・蓬山から消えてしまう・・・・。

無意識のうちに「和」に飛んだ六太は、6年の放浪の末、尚隆に出会う。
「雁を滅ぼす王」に・・・王気が見えた・・・・。

一族の滅亡に直面する尚隆は、自らを犠牲に民を救おうとするが・・・最後の戦いは、救おうと思った民も含めての総力戦となって・・・最後の瞬間・・・六太は尚隆を助ける。

「オレは・・・」小船の上で気付いた尚隆・・・。
「助けられたのはお前だけだ・・・済まない・・・」
「皆を守ってやれなかった・・・」
「お前のせいじゃない・・・・」
「若と呼ばれるたび、一緒に託された物がある・・・一声毎に降り積もったもの・・・。連中の願いを一身に背負い・・・もはや下ろすすべがない。いくら能天気なオレでも・・・嫌気がさす・・・」
「お前国が欲しいか?」
「欲しいな・・」
「豊かでもない・・・やせ細った国でもか?」
「関係ない・・・国のない殿様など・・お笑い種だからな・・・」
「国と民をやろうか?・・・ただし・・それを望むなら・・・お前は全てに別れを告げなければならない・・・」
「別れを告げねばならぬものが、まだオレにも残っているか?」
「この海にも戻れない・・・それでも良ければ・・・お前に国をやる・・玉座が欲しいか?」
「欲しい・・・」尚隆の前に跪き、頭を下げる六太・・・。
天命をもって主上にお向かいする・・・これより後・・・詔命に背かず、御膳を離れず、忠誠を誓うと誓約申し上げる・・・許すと言え・・・・お前が期待を背負っているなら、オレは国を背負っている・・・」
許す

荒廃しきった雁の国土を見つめる尚隆と、恥じるように足元を見つめる六太・・・。
「これだけ何もなければ、かえって好き勝手できて、いっそやり易いだろうよ。」
驚いたように見上げる六太。
「蓬山とやらに行こうか?大任をもぎ取りに!」
「頼む・・・」泣きながらつぶやく六太・・・。
「任せておけ!!」

王は民を守るものかその逆か?六太の悩みは深い。でも天意の具現とも言うべき、王気を具えた人間を前にすると、託さずにはいられない・・・・麒麟とはそのような獣・・・。

互いの存在なしには生きられない王と麒麟の関係が語られていました。王冠2

2007.03.25 Sunday

井上 道義 京都市交響楽団 第497回定期演奏会

NHKーの「FMシンフォニーコンサート」を聴きました。

組曲“カレリア” 作品11」        シベリウス作曲
                      (16分30秒)
「交響曲 第7番 ハ長調 作品105」    シベリウス作曲
                      (19分30秒)
「交響詩“フィンランディア”作品26」    シベリウス作曲
                       (8分30秒)

                  (管弦楽)京都市交響楽団
                     (指揮)井上 道義
  〜京都市・京都コンサートホールで収録〜 2007年2月18日
(〜NHK HP)

この会場・・・音が良い!!

ブラボー!!!
1曲目の「カレリア」が素晴らしい〜〜!!
軽妙で爽やかな心踊る演奏でした。会場からもブラボーが聞こえましたが同感です!!

2曲目は「交響曲第7番」。
初めて聴いた?1楽章の結構複雑な曲ですが、スムーズで自然な、まとまりの良い演奏だったと思います。流れてくる音の一つ一つの、有機的な繋がりが感じられるんですね・・・。強弱やテンポも活き活きとしていました。名演かも・・・。

3曲目の「フィンランディア」。う〜ん・・・素晴らしい〜〜!!(笑)
力強く勢いに満ちた感動的な演奏でした!!井上氏は、聴衆に力強い気持ちで帰ってもらいたいという気持ちから、この曲を最後に持ってきたそうです。なんとも心憎い配慮です。白夜の国の爽やかな光に照らされるような名演でした!!

1990年から8年間ほども常任指揮者を勤めたという井上氏が、手兵ともいうべき京都市響と展開した音絵巻・・・3曲とも素晴らしかった。会場で聴けた人達は幸運だった、と思いましたね。井上道義・・・次も聞いてみよう!!拍手

2007.03.25 Sunday

メトロポリタン歌劇場「カヴァレリア〜」「道化師」

今日のNHK−FM「海外クラシックコンサート」は今年2月のメトロポリタン歌劇場公演から。
マスカーニの歌劇“カヴァレリア・ルスティカーナ”とレオンカヴァルロの歌劇“道化師”。

「歌劇“カヴァレリア・ルスティカーナ”」   マスカーニ作曲
                   (1時間12分04秒)
       サントゥッツァ…(ソプラノ)ドローラ・ザジック
   ローラ…(メゾ・ソプラノ)サンドラ・ピークス・エディー
    トゥリッドゥ…(テノール)サルヴァトーレ・リチートラ
         アルフィオ…(バリトン)マーク・デラヴァン
             ルチア…(アルト)ジェーン・バネル

「歌劇“道化師”」           レオンカヴァルロ作曲
                   (1時間14分37秒)
       ネッダ…(ソプラノ)クラッシミラ・ストヤノヴァ
       カニオ…(テノール)サルヴァトーレ・リチートラ
           トニオ…(バリトン)ラード・アタネッリ
        ペッペ…(テノール)トニー・スティーヴンソン
         シルヴィオ…(バリトン)ラッセル・ブラウン

             (合唱)メトロポリタン歌劇場合唱団
           (管弦楽)メトロポリタン歌劇場管弦楽団
               (指揮)マルコ・アルミリアート
  〜アメリカ・ニューヨーク メトロポリタン歌劇場で収録〜
                   <2007/2/10>
  (メトロポリタン歌劇場提供)(〜NHK HP)

時間的にも、内容的にもちょうど良い?という事から?作曲者が違うにもかかわらずまとめて演奏することが普通?になっているこの2曲。主役のテノールが同じサルバトーレ・リチートラか・・・。指揮のアルミリアート・・・知らないな〜。(笑)

まずは「カヴァレリア・ルスティカーナ」から。よくよく考えたら・・・間奏曲や一部のアリア以外、まともに聴いた事ないな〜・・・。(笑)

う〜ん・・・・冗談抜きで・・・いい音だ〜。素晴らしい臨場感・・・このまま海賊盤が出せそう?(笑)楽器や歌手の動きが分かる程・・・。

全一幕の前半はまずまず・・とは言っても、対訳がないから誰が何をやってるのかも含めてさっぱりだけど・・・wikipediaであらすじを見ながら聴く・・・。(笑)間奏曲はやはり素晴らしい〜〜!!メトのオーケストラって女性が多かったけど・・・情感豊かです・・・。

後半は・・・劇的緊張の高まりに伴って、歌も・・・・・。

トゥリッドゥと母の別れの場面以降は・・・凄まじい・・・・正にヴェリズモ!!

素晴らしいドラマでした!!

次は「道化師」。
これは「NHKイタリア歌劇」のCD持ってますが・・・記憶に無い・・・。(笑)

聴き始めると、なるほど「道化師」が後半に来る理由が何となく分かります。こちらの方が印象的なメロディーが多く完成度が高いみたいですね〜!!

全2幕のプロローグ、トニオの前口上が素晴らしい!!バリトンのラード・アタネッリっか・・・。初めて聴きましたが良いね〜!!何だかカップチッリを思い出します。

第1幕は群集の場面から・・・活き活きとした合唱です。しかしどうも・・リチートラの声は輝きに欠けているように感じるんだけど・・・。(笑)
ネッダ役のソプラノ・・・クラッシミラ・ストヤノヴァ・・・東欧系?・・・昨年?東京でも歌ったらしいけど、可憐な感じの声が・・・・好みです!!(笑)ネッダという役が可憐か?と言われればなんとも言えませんが・・・。(笑)

後半のネッダとカニオの対決場面以降は、目が離せません・・・。(笑)
カニオの有名なアリア「衣装を着けろ」は泣けます・・・。ちょっとくすんだリチートラの声も合ってるか?

間奏曲は・・・・ヴァイオリンの繊細な旋律が・・・・生きてますね・・・。清純さと激情の間を揺れ動く悲劇的なメロディーです・・・・・・・。

第2幕、底抜けに明るい始まりです。劇中劇と現実が混沌としていくという展開は、見る者の想像力を刺激してくれますが、特に悲劇の場合は・・・劇的迫力が倍増します・・・。

次第に錯乱していくカニオ・・・クライマックスを、オーケストラもリチートラも劇的に表現してくれました。始めはどうかと思ったリチートラも、この場面のためにセーブしていたんでしょうね、最後で決めてくれました。良かったと思います!!

ドロドロの人情悲劇?ともいうべき2つのオペラでしたが、クライマックスで、全てを失った主人公達が見せる人間の悲しさは洋の東西を問わない感情表現ですね。耳と目の両方でそれらを訴えかけてくるオペラは、日常生活に疲れた私の感性に「活!!」を入れてくれます。(笑)

う〜ん・・・メトロポリタン・・・集客の為と言う事もあるんでしょうが、最新の公演が聴けるようにしてくれた事はありがたいですね、NHKもどんどん放送してもらいたいものです。ムード

2007.03.25 Sunday

菅野 雪虫「天山の巫女ソニン 2 海の孔雀」

天山の巫女ソニン  2  海の孔雀
天山の巫女ソニン 2 海の孔雀
菅野 雪虫

第2巻・・・今年の2月発売の新刊です。

表紙は、今回の主たる舞台の隣国の王宮かな?豪華で華やかな建物と庭園ですが、実は・・・王室という狭い世界に閉じ込められているようなもの・・・今回はそんなお話。

主人公ソニンは、自ら仕える王子イウォルの隣国への留学に同行して旅立つ。隣国の王室は一見安定しているように見えながら、実は大きな問題を抱えていた・・・・。王と王妃、二人の王子のそれぞれが抱える悩みと孤独。ソニンとイウォルは否応なくその問題に巻き込まれてしまって・・・・・。

前巻同様、明るく真っ正直なソニンのほのぼのとした雰囲気があふれています。ところがあちこちで、周りの人間たちや、自分の役割や生き方について考え込むソニンの姿もあります。人の上に立つ者の役割、巫女であった自分の生き方、嫉妬と羨望、家族や友達、国民と王室のあり方・・・。

印象的なのは第1巻で自ら命を断った、王弟の妻にして、悪女として生きてきた薄幸の元巫女レンヒとソニンの関わり・・・。落ちこぼれ巫女のソニンは、悪女レンヒと一言で片付けることの出来ない、複雑な思いを胸に秘めていた。旅先の国の王室で、困難に巻き込まれたソニンの前に現れたのは、レンヒの影・・・・。

悩みながらも、前向きに生きようとするソニンの姿はやはり魅力的です。エキゾチックな場面や、細やかな心理描写も素晴らしく楽しく読めます。

次の巻はいつ出るのかな〜〜!!!(笑)

「三つの国を舞台に、運命に翻弄されつつも明るく誠実に生きる、落ちこぼれの巫女ソニンの物語」と講談社は言っているのですから、最低でも後一巻はあるはずですね〜。楽しみです!!(笑)グッド

2007.03.25 Sunday

春の雨

久しぶりの雨・・・結構強いね・・・・。

昨日は午前中にまた行ってきました〜。なにしろ雪国生まれの私にとっては、春の使者であるカタクリの花には目が無いんです。とは言っても、雪解け直後の山の斜面で、太陽の光をいっぱいに浴びて咲き誇るカタクリの花に比べると・・・ちょっと元気がないけど。(笑)


もう少し楽しめそうかな。場所によってはこれからのところも・・・・。


川沿いの里山のあちこちに群落があって、地元の方がロープを張ったりした管理しているんです。


竹林もあって散歩にぴったり、のんびり往復1時間くらい楽しめますよ。


近くのお寺の枝垂桜?も咲いてました。

来週からは桜かな?足

2007.03.25 Sunday

メトロポリタン歌劇場 「ガラ・コンサート」

見ました、聴きました・・・。
総支配人を16年間務めた ジョセフ・ヴォルピーの退任記念と銘打ったコンサート、凄い歌が次々と・・・・と期待したんですが・・・・それ程でもなかった・・・かな?(笑)

と言うか、はっきり言うと、そういう事を期待するほうが間違っていたという事。

趣旨はあくまでヴォルピー氏に対する感謝の念を表すことなんですね。だから出演者たちも大向こうの受けを狙ったパフォーマンスではなく、心のこもった暖かい演奏歌唱でしたね。

全27曲ですから3時間に及ぶ大変なコンサートです・・・・・・。(笑)

1. 心配でたまらない ( ムーア作曲 )
ソプラノ : デボラ・ヴォイト ピアノ : ブライアン・ゼガー
2. 歌劇「ルスランとリュドミーラ」 から 序曲 ( グリンカ作曲 )
指 揮 : ワレリー・ゲルギエフ
3. 歌劇「セミラーミデ」 から “わたしは幸せになりたい” ( ロッシーニ作曲 )
テノール : フアン・ディエゴ・フローレス 合唱 : メトロポリタン歌劇場合唱団
指 揮 : マルコ・アルミリアート
4. 歌劇「アルジェのイタリア女」 から“ああ なんという顔かたち” ( ロッシーニ作曲 )
メゾ・ソプラノ : オルガ・ボロディナ バリトン : デーヴィッド・ウォン バス : イルダール・アブドラザコフ
合 唱 : メトロポリタン歌劇場合唱団 指 揮 : マルコ・アルミリアート
5. サルスエラ「港の酒場女」 から  “そんなことは ありえない” ( ソロサーバル作曲 )
テノール : プラシド・ドミンゴ 指 揮 : マルコ・アルミリアート
6. お金持ちを探しているの ( ブラウン作曲 )
メゾ・ソプラノ : フレデリカ・フォン・シュターデ ピアノ : ブライアン・ゼガー
7. 歌劇「エフゲーニ・オネーギン」 第3幕 から “ポロネーズ” ( チャイコフスキー作曲 )
俳 優 : ビル・アーウィン バレエ : メトロポリタン歌劇場バレエ
指 揮 : パトリック・サマーズ
8. 歌劇「夢遊病の女」 から    “おお花よ、おまえに会えるとは思わなかった”“思いもよらないこの喜び” ( ベルリーニ作曲 )
ソプラノ : ナタリー・デッセイ指 揮 : パトリック・サマーズ
9. 歌劇「トロヴァトーレ」 から “静かな夜” ( ヴェルディ作曲 )
ソプラノ : ルネ・フレミング 指 揮 : パトリック・サマーズ
10. 歌劇「さまよえるオランダ人」 から “期限は切れた” ( ワーグナー作曲 )
バス : ジェームズ・モリス 指 揮 : ペーター・シュナイダー
11. 歌劇「トロイ人」 から “わたしは死にます” ( ベルリオーズ作曲 )
メゾ・ソプラノ : ワルトラウト・マイアー 指 揮 : ペーター・シュナイダー
12. 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 から 優勝の歌「朝は ばら色に輝き」 ( ワーグナー作曲 )
テノール : ベン・ヘップナー 指 揮 : ペーター・シュナイダー
13. 歌劇「死の都」 から  マリエッタの歌「わたしに残された幸せ」 ( コルンゴルト作曲 )
ソプラノ : キリ・テ・カナワ 指 揮 : ペーター・シュナイダー
14. 観客の歌 ( ムーア作曲 /トルーブ編曲 )
メゾ・ソプラノ : スーザン・グレイアム 指 揮 : パトリック・サマーズ
15. 歌劇「死の都」 から  ピエロの歌「あこがれと空想はよみがえる」 ( コルンゴルト作曲 )
バリトン : トマス・ハンプソン 指 揮 : ジェームズ・コンロン
16. 歌劇「ドン・カルロ」 から  ロドリーゴの死「終わりの日は来た」 ( ヴェルディ作曲 )
バリトン : ドミートリ・ホロストフスキー 指 揮 : ワレリー・ゲルギエフ
17. 歌劇「ドン・カルロ」 から “彼女はわたしを愛したことがない” ( ヴェルディ作曲 )
バ ス : ルネ・パーペ 指 揮 : ワレリー・ゲルギエフ
18. 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」 から 復活祭の合唱「主はよみがえられた」 ( マスカーニ作曲 )
メゾ・ソプラノ : ワルトラウト・マイアー  メゾ・ソプラノ : ウェンディ・ホワイト 合 唱 : メトロポリタン歌劇場合唱団 指 揮 : マルコ・アルミリアート
19. 歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」 から“妹よ、見てごらん” ( モーツァルト作曲 )
ソプラノ : キリ・テ・カナワ  メゾ・ソプラノ : フレデリカ・フォン・シュターデ 指 揮 : パトリック・サマーズ
20. 歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」 から “さわやかに風よ吹け” ( モーツァルト作曲 )
ソプラノ : ルネ・フレミング メゾ・ソプラノ : スーザン・グレイアム バリトン : トマス・ハンプソン 指 揮 : パトリック・サマーズ
21. 喜歌劇「メリー・ウィドー」 から “ヴィリアの歌” ( レハール作曲 )
ソプラノ : カリタ・マッティラ 指 揮 : パトリック・サマーズ
22. 喜歌劇「メリー・ウィドー」 から “唇は黙して” ( レハール作曲 )
ソプラノ : カリタ・マッティラ バリトン : トマス・ハンプソン 指 揮 : パトリック・サマーズ
23. ポルカ「ハンガリー万歳」 ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
ソプラノ : メトロポリタン歌劇場バレエ 指 揮 : ペーター・シュナイダー
24. 歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」 から “わたしは行くが、きみは平和に” ( モーツァルト作曲 )
メゾ・ソプラノ : スーザン・グレイアム クラリネット : アンソニー・マクギル 指 揮 : ペーター・シュナイダー
25. 歌劇「愛の妙薬」 から “人知れぬ涙” ( ドニゼッティ作曲 )
テノール : ラモン・ヴァルガス 指 揮 : プラシド・ドミンゴ

− ジョゼフ・ヴォルピー氏へのコメント −
 
26. 歌劇「フィデリオ」 から 群衆と囚人たちの合唱「このよい日」 ( ベートーベン作曲 )
ソプラノ : カリタ・マッティラ テノール : ベン・ヘップナー バス : ルネ・パーペ  〃 : ジェームズ・モリス テノール : マシュー・ポレンザーニ ソプラノ : レイチェル・ダーキン
合 唱 : メトロポリタン歌劇場合唱団 指 揮 : ペーター・シュナイダー
27. この歌を歌ったら ( アーネスト・チャールズ作曲 )
ソプラノ : ルネ・フレミング 指 揮 : パトリック・サマーズ

以上 管弦楽 : メトロポリタン歌劇場管弦楽団
[ 収録: 2006年5月20日, メトロポリタン歌劇場 (ニューヨーク) ]
(〜NHK HP)

1曲目を聴いて、このコンサートの雰囲気が良く分かりました。

心配でたまらない ( ムーア作曲 )
ソプラノ : デボラ・ヴォイト ピアノ : ブライアン・ゼガー

たしかマイクを持って?小粋な感じのユーモアたっぷりの曲でした。歌劇場の中の人間関係についての抱腹絶倒の内容で、会場は爆笑の渦でしたね〜。(笑)支配人と歌手や裏方の関係を面白おかしく歌っていたような記憶ですが、ニューヨーカー好みのしゃれっ気たっぷりの演出です。肩の力を抜いて楽しくやりましょうということですね。正に食前酒です。

ベテラン、ドミンゴは迫力たっぷりで大喝采!!懐かしいシュターデやテ・カナワも小粋に、あるいはしっとりと歌ってくれました。

フレミングやデッセイをはじめとする現役世代?は、それぞれの持ち味を出して喝采を浴びていましたね。(正直言って誰が現役世代なのか良く分かりませし〜・・・・往年の名花に比べると声は出ているけど・・・地味な印象がしたんだけどな〜〜。(笑))

驚いたのが最後の方で・・・・なんとミレッラ・フレーニが!!!!!!

「 ジョゼフ・ヴォルピー氏へのコメント 」というのが、フレーニだったんです!!

真紅のドレスに長い金髪の、もう70歳位のフレーニは背筋も真直ぐで、ほんのちょっと太め?なだけで歳を感じさせません。ヴォルピー氏への感謝の言葉を述べてくれました。なんと1965年のメトデビューだった・・・今でもメトの舞台に立っていると解説は言ってましたね。ちょっと長いけど載せましょう。

「ありがとう。41年前、私は昔のメトでデビューしました。39丁目に着いたとき、ひどく緊張しました。何しろ初めてのアメリカでしたから。それはもうドキドキしていたのです。私はメトの舞台に立つことになりました。御存知のように、オペラにはイタリア語が不可欠なのです。そこで探したのは曲がった釘でした。イタリア語でキオド、オペラの幸運のお守りです。私はミミのようにあたりを探しました。(笑)すると突然、一人の男性が私の前に立ったのです。彼は「これを探してるのかな」(笑)そして「どうぞ 君のものだよ」。私は彼を見つめました。初対面の人でした。いま思えばその人こそ・・・ジョセフ・ヴォルビー氏だったのです。もし彼でなければ、そっくりの兄弟でしょう。(笑)いえ、彼その人でした。彼に感謝します。長い長い年月を、ともに歩んできました。本当に長い間です。私たちはメトのため、彼のため、自分のため、みんなのためにがんばってきました。舞台によいお土産を残せたと思います。ジョー・・・何と言ったらよいかしら・・・仲良しのあなたに。私がここにこうして立つのは、光栄の至り、大きな喜びです。あなたとジーンの門出をお祝いしましょう。ではプッチーニでお祝いの言葉に代えましょう。「私の〜親愛なる〜ジョーへ〜ミレルラより〜」ほら・・・曲がった釘を(爆)・・・あなたに。(笑)私のより大きいわ。(笑)でも・・・心をこめて・・・あなたの未来のすべてが幸運に恵まれますよう。長い間お疲れ様でした。愛してます・・・皆様・・・ありがとう」

メトの歴史とともに歩んできたフレーニらしい、暖かくユーモアたっぷりの言葉でした・・・・。一節だけでしたが、ボエームのミミのフレーズで歌ってくれましたね。

最後の舞台で、曲がった釘を手にしたヴォルビー氏に、フレミングが歌で語りかけました。

「あなたのためにこの歌を歌ったら、私はもう歌わない。他の人のために歌ったら台なしになる。私たちは、ひたすら、がんばった。夢をかなえるために。ただ、あなたと私のため。もう他の誰とも、分かち合えない。そう考えるだけで、死んでしまいそう。あなたはかけがいのない愛をくれた。心をこめて、私はもう二度と歌えない。歌えないでしょう。二度と歌えないでしょう。あなたなしには・・・・」

心温まる一時でした。

華やかな舞台を期待して見たのに、見事裏切ってくれちゃいました!!(笑)大人の余裕たっぷりの愛に溢れた舞台・・・・ニューヨーカーって素適だ〜!!(笑)

ヨーロッパの歌劇場に隠れて、何となくマイナーなイメージを持っている私ですが、メトも要注目だな〜と感じました。とりあえずは明日の放送を聴いてみよう・・・。拍手

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