雪太郎のつぶやき、あるいはプリンセス達の花園

あ〜!!おじさんなのに、「プリンセス・プリンセス」に嵌ってしまった〜〜!!(笑)
美しいもの、面白いもの、切ないもの、考えさせる物・・・。一人が好きだけど、独りじゃ寂しい。そんな私のつぶやき・・・・。ちょっとキモイかもね〜。
クラシック音楽が苦手な人にはお薦めできません。暗いのが嫌いな人にはお薦めできません!!お子様にもお薦めできません!!
[謝辞]
父と母に、家族に、多くの慰めと喜びを与えてくれた、過去、現在、そして未来の芸術家達に、感謝!!
[おことわり]
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2007.07.29 Sunday

アニメ「十二国記」第27話 第28話

第二十七話 「風の万里 黎明の空」 五章
 「里家の人達に殺されかけた祥瓊は、月渓の命によって恭国へ身柄を預けられた。恭国を治める王は、見た目は少女の姿をした女王だった。里家での生活を二度としたくない祥瓊は、供王の奚(はしため)として働く事を選ぶ。しかし、自分が一切なくしたものを手に入れた景王、そして自分をいたずらに苦しめようとする供王に対し、ただ憎しみの想いを募らせていく。
 同じ頃、梨耀から逃げ出し采王を訪ねて王宮へついた鈴は、楽しい時間を過ごしていた。」

第二十八話 「風の万里 黎明の空」 六章
 「慶行きの船を待ち奏国に留まっていた鈴は「触」によって流された時に出会った朱旌にいた少女――今は一座の座長、と再会。一座が、今海客を一人連れている事を聞き会ってみる事にする。
 一方、悪いのは父から玉座を簒奪した月渓なのに、何の処罰も与えられないでいる。そう考えていた祥瓊は、ある事を思いつく。
 そして自国の事が何も分からない陽子は、まず民と同じ目線に立つ事を決意する。」

(〜NHK HP)

えっ??今回から2話ずつ放送??!!う〜〜ん・・・う、うれしい・・・。(笑)

3人3様の旅立ちと激動の展開だ〜。細かく触れると大変だし、見ていれば分かることなので、今回は二組の王と麒麟のエピソードを取り上げましょう・・・。

2話の両方に供王珠晶と供麒が登場するが、面白いコンビです。

祥瓊と月渓の使者の前に立った珠晶は言う。

「孫昭の身柄、確かにわたくしが預かりました。恵侯は良く決断なされた。先の峯王は自ら滅びていたもの。民はやっと安堵の息をついているでしょう。恵候は一刻も早く鷹隼宮に入られるようにと。次王が登極されるまで玉座を預かり、民のために働かれるのがよろしいでしょう。不満を言う物があれば、供王が玉座を勧めたのだとおっしゃい」
「月渓は弑逆者なのよ!私の父と母を!」堪らず顔を上げ、叫ぶ祥瓊。その額に自分の指先を当て、無言で押し下げる珠晶。
「・・・王は自ら斃れるもの。自身の犯した罪以外に、王を弑すことのできるものはない!!
屈辱を感じながらも・・・仕方なく叩頭する祥瓊・・・。

「王宮においてあげてもいいわ。ここで働く奚(はしため)として・・・」
使者も帰り、王宮か里家か?歩きながら選択を迫られた祥瓊は王宮を選ぶ・・・。

「そう。では王の前では叩頭すること、何かを訊かれるまでは決して口を開かない事を学びなさい・・・・」立ち止まり、無言で見つめる珠晶・・・。その身を震わせながら、ゆっくりと膝をつき・・・叩頭する祥瓊・・・。冷ややかに見つめる珠晶・・・。

別の場で。供麒が珠晶を諌める。
「主上。公主へのなされようはあまりにも・・・」
「馬鹿ね〜!!祥瓊を哀れむ前に、祥瓊を憎まずにはいられない芳の民を哀れみなさい
「しかし・・・」
「あたしが決めたの!!そしてあなたはあたしの僕(しもべ)。そうでしょ?」
「ですが・・・」
子どもに見えても、祥瓊は30年仙籍にあったのよ。父親をたしなめる分別も持てず、遊んで暮らしていた愚か者を哀れむ慈悲なんて、持ち合わせが無いの。麒麟じゃないから」
「しかし。芳の使者へのおっしゃりようも・・・」
「あんたって本当に馬鹿ね〜!!あたしが祥瓊へのいやみで恵候に簒奪を勧めたとでも思ったの?その頭の中には哀れみ以外の分別は入ってないわけ?恵候には何とか芳を支えてもらわないと。だって芳には麒麟がいないんですもの」
困惑して辺りを見回す供麒。蓬山に芳の麒麟の卵果が無い事を知る珠晶は言葉を続ける。
「だから、いつ現れるか分からない王の代わりを恵候にやってもらうしかないじゃない。そうしなければ、恭に難民が押し寄せてくる。こうなったのも先の峯王と、それを諌めなかったボンクラたちのせい。さ、そのお涙でいっぱいの水樽みたいな頭にも理解できたら、靴を履かせて頂戴!」
話しながら放り出していた片方の靴。困惑して見つめる供麒・・・。(笑)

祥瓊には辛い日々が続き、供王と景王に対する憎悪が沸きあがる・・・。

一方采王と会うことが出来た鈴は、つかの間の安らぎを覚えるが、自分の身の上を哀れみ、景王に思慕の念を募らせる鈴の態度に采王と采麟はため息をつく。

采麟は鈴に語りかける。
「景王は蓬莱を懐かしく思ってはいないかも知れないわ。違う?同じ蓬莱の生まれだからって、分かり合えるとは限らない。こちらで同じ国に生まれても・・・憎しみあってる人だっているもの・・・。」目の前の細い木の枝を手折った采麟は、じっとその枝を見つめながら、昔を思い出すように考え込む・・・。

鈴の主人、梨耀と話をつけた采王黄姑は鈴に告げる。
「翠微洞のしもべたちはこの長閑宮に召し上げようと思います」
「ではもう戻らなくてもいいのですね」
「けれども鈴はここで働く事はできません。仙籍を削除したりはしません。すこし下界で暮らしてごらんなさい」
「どうしてわたしだけ?あっ、洞主さまですね?あの人が何か言ったんだ!!」
「いいえ。梨耀殿は全てを任せてくださいました。私は、あなたがもう少し大人になったほうが良いように思われるのです」
「大人?でもわたしはもう100年もあの人にこき使われてきたんです」
「いきなり言葉も通じぬ国に投げこまれれば辛いでしょう。けれども鈴・・・言葉が通じれば互いの考えが分かるというものではありません」
「そんな事・・・」
なまじ言葉が通じるから、心が分かり合えずに辛いという事もある。大切なのは、こうだと決めてかからずに相手を受け入れてあげることなのです・・・
「わたしは・・・いつだって・・・」泣き崩れる鈴・・・。

采王と采麟が旅立つ鈴を見送る。
「これだけは覚えておきなさい。生きるという事はうれしいこと半分、辛い事半分なのですよ。人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、ただその人が、幸せであろうとしたからなのです。苦痛を忘れる努力、幸せになろうとする努力、それだけが人を真に幸せにするのですよ・・・蓬莱の子・・・」
「はい。そうですね!!わたし、幸せになりたくて努力して、翠微洞を抜け出す事ができました。これからだってどんな逆境にも負けません!!」
明るく応える鈴を見つめ、ため息をつく黄姑・・・。鈴・・・分かってない。(笑)

第28話では再び珠晶主従が登場。

王宮の宝物を盗み騎獣も奪って逃走した祥瓊。荒らされた現場で、平伏する下女たちを前に、珠晶が供麒に言う。
「呆れた〜。やってくれるはね〜!!」
「公主へのなさりようはあまりだと申し上げました。あれでは公主も・・・」
珠晶の手招きにあわせてその身をかがめた麒麟の頬を・・・珠晶が思い切り・・・引っ叩く!!体をすくめる下女たち・・・。頬を染め、茫然とする供麒・・・。(笑)
「延王のように自分より小さい台輔がほしかったわ・・・」
「主上・・・」
「公主だった娘が朝から晩まで働きづめで、人に平伏する生活を強いられたから、物を盗んで逃げ出して良いの?全く、麒麟をいう生き物は・・・」言葉も無い供麒・・・。
わたしがこの人達より恵まれた暮らしをしているのは、その分重い責任を担っているから!!それを果たさなければ、たちまち峯王のように首を落とされているわ!!違う??!!祥瓊は、その責任に気づかなかった。野良仕事は辛い、掃除は辛い、嫌だ嫌だと駄々をこねて逃げだす人間を哀れむ事はね・・・同じ仕事を・・・しっかり果たしている人達に対する・・・侮辱なの!!
拾い上げた着物を供麒に向かって投げつける珠晶。供麒は無言で目を伏せる。
「そういう生き物だってことは分かるけど・・・哀れむ相手を間違えないようにね!!」
「申し訳ありません・・・」うつむく供麒。
「顔を上げて頂戴」下女に声をかける珠晶。息を詰め、身をすくませる下女・・。
「あなたたちの務めがとっても誘惑の多いものだと良く分かったわ。それなのに今まで一度たりとも間違いは無かった・・・」
「いいえ・・・監督が行き届かず・・・」声を震わせ釈明する下女。
「あなたに責任は無いわ・・・これからもよろしくね」
「主上・・・」顔を上げ涙を浮かべる下女・・・微笑みかける珠晶・・・。

供王珠晶と供麒の物語は原作本「図南の翼」に描かれています。12歳の少女が恵まれた生活を捨て、昇山する為黄海を渡る。十二国の世界でも前代未聞の大冒険を果たし、見事登極した珠晶の物語は大変素晴らしいもので一読をお薦めします。傲慢そうに見えて実は細やかな気配りと冷静な判断が出来る見た目12歳の娘。登極してから90年?の実績は伊達ではなく、「賢王」の呼び声も高いだけに、平手の一発は効果てきめんです!!(笑)

采王黄姑と采麟主従のことは、原作を知らない人には単なる地味な二人としか見えないと思います。(笑)しかし、少ない言葉の裏には過去の辛い体験があり、王であることの苦しみ、哀しみを知っている苦労人なんだという事を知っておいてください。「責難は成事に非ず」という言葉を胸に、誠実に生きる主従です。采麟の手折る枝・・・単なる枝ではありません。詳しくは原作本「華胥の幽夢」所収の「華胥」をご覧下さいね。

二組の王と麒麟はこの2話での登場だけかと思います。後編でちょっとは出ますが・・・。心に残る言葉の数々、なかなか奥が深いんですよ・・・。王冠2

2020.10.25 Sunday

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