雪太郎のつぶやき

美しいもの、面白いもの、切ないもの、考えさせる物・・・。一人が好きだけど、独りじゃ寂しい。そんな私のつぶやき・・・・。
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2014.06.07 Saturday

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第09話「決死の脱出行」

さて第9話・・・第8話後半から始まった動きが更に加速し、大きなカタストロフを迎えます・・・。

細かな場面転換が多いのでちょっと苦しい配置になってます・・・。(汗)


「我々は、過ちを正し、本来の姿に立ち返らねばならない!」断固たる決意を示すコンゴウの元、「霧」の東洋方面第一巡航艦隊8隻による硫黄島への総攻撃が始まる!対する「蒼き鋼」側は、イオナの命も受けて張り切るヒュウガが防御を受け持ち、他のメンバーはそれぞれの役割を果たす。群像は「コンゴウや霧と共に歩む世界・・・その可能性は本当にゼロなのか?」と落胆しながらもアメリカに向かう事を優先し、タカオも参加しての脱出作戦が決行される!

作戦行動中も何度か「サロン」での接触が行われる。ヒュウガ、タカオ、そしてイオナ・・・それぞれがコンゴウからの説教(笑)を受け流し、あるいは説得を試みるが失敗!ヒュウガの敷設した特製機雷原も意に介さぬコンゴウの猛攻を受けた401だったが、間一髪の所でフルバーストによる離脱に成功!ヒュウガのハッキングを受けて401を取り逃がし、タカオからは401は囮だったという事実を聞かされて自らの「完敗」を知ったコンゴウはうなだれ「お前たちは間違っている・・・」と力無くつぶやく・・・。

そのころ、二人きりで401を操船していたイオナと群像が、安堵して互いにねぎらおうとした刹那・・・潜水艦400、402による奇襲を受けてあえなく轟沈する・・・・・・・。

というストーリー・・・最初から最後まで見どころ満載・・・なので、つれづれなるままに・・・まずはストーリー全般と細かい所から。(笑)

衝撃的な結末の前に、見事な作戦だと驚かされるのが、タカオの役割ですね。冒頭のマヤとの撃ち合いは見ての通りですが、手に汗握る戦闘が終わったと思ったら、401に乗っていたのは群像とイオナだけ!他のメンバーは新型弾頭と共にタカオが預かっていた!!という展開には思わず唸ってしまいました。作戦決行前、「いつ抜けるかは私が決めさせてもらう」と言い放ち、「蒼き鋼」参加に対する、群像様直々の感謝の言葉と握手に内心歓喜(笑)しながら、群像様からの「お願い」を「いいわ、聞いてあげる!」と、あくまで「高飛車」に徹して受け流す様子からは予想もできません!アニメ独自かどうかは知りませんが脱帽ものの見事なと言うか・・・タカオを「100%信用した根拠は何?」と聞きたくなるような呆気にとられるストーリーです!(汗)

ツンデレの極致・・・タカオも、群像に信任された凄いやつ!とも言えますが、そんなタカオの事を分かった上で?何の衒いも無く真っ直ぐに見つめながら「君にしか頼めない」(実際、物理的にもそうなんだけど)と決め台詞を使った群像君・・・彼の上手さ・・・と言った面もあるかな?(笑)

次に小ネタを一つ。

フルバースト・モード・・・・O・Pで流れる、伊401の艦体スペックに記載された「Gravition Engine /Type-S x70 Type-R x14」と言う部分の「重力子エンジン タイプR×14」 というエンジンの仕様による機能になるのか?他の艦体にはないもので、ヒュウガが言った「伊号401はね・・・スペシャルなのよ」に当たるようだ。これらの艦体スペック・・・良く見るとそれぞれに個性があって興味深い。(目立つのはコンゴウ、イオナ、タカオか・・・)

そして、今回の目玉は・・・やはりコンゴウの「変貌」ですね。

前回、ビーチの光景に頬を緩めた瞬間もあったが、ピーマンと?(笑)イオナの口にした「楽しい」に反応して「正しい霧の兵器」に戻ってしまったコンゴウ・・・。今回も冒頭で勇ましく宣言しましたが、戦闘よりもサロンでの会話による変貌が目立ち、その結果が結末の敗北に繋がったようです。3度に渡る会話から重要な部分を上げるとして、その前にサロンについて。

5話辺りから少しずつ変わり始めたサロンの光景・・・柱の上部から?繁茂し始めたツル草等ですが、第8話では周囲の緑まで見え始め、コンゴウも「私はずっと疑問に思っていた。この空間を最初に構築したのは誰なのかと。それはお前なのだな401」と断定していましたが、本当のところは不明。ひょっとしたら霧が用意したサーバー?上のスペースで、メンタルモデル「全体」の精神状態などを反映している?と考えた方が自然かと思いますが、このスペースが、最終話での「解放」までにどう変わって行くかも見所の一つですね。ちなみに、この場面で使われる茶器の絵柄・・・実物があるなら欲しいと思えるセンスの良さで、以前からあちこち探してみましたがいまだ不明です。(笑)

で、まず1回目はヒュウガ・・・。

「こんな時にお茶なんて、ずいぶんと優雅ねえ。人類から学んだのは、余裕を見せつける方法論という訳?」「無駄話をするつもりは無い、401から手を引け。我々がやり合っては時間の無駄だ」「そんなテンプレな言葉一つで、この私が引き下がる訳ないでしょうに!これだから優等生は・・・」「何故お前は401に組するのだ?その大戦艦級の能力、有用に使おうとは思わないのか?」「私も、無駄話をするつもりは無いわあ。イオナ姉様が好きだから護る。そのロジックは、いかなる行動基準においても優先される」「観念的思考が行動原理になりうるなど、理解不能だ」「それは理解不能ではなく思考停止。あなたの頭が固すぎるから、みんな離れて行くのよ。名は体を表すとは、よく言ったものね?コンゴウ」「ほう・・・それが挑発と言うものか」「一度鏡を見る事を勧めるわ・・・今のあなたが、どんなひどい顔をしているか・・・ビーチで遊んでいる時は、もう少し楽しそうだったわよ」「楽しむなど・・・我々霧にとって最も不要な変数だ。正しく導き出される結果が全てであり、過程は問わない。私はお前の演算能力は評価していたのだがな・・・ヒュウガ」・・・「超重力砲による威嚇行動・・・結局、あなたのカードはそれしか無いのね。兵器としては正しいんでしょうけど」「正しい、そう、私は正しくアドミラリティコードに従っているまでだ」「本当に?それこそがあなたの感情に基づくものではなくって?」「面倒くさい・・・もう消えろ!」

一応全文・・・細かな部分で火花が散ってます。しかし、どう見てもヒュウガがコンゴウをいじめている様に・・・。(笑)元同僚の歯に衣着せぬ指摘にタジタジとなったコンゴウが、最後はいつもの常套句「面倒くさい」で逃げるパターンと言えます。(汗)言葉の応酬とは別に、特に注目すべきはティーカップ・・・波紋がね・・・揺れるんですよ!ヒガュウの最後の言葉に反応するようにコンゴウのカップの波紋が・・・揺れる・・・内なる「動揺」が形となって表現されてます!

次はタカオ・・・相手が元部下となるとちょっと上から目線。(笑)

「今の私は・・・あの人の船!蒼き鋼!!」「愛は・・・沈まない!!」と、マヤとの交戦で叫ぶタカオだったが、突然コンゴウに引っ張られ・・・。

「ちょっと!今忙しいんだけどお!」「我々の戦闘行動を妨害するとは、いかなる理由だ?タカオ!」「別に、私は私の好きにしているだけよ!」「ヒュウガといいお前といい、霧であることを忘れたか?」「人間の言葉に良い言葉があるわ。それはそれ、これはこれ!」「お前たちは人類と接触する事により、己を見失っている。私はそれを正さなければならない」「なにそれ!勝手に決めつけないでよ!!私の事は、私が一番分かっている・・・私は、愛を知って目覚めたの!人も私も、そうやって進化していくの!」・・・「やはり異常と判断するしかない。アドミラリティコードから外れた進化等、必要ないのだ」「それが絶対と言えるの?」「私は戦況と情報から分析し、結論に至っている。感情等と言う不確定要素は不要だ」「あのさあ、コンゴウって自分だけが正しいって思っているでしょう?兵器が兵器であるためにはどうあるべきものか?って。そんなの、もう私関係無いんだよねえ」「それが霧の言葉か?千早群像との接触はそこまでお前を変えてしまったのか?」「好きな人の為に好きに生きる。こんな簡単な事が何で分かんないかなあ?」「我々は人では無い。自らは引き金を持たない兵器であるべきだ」「だから、そのベキベキ言ってんのがうるさいんだっての!ま・・もうどこまで行っても平行線よね。そのうちあんたも・・・この感覚を理解できると良いわね。世界の色が変わって見えるわよ

タカオは実に率直。感性のままに生きることの素晴らしさを訴えますが、不良と生徒会長?(笑)、対極の存在であるコンゴウに通じるはずもないと言う雰囲気。互いに共感の欠片も無いながら、「愛を知って目覚めたの!人も私も、そうやって進化していく」と言う言葉は実に深い!未来に対する希望を感じる・・・。(ただ・・・OTOME plug inを実装しているタカオだったら「愛」より「恋」と言いそうな気もするが・・・。)

戦闘も一段落し、401を見失ったままの状況の立て直しを図るコンンゴウとマヤの会話・・・。

誰も彼もが壊れていく・・・」・・・「コンゴウお疲れみたいだねえ。みんな、言う事聞かなくて大変だ」「貴様はどうなのだ?マヤ」「私?私はアドミラリティコードとコンゴウに従うだけだよお〜」「そうだ・・・それこそ・・・正しい霧の姿だ・・・

一縷の望み?・・・ちょっと痛い・・・マヤも良く「観察」している?(汗)

そして、満身創痍になりながらも執拗に401を追うコンゴウと、逃げながらもコンゴウを気遣って説得を試みるイオナ・・・。

「コンゴウ・・・そんな無茶をして痛くないの?」「痛みなど、我々には不要な概念だ。命令を遂行するためには、いかなる対価も支払う。それよりも何の用だ401?ようやく悔い改める気になったか?」「あなたと、もっと話がしたかったから・・・」「私はお前を沈め、千早群像を殺す。そして霧の存在を正常化せねばならない・・・それだけだ」・・・「どうして?人にも、私たちにも、それぞれの可能性が・・・」「何度言えば分かる?我らは、アドミラリティコードに従う兵器なのだ」「本当にそれだけ?私は群像と航海する中で、私自身の存在を認識するようになった・・・」「人形のようだったお前が、良く喋るようになったものだ。それこそが異常だと、何故気づかない?お前は壊れてしまったのだ」「私は壊れてなんか・・・」「やはり・・・あの男を消すのが先か・・・」「やめて・・・私には、群像との時が必要なの・・・。私たちの存在が何なのか?その答えを得るためにも・・・コンゴウ、あなただって!」「raison d'être の模索など、下らぬ行為だ。無価値で無意味な問いかけだ」「意味はある・・・。一人はきっと・・・とても弱いから・・・。私も・・・一人きりの時はこの世界で、どうしたら良いのか分からなかった。きっと今のあなたも・・・」「私は弱くない・・・」「でも今のあなたは・・・独りぼっち・・・昔の私と同じに見える」「違う。私にはアドミラリティコードがある。マヤもいる・・・」「それは・・・自分にそう言い聞かせているだけじゃなくって?メンタルモデルを得たことで、他に何か感じない?」「黙れ」「やっぱり私たちは似てると思う。こうして話しているとよけいに・・・」「黙れ!!下らぬ馴れ合いなどいらん。何度言ったら分かる?これも時間稼ぎのつもりか?」「違うコンゴウ!私は・・・あなたと・・・」「確かに・・・今の私はアドミラリティコードとは関係が無い、感情と言うものを抱いているのかもしれない。だが、これだけは覚えておけ・・・私はお前が嫌いだ・・・」

懸命に説得するイオナ・・・しかしその言葉に真実が含まれていればいるほど・・・コンゴウは頑なになり・・・最後は自らの感情に忠実に・・・どす黒い悪意を囁く・・・。

もはやティーカップを手にすることも無く・・・コンゴウの変貌はここに完結・・・

正直言ってコンゴウの存在に共感を抱いたことは無いのだけれど、本音を隠して生きる?いや押し隠して気づかない振りをする?誰もが囚われる心の暗闇・・・とても辛い描写です。それからイオナの「告白」も次回に繋がる重要な言葉ですし、この部分の「会話」があって最終話がある・・・。結果的にイオナ達の気持ちは届かなかった訳ですが、「コミュニケーション」が主題でもある?このアニメの、最も重要な場面かと思います。

エンディングのアニメ・・・コンゴウの柔和な表情が・・・。


さて最後は・・・イオナと群像の「時」・・・。

二人が見つめ合う時の描写って実に微妙・・・ちょっと言い難いものがあって・・・言葉にできない。(汗)「面倒くさい」ので、次回と共にじっくり見てください!おっと・・・これって共感?(笑)






2024.03.17 Sunday

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