雪太郎のつぶやき

美しいもの、面白いもの、切ないもの、考えさせる物・・・。一人が好きだけど、独りじゃ寂しい。そんな私のつぶやき・・・・。
クラシック音楽が苦手な人にはお薦めできません。暗いのが嫌いな人にはお薦めできません!!お子様にもお薦めできません!!
[謝辞]
父と母に、家族に、多くの慰めと喜びを与えてくれた、過去、現在、そして未来の芸術家達に、感謝!!
[おことわり]
本サイトはAmazon.co.jpのアフィリエイトプログラムに参加しておりますが、「紹介料放棄」の契約を結んでおり、分類上は「非商用」サイトとなります。


Since 2006. Sorry Japanese version only.

<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

<< 放送予定 | TOP | 埼玉交響楽団 第72回定期演奏会 >>

2014.05.25 Sunday

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第08話「人形の家」

第8話・・・いよいよコンゴウが・・・。



第8話も7話同様に動きは少ないが、最後で大きく動き出す展開となっている。まずは全体を大雑把にまとめると・・・。

「ハルナ」「キリシマ」を伴って硫黄島に帰還した事により基地の存在が「霧」側に伝わり、コンゴウを旗艦とする東洋方面第一巡航艦隊8隻によって包囲されてしまう。人類生存のために新型弾頭をアメリカに届けたい群像は、コンゴウを基地に招待して直に会話することで「霧のロジック防壁に穴を開けよう」と試みるが失敗し激しい戦闘が始まる・・・と言うお話だ・・・。

緊迫した会話の場面や賑やかでコミカルなビーチの場面などの見所や、非常に重要な会話も交わされていて、とても書き切れないから思いつくままに書いていこうかと・・・。

まず、展開には全く関係無いが・・・冒頭にヒュウガが2年間かけて「要塞化」した「硫黄島」の内部構造詳細図(笑)が流れるが、余りに荒唐無稽で・・・はっきり言って呆れるけど・・・さすがアニメ!とチョッピリ感心もする。(笑)「コメディアン」ヒュウガの真骨頂だが、ナノマテリアルの材料に関する話や労働力の実態・・・ロボット?魚?(笑)とか、何かがあるとより良かったかな・・・。

次は、コンゴウとマヤの上陸場面!

前話から水着のままでいる?(笑)イオナとタカオが出迎える。自分の「予測」より「早い」といぶかるイオナに、実体としては初めて会ったコンゴウは「森羅万象に対するお前の洞察は、極めて高度な水準に達しているようだ」「あの子(マヤ)が急かした。早くこの島に来たいと言ってな」と答える。次いで「未来予測に長けたお前の事だ、私の次の行動もお見通しのハズだな?」「ではその予測通りに振舞ってやろう!」と打ちかかるが、「二人とも、挨拶はそれ位で良いだろう!」と言いながら登場した群像が収める・・・という何とも厳しい展開だ!

「森羅万象に対する洞察・・・」「未来予測に長けた・・・」という言い方、これはイオナに対するコンゴウの「評価」ですが、何故ここまでと不思議にも思える。コンゴウは第3話でのマヤとの会話の中で「 自我の獲得と同時に、我々は時の概念を得て、未来を 予測することを知った・・・戦術の誕生だ・・・」と言って、霧のメンタルモデル化による「戦術の獲得」について総括したが、イオナの存在がその「証明」であり、その戦績もあって?いかに「危険視」しているかをも表してる感触だ・・・その結果としてあの「挨拶」があったと言う事か・・・。

次は「応接間」の場面・・・一見とりとめの無い会話の様でいて、かなり凄い内容だ・・・。

草原の風景が映し出された壁のスクリーン、それを見たコンゴウが「まがい物か・・・」と言うと、ヒュウガが「そ、私たちと一緒!」と切り返す。元は同じ旗艦同士で対等の立場だった?ヒュウガとコンゴウに千早群像も加わり、「わざとらしい」「じゃれあい」と一刀両断して警戒するコンゴウを巻き込みながら、face to face 、丁々発止のやり取りが繰り広げられる・・・。(汗)

「私はお前たち全てを消し去ると決意した」と言い放つコンゴウに対し、「何故人類はこの地球から消えなければならないのか?」と問いかける群像、・・・。タカオとヒュウガは、霧の「アドミラリティコード」が自分たちの「規範」であり、それに従うことが「存在理由」でもあると言うが、コンゴウに「この惑星の海洋を封鎖し、全ての交流を絶つ」というアドミラリティコードの指示に対し「どうしてお前たちはその指示に背く?」「背くことができたのだ?」と聞かれて黙する・・・。

「千早群像!全てはお前と401から始まったのだ!」「お前はそのことを理解しているのか?」「霧はお前たちとの接触により変質しようとしている・・・それは何故なのだ?」逆に問い詰めるコンゴウに群像は沈思黙考・・・「腹が減ったな」と受け流す。(汗)

この物語の「核心」がここに!と言う場面で、思わず脱力・・・真面目に考えるとストーリー展開が破綻している様にも思えるが、これも作戦か?!(笑)

続くはバーベキュー争奪戦・・・。

ハルナ!・・・君は手品師か?!キリシマ!!生肉はダメだってば!!(汗)ヒュウガ・・・精肉は・・・育たないぞ・・・(爆)ハルナ・・・君のコートは戦闘モード用スイッチか?(汗)キリシマ・・・塩水は・・・乾いたって・・・臭いんだぞ・・・。

「あの者達は、不思議と調和がとれている様だ・・・」ビーチで繰り広げられる穏やかな光景、メンタルモデルたちの微笑ましい様子に「一瞬頬を緩めた」コンゴウだったが・・・「楽しい」というイオナの言葉から豹変!

「401・・・お前は一体何者だ?」問いかけるコンゴウ・・・イオナは「私は霧の潜水艦」と答えるが「いや違う!」と突き放し、次の瞬間二人はテラスで対峙する・・・。

「私はずっと疑問に思っていた。この空間を最初に構築したのは誰なのか?と・・・それはお前なのだな401?」「お前は、恐らく我々とは違う原理に導かれて、メンタルモデルになった者だ・・・」「お前のアドミラリティコードは私たちの物と同じなのか?いや、そもそもお前は本当にアドミラリティコードからの指令に従っているのか?お前と接した霧には、例外なく変化が認められる・・・それは一体何故だ?」・・・「彼女たちを変えた物は何だ?」

畳み掛けるコンゴウ、イオナは「私には・・・分からない・・・」「私はただ、群像の船として務めを果たしているだけ」「私は、群像に・・・」と言い淀むと、「答えられないと言うのか?霧であるお前が・・・。やはり、私の考えは正しかったようだ・・・!」

「全ての原因は千早群像にある!」・・・言いながら、ビーチの椅子から立ち上がったコンゴウ(実は、防疫の為ユニオンコアを船に残したダミー!)は群像に告げる!

「人間の姿を模倣し、その行動を理解しようとした結果が混迷を生み、兵器としての霧を弱体化させた」・・・「我らは、アドミラリティコードに定められた様に、あるべき存在へと立ち返るのだ」・・・「私は、千早群像と401、そしてそれに従う者全てを撃滅する・・・!」

流れ去る金色の粒子(ナノマテリアル)・・・薄れていくコンゴウを見送りながら「理解し合えなかったのは残念だ・・・」と言う群像の言葉が終ると同時に開かれる戦端、火を噴く主砲・・・ミサイルポッド・・・。

激しい攻撃の下、「霧は兵器、兵器が楽しいなどと言う感情を持つことは間違っている!」と言い切るコンゴウと、彼女が一口だけ食べたピーマンを見つめて心を痛める?イオナ。

「わ、私は、あなたに協力して上げない事も無いけど・・・」と、照れ隠しから突っけんどんに告げるタカオに、「ありがとう・・・俺達は・・・コンゴウを突破して、アメリカに行く!」と、決意を告げる群像・・・その視線の先には・・・艦橋から、傲然と「標的」を見つめるコンゴウの姿があった・・・。

う〜ん・・・説明だけで長くなってしまった!簡潔にまとめよう!(笑)

まず、メンタルモデルの「変貌」について、その「実態」が「公式」に認定されたと言う事が出来る。霧を「代表した」コンゴウによる一連の言葉からそれは明らかであり、コンゴウ自身もその兆候を見せていた。結局のところ、その「原理」は明らかにされなかったが、群像こそ感染源!?という認識で良いのかな?(笑)

そして「アドミラリティコード」について。「海洋を封鎖し、全ての交流を絶つ」とはあるが、「人類の滅亡」にまでは言及していないと言う事も明らかでは?イオナの「真実」や霧の「実体」は相変わらず不明であるが、人類にも未来は残されている?!

コンゴウについてはあまりに複雑だが・・・ピーマンが彼女を怒らせた!という説を否定する証拠は無い!(笑)紅茶の熱さにピーマンの不味さ、味覚と皮膚感覚による刺激という初めての経験はメンタルモデルだからこその物・・・ただし、ヒュウガ謹製ピーマンの味は未知数!(汗)

真面目な話もしておくと、徹底してイオナ達の「楽しい」を否定しておきながら、マヤが「楽しむ」様子には無頓着と言う矛盾も見せている。身内には甘い「親分」とも言えるが、冒頭の来島時に「一人はさみしい、二人は楽しい。私はマヤ、友達コンゴウ・・・」と歌ってはしゃぐマヤの言葉にはコンゴウの「本音」も隠されているのかも知れない・・・。指揮官は孤独と決まっているが、「実質的」にメンタルモデルの部下を「全て」失った「事実」は、コンゴウにとっても重いと思える・・。

もう一つ・・・冒頭の「挨拶」で打ちかかるコンゴウの「剣」は氷の結晶を模したものと思われるが、「鋼」ではなく「氷の結晶」と言うのも意味深だ。鋼を溶かすには千数百度の高温が必要であるが、氷は「ひと肌の温もり」で溶かされる・・・。あの「剣」がコンゴウの心をも表しているとしたら・・・以下は最終話に繋がる!(汗)

そしてマヤ・・・全話を見て、衝撃の「事実」を知っていれば気付く事がいくつか・・・。
ピアノへのこだわりについては何とも言えないので置くとして、まずは海岸で砂絵を書くマヤ・・・子供の様な絵でありながら特徴を捉えているのは彼女の観察眼の故であり?監視者としての本質を表している?そして、砂絵のコンゴウが波で消える様を見て声を上げて笑う姿は・・・見方を変えると、恐ろしい!(汗)あくまでも「霧の兵器」であるマヤだから「子供の遊び」では済まないはずだ・・・。(ついでに書いておくと、最後の方では蒔絵も砂地に数式を書いていたが、マヤの絵と共に何か意味があるのか?数学専攻者なら分かる数式かもしれないが、他の意味もあるのか?と興味深い・・・)

最後はタカオ。

今回のタカオは意外なほど真面目に立ち振る舞っている。イオナへの対抗意識もあるが、元上官であるコンゴウに対して自分の意志を明確に示す必要もあった訳で、前話からの思索の深まりも示しているのであろう。最後の場面での群像に対する言葉は、初見時には何と言う事も無いと思えたが、実は今後の展開のカギを握っていた・・・群像を支えようとするタカオの「本音」の言葉である・・・。

と言う事で第8話・・・「人形の家」と言う副題は様々な意味を含んでいるのでしょうが、代表的には「イプセンの戯曲」と言う事になるのかな?南の島の狭い空間を舞台に、女性型メンタルモデル達が人格を持ち、「霧」の「規範」を超えて自らを主張する姿は見物です。激動の後半が幕を開いた、見事な舞台の始まりとしても見てください。

あ、最後に一つ・・・このアニメ、401クルーに関する情報がほとんど無いのですが、その中の一人「織部僧」についての疑問・・・。

飲み物を口にした時、マスクの下に見えたのはストロー状の「口」?彼って何者だ!???(汗)

2024.03.17 Sunday

スポンサーサイト


20:41 | - | - | - | - | - |

コメント

コメントする









この記事のトラックバックURL

トラックバック機能は終了しました。

トラックバック

▲top