雪太郎のつぶやき

美しいもの、面白いもの、切ないもの、考えさせる物・・・。一人が好きだけど、独りじゃ寂しい。そんな私のつぶやき・・・・。
クラシック音楽が苦手な人にはお薦めできません。暗いのが嫌いな人にはお薦めできません!!お子様にもお薦めできません!!
[謝辞]
父と母に、家族に、多くの慰めと喜びを与えてくれた、過去、現在、そして未来の芸術家達に、感謝!!
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2014.04.13 Sunday

蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第06話「ともだち」

さて・・・第6話・・・前半のクライマックスです・・・。

画像は通常通り、上から下へ、左から右へと見て行ってください。



冒頭で描かれるのは刑部博士の「娘」に対する別れの言葉・・・そして「死」・・・。

「蒔絵・・・人形として生み出されたお前に、あろうことか、私は愛情を抱いてしまった。そして今、お前は人ならぬ物、我々人類の敵と、心を通わせようとしている・・・。本当に、皮肉なものだ・・・。

だが・・・何故だろう・・・?どんな強力な兵器よりも・・・今、お前たちが育もうとしているその「思い」こそが、この世界を変えるのだろう と・・・そう・・・思えるのだ・・・。

さよなら・・・蒔絵・・・愛する・・・私の娘・・・」

伝えられることの無かった「遺言」、地味な表現ですが、これこそこのアニメの核心でしょう。以後は様々なその「形」が示される訳です・・・。

飛来する軍(JGSF)の攻撃ヘリ!ガスマスク姿の武装兵士・・・博士の死を待っていたかのように、新型弾頭に関する情機密保持を理由として蒔絵を「処分」すべく、「軍」による作戦が決行される!(メイドが一人だけホールドアップさせられていたが、彼女は軍属ではないと言う事か?ただの民間人とも思えないから諜報関係者・・・?)

「ともだち」の辞書データを見つめていたハルナは、電源遮断により攻撃を察知し、眠ったままの蒔絵をキリシマに託し、一人、軍に対峙する・・・。そして、身勝手な軍の「論理」に苛立ち「攻撃」をしかけようとした時・・・。

「ダメだよハルハル!」と叫ぶ声!!

そこにはキリシマを抱え驚きの表情の蒔絵が・・・ハルナは、蒔絵の姿を見て銃口を向ける軍をバリヤー?で打ち倒すが・・・。

「ハルハル・・・」心細げな蒔絵・・・。

「聞いてくれ蒔絵・・・私は・・・」思わず言いよどむハルナ・・・。

霧の・・・メンタルモデル・・・」苦しげに、小声で答える蒔絵・・・。

「あっ・・・!」蒔絵の言葉に息をのむハルナとキリシマ・・・。

やっぱり・・・そうだったんだ・・・」言葉を落とす蒔絵・・・。

「すまない・・・騙すつもりは・・・無かった・・・」

俯いてから手を差し伸べようとするハルナ・・・その手を恐れるように、息をのんで後ずさる蒔絵!

その様子に、衝撃を受けるハルナ・・・目をそむけ、いたたまれずに駆け出す蒔絵・・・。

「蒔絵・・・」茫然と見送るハルナの・・・さびしげな表情・・・。

「ともだち」の「正体」・・・それを知って逃げ出す子供・・・「当然の反応」と思うキリシマ・・・・しかし実は・・・互いに「思い」があった。

蒔絵のダミーを使って軍を引き付ける・・・。蒔絵に拒絶された・・・そんな「失意」のうちにも蒔絵を思ってハルナは戦う。一方蒔絵は「霧を殺す」ための爆弾を作った・・・自責の念もあり、ハルナを助けるためにも軍を自分に引き付けようと考える・・・すれ違う二人・・・。

「私は霧の大戦艦ハルナ」「蒔絵を保護しようとしているのも、振動弾頭の製造法を知る為」・・・自ら意識して戦いながらも、「蒔絵の願い」通りに敵兵を護ってしまい苛立つハルナだったがダミーを失って苦戦・・・。同じ頃、ハルナの状況を知った蒔絵は、「お前を戦闘に巻き込む事を、ハルナが望むと思うか!?」と言うキリシマの言葉を振り切り「助けに行かなきゃ!」と駆け出すが、その小さな体には軍の照準が集中し、遂には一斉射撃が・・・!!

「いやだ!いやだ!私は・・・私は・・・蒔絵を失いたくない!!」弾幕の中、懸命に駆け寄って間一髪のタイミングで蒔絵を抱き締めるハルナ!「ともだちがいなくなっちゃうのは・・・いやだ!」涙ながらに訴える蒔絵・・・。互いの思いを知った二人だったが・・・苛烈を極める攻撃に、ハルナの防御は崩壊の瀬戸際!

「助けてくれ!誰か!!」目を閉じて懸命に願うハルナ・・・すると、その声に応えたイオナが登場・・・群像達も加わって軍を一掃する・・・。

ほのかに明るさを増す空の下、互いに向き合ったハルナ(キリシマ)と蒔絵は、改めて「ともだち」としての「絆」を結ぶ・・・

初見時思わず泣けました・・・実に美しいドラマです!!

驚き、恐れ、失意、落胆、苛立ち、悲しみ・・・そして喜び!!微妙な表情の変化、流れ落ちる透明な涙まで、CGに付き物という不自然さを微塵も感じさせない実に丁寧な描写です!そして、涙こそ見せないながらハルナの「変貌」の一部始終は実に感動的!!

第4話冒頭「言葉は始原」というセリフから始まったハルナの変貌はここに一応の完結見る事となった訳で、細かいことは気にせず、蒔絵たちの「心の旅路」を味わってほしい第6話です。


と言いながら・・・最後に細かいことを二つほど。(笑)

今回は「JGSF」という「軍」が悪役として登場しました。(第3話では「陸軍」が悪役でした)当然これって何?と考える訳ですが、この国の「自衛隊」(JSDF)でも、陸上自衛隊は「JGSDF」で「D」が無いだけです。ストーリーもなんとなく「陸自」を連想させますが、全員がマスクを着用し、死傷者の描写も無し、「処分」に対しても一応の大義名分はあった訳なので、配慮はされていたと言う事でしょうね。海上自衛隊(JMSDF)とこのアニメとの協力関係は知られていますが、陸自との関係は知りません。その辺の微妙な事情もあるのか??とちょっと興味深いです。昨今は災害派遣その他で大活躍して非常にありがたい存在ですが、アニメとは言え、「D」無しで自国の「軍」を悪役にするのは難しい面もありますね・・・。

もっとも、外国から見たら「S」も「D」も関係なく世界有数の強力な「軍隊」としか見られていないのは「常識」でしょうが・・・。(汗)

もう一つはお気楽に・・・最後の場面のタカオ・・・。涎でも垂らしていそうな呆けた顔・・・実に素晴らしい!(爆)





2024.03.17 Sunday

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17:08 | - | - | - | - | - |

コメント

HINAKAです。

雪太郎様

実は、メイドは1人だった!と言うのは、どうでしょう。
万能メイドが1人で(「エマ」でも主人公が「雑役メイド」一般の中流家庭で、調理から給仕まで家事の一切を行いますが、当時はこのような雑役メイドの方が、大きな屋敷の専用メイドより劣るとされていたそうですが……)、場面によってイメージ・チェンジしていた!?ハルハルなどは、人間の日常生活に疎かったので「屋敷の大きさに対して、人手が少ない」事と、「この屋敷に娘と使用人が1人と言うのは異常」と言う判断は、結び付かなかったでは?という、案はいかがでしょうか!?

ちなみにフル3DCGアニメの為に、設定上主に潜水艦内が舞台という状況を生かして?ほとんどと言うか、全く日常の生活場面が描かれていないのも、この番組の特徴です。
うまくやったとは思いますが、次をどうするかと言うところが、難しいと思います。当初のイ401管制室に、荷物が雑然と詰め込まれていた事が、この時点での艦の積載能力が示されています。

その為か、硫黄島では異様に食事場面が多かったようにも、思えますが……。
ここから大きくアニメはオリジナルの物語に、舵を切ります。まさに、仰る「誰にも聞こえない遺言」が、テーマである物語に。

では、また。

2014/04/18 12:05 AM by HINAKA
HINAKAさんいらっしゃいませ。

さすがメイドにこだわりますね。(笑)

第3話、墓地の場面では3人のメイドが登場して蒔絵を「捕獲」(笑)していきましたが、第5話ではこの時の一人が出ていました。目の雰囲気などがちょっと違いますが、髪形などから判断すると3人の中の一番下っ端と言う感じかな?

第3話から第6話までのお話は、3日間の間の出来事と思われますが、勤務のシフト上、日中は3人勤務で夕方からは一人勤務で、子供一人と病人の世話ならありかな?(地下室や病人の存在が軍や政府関係に流れていないとしたら、メイド達は何者?軍や政府以外の勢力も存在するのか??という話になってしまいますが・・・。(汗))

>食事場面が多かった

テラスの茶器、丘の上レストランでの会食、人参パクリ、硫黄島での食事、最終話エンディングでの配給品・・・「人として生きる条件」を明確に描いているとも言えるのかもしれません。メンタルモデルの「人間化」の一面とも言えますかね・・・。
2014/04/20 6:45 AM by 雪太郎

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