2008.07.10 Thursday
サウンドトラックから見る! アニメ「BLUE DROP」の世界 その3
では、その3です。
5、 Alienation(疎外)作曲 三柴 理 2:00
第1話、「お世話になっていたおばあ様の所から・・・厄介払い同然にね!!」と言ってミッチーの前から駆け出すマリ。その身の上を語る長谷川さん・・・。流れ出すピアノの調べ・・・「抜け出して・・・どうするの・・・」立ち尽くすマリ・・・。余りの美しさに茫然とさせられる・・・疾走する悲しみの旋律・・・。
第8話、第12話でも。特に12話では、最後の日々のはかなさを表すように流れる・・・。
「疾走する悲しみ」ってモーツァルトの40番でしたっけ?(笑)
さて、第1話では、2年櫻花の教室で一人立ち尽くすマリが、ピアノの最後の響きと供につぶやく・・・。
「どこに行きたいんだろう・・・私・・・・」
茫然としたマリの心模様がひしひしと伝わってきます・・・。
第8話では、オノミル最期の絶望的な奮闘振りを映す記録映像に合わせて流れ出し、衝撃を受けたアザナエルのつぶやきで終わります。
「すまないが・・・一人に・・・してくれないか・・・・」
憔悴しきったようなつぶやきが、アザナエルの悲しみの深さを伝えます・・・。
そして第12話では、前夜祭の会場で、懐かしいおばあ様と出合ったマリの驚きと供に始まり、全てを知った裕子先生のつぶやきで終わる・・・。
「せめて・・・せめて学園祭が終わるまで・・・か・・・」
無力感に打ちのめされ、力なく歩き去る裕子先生の後姿が印象的・・・。
3つの場面に共通するのは、茫然とした様子、無力感、暗澹たる思い・・・そんな辛い情景ですね。一言で言えば・・・「苦い思い」か・・・。
ここで注目したいのは、12話のマリに関する部分ですね。メロディーが流れだす部分、これはマリの喜びを表す場面でしたが、第1話の場面との対比が目的ではないかと思われます。
同じ音楽が流れているのに、12話でのマリの心は第1話とは正反対の喜びに満ちています。その間の様々な出来事・・・それがマリを変えたんだという事ですね・・・。
そして、その「変わった」という事実は、この後の萩乃の言葉に繋がるわけです。
「変わったのは・・・私だけじゃないわ・・・」
この言葉がマリを指すことは分かるのです。ただ今までは、具体的に「マリが変わった」という実感が伴わなかったというのが正直なところでした。ですから今回、BGMを通して見て初めて「マリは変わった」と実感できてちょっと驚きました!
もちろん、厳密に言うと、萩乃は第1話でのマリの様子は知らないはずですから、「変わった」という内容は微妙に違うはずです。ですから、このような見方というのは、後のミッチーの視点か、あるいは大倉監督の視点という事になると思います。でも、分かり易いと思いますので私はこれで良いと思います・・・。
という事で、今回は収穫がありましたね。大きいか小さいかは人それぞれだと思いますし、これは私のこじつけでしかないとも思いますがいかがでしょうか?皆さんなりに考えて見てください。
疾走する悲しみの旋律・・・孤独感を絵に書いた様な最後の響き・・・・余りにも美しい曲です・・・。
5、 Alienation(疎外)作曲 三柴 理 2:00
第1話、「お世話になっていたおばあ様の所から・・・厄介払い同然にね!!」と言ってミッチーの前から駆け出すマリ。その身の上を語る長谷川さん・・・。流れ出すピアノの調べ・・・「抜け出して・・・どうするの・・・」立ち尽くすマリ・・・。余りの美しさに茫然とさせられる・・・疾走する悲しみの旋律・・・。
第8話、第12話でも。特に12話では、最後の日々のはかなさを表すように流れる・・・。
「疾走する悲しみ」ってモーツァルトの40番でしたっけ?(笑)
さて、第1話では、2年櫻花の教室で一人立ち尽くすマリが、ピアノの最後の響きと供につぶやく・・・。
「どこに行きたいんだろう・・・私・・・・」
茫然としたマリの心模様がひしひしと伝わってきます・・・。
第8話では、オノミル最期の絶望的な奮闘振りを映す記録映像に合わせて流れ出し、衝撃を受けたアザナエルのつぶやきで終わります。
「すまないが・・・一人に・・・してくれないか・・・・」
憔悴しきったようなつぶやきが、アザナエルの悲しみの深さを伝えます・・・。
そして第12話では、前夜祭の会場で、懐かしいおばあ様と出合ったマリの驚きと供に始まり、全てを知った裕子先生のつぶやきで終わる・・・。
「せめて・・・せめて学園祭が終わるまで・・・か・・・」
無力感に打ちのめされ、力なく歩き去る裕子先生の後姿が印象的・・・。
3つの場面に共通するのは、茫然とした様子、無力感、暗澹たる思い・・・そんな辛い情景ですね。一言で言えば・・・「苦い思い」か・・・。
ここで注目したいのは、12話のマリに関する部分ですね。メロディーが流れだす部分、これはマリの喜びを表す場面でしたが、第1話の場面との対比が目的ではないかと思われます。
同じ音楽が流れているのに、12話でのマリの心は第1話とは正反対の喜びに満ちています。その間の様々な出来事・・・それがマリを変えたんだという事ですね・・・。
そして、その「変わった」という事実は、この後の萩乃の言葉に繋がるわけです。
「変わったのは・・・私だけじゃないわ・・・」
この言葉がマリを指すことは分かるのです。ただ今までは、具体的に「マリが変わった」という実感が伴わなかったというのが正直なところでした。ですから今回、BGMを通して見て初めて「マリは変わった」と実感できてちょっと驚きました!
もちろん、厳密に言うと、萩乃は第1話でのマリの様子は知らないはずですから、「変わった」という内容は微妙に違うはずです。ですから、このような見方というのは、後のミッチーの視点か、あるいは大倉監督の視点という事になると思います。でも、分かり易いと思いますので私はこれで良いと思います・・・。
という事で、今回は収穫がありましたね。大きいか小さいかは人それぞれだと思いますし、これは私のこじつけでしかないとも思いますがいかがでしょうか?皆さんなりに考えて見てください。
疾走する悲しみの旋律・・・孤独感を絵に書いた様な最後の響き・・・・余りにも美しい曲です・・・。